取り敢えず自己紹介 今回……何回泣いたかなぁ……。
主人公が悶え泣く話です。
??side
ここはセルシィアという街の〈ギルド〉の私の私室
今日分の〈クエスト〉を終えてベッドの上でゴロゴロしていた時のことである。
「リリィさん!セルク様がお呼びです。」
伝令係の男を睨み付けたあと、部屋から出ていくように促した。
「セルクさんの急な呼び出しは困るんだよなぁ。」
ただでさえ眠いのに……。
でも、行かないと後で何されるか分かったもんじゃないし。
「……しょうがない……行くか。」
私は外していた装備を掴み部屋を出た。
咲良side
奴隷か……。
奴隷って基本良いことなくないか?
……これって……詰んだよな?
「えーと、どうしました?三十分程泣かれてますけど……?」
……え?俺 そんな泣いてたの?
「え、あ、はい。何でもないんです。自分が奴隷ということが実感わかなくて……。」
当たり障りないようなことを言っておいたほうがいいよな?……な?
………………あ、そういえば。
「貴女の名前は?」
と、先程の美少女に問い掛ける。
「あ、はい。私はレビィアール・アルヴェレンツェと言います。」
「レビィアール……レビィで良いですか?」
「はい。お好きなようにどうぞ。」
レビィは笑顔で返してくる。
……可愛いなぁ。
はぁ、なんで俺は女になったんだろうか……はぁ。
「それでは貴女の名前は?」
名前?……え?これって俺の本名出したらアウトだよね!?
だってレビィの名前だってアメリカとかそっちの方の名前だろう?
「え、えーと……私はサクラ・ルークヴェンツェです。」
もう、適当だよ。苗字とか昔読んだ漫画だか小説をそのまま使ったし。
「サクラ……かわいらしい名前ですね!……って、どうしました?」
……レビィ、あのね?元男の俺にとってそれが一番傷つくんだよ。
レビィは悪くないけどね!(泣)
あれ?目からかいすいが……。可笑しいなぁ。海なんていってないのに……あははははははは、はぁ。
「レビィ……。何も聞かないで……今は泣かせて。」
「えぇ!?」
レビィが驚いてるけど気にしない。
ガチで泣いてくる。
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やっと復活。
窓の方を見ると日が登って来ていた。
レビィと咲良の出会いでした!
それにしてもサクラが泣いてる……なんか美少女が泣いてる姿って……ねぇ?