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プロローグ2
僕の名前は坂倉真斗、社会人だ。実績は普通で早川さんの先輩をしているが、彼女は優秀で正直先輩である僕よりも頼りになる。先輩として少し悲しいが、優秀な後輩を持てて満足している。まあ、たまに彼女は目を離せないことがある
「早川さん、財布落ちたよ。」
僕は彼女の落とした財布を拾い手渡した。
「あっ、ありがとうございます。」
彼女は財布を受け取り鞄にしまう。彼女のこういうドジのようなのが目を離せない点だ。完璧に仕事をこなしているように見えて、実はそうでもない。だから僕は彼女の傍で見守っている。......決してストーカーではない。
彼女ははっきり言って不運な体質だ、本人が自覚しているのかは知らないが。
それにひきかえ僕は
「おっ、当たりだ。早川さん、自販機のルーレットで当たったから好きなの選んでいいよ」
幸運の体質をしている。