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ミナの冒険  作者: おおさんしょう魚
第五章打倒魔王
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ギランの過去、魔王の封印

「様などつけないでください。私は天界で最大の禁忌を犯した身。人々に尊敬されるような人ではありません」

 悲しそうに目を伏せて言う。

「カルミナさま・・」

「あの、なぜあなたがここにいるのですか」

 ユウの台詞をさえぎってカリクが聞いた。

「あなた方が聞きたいことに答えるために。それが私のさいごの役目ですから。ルーカスには伝え切れていないこともありますから」

「なら、ギランはなんなんだ?」

 カリクが最初に聞いた。

「それは・・」

 カルミナが答えようとしたとき。

「させるか!」

 真っ黒に染まった剣がカルミナを切り裂く。

「な・・・」

『ギラン!』

 精霊達がいっせいに叫ぶ。

(ソフィーだけ違う呼び方だったような・・きのせいか?)

「あぶないあぶない。いらぬことを言われる所だった」

 カルミナの姿は消えていった。

「・・・」

 カルミナは何か言ったが何を言ったかは分らなかった。

「今回はこれだけで、では。また会いましょう。次あったときにはお前らのいのちはない」

 ギランはそれだけ言って消えていった。


ヒュー


 冷たい風が吹き付ける。

「ギランは自分が何者かを知られるのを恐れた?」

「恐れるというよりは、知られると不都合ってことだろうな」

 悩んでいると、

『とりあえずなかに戻りましょうか。ここではからだが冷えてしまいます』

 ソフィーが言った。

「そうだな」

『あ、早く治療しないと』

 中に戻るとすぐにメアルが二人を座らせて治療し始めた。ソフィーもそれを手伝う。

「でも、ギランの正体ねぇ・・・」

『私知ってますよ』

 ユウに目を向けず、じっと傷口を見て言った。

「え?」

「マジか?ソフィー」

『えぇ』

 傷口を塞ぐとユウに向き直った。

『とりあえず一度女神の神殿に戻りましょうか』




「ソフィー。あいつはなんなんだ?」

 ルーカスからいすを借りて座っている。

『ギランは、精霊なんです。私達と同じく』

 ルイがはっとしたようにソフィーを見た。

『本当の名はイアン。ダイヤモンドの精霊でカルミナさまを一番慕っていた精霊なんです』

 とても悲しそうに、震えたこえで呟くように言った。

『先に説明をさせてもらいますと、私達精霊の中にはぬしと呼ばれるその場所で一番力の強い精霊が絶対に居るんです。フェアルは、メアルさん。カザルムはルイさん。ライディンはハクさんで、私はスカイタウンの主でした。

何年かに一度フェアリー・マザーは精霊を生み出し、その精霊の居るべき場所に飛ばされます。

イアンは私と同じくスカイタウンの精霊でした。私が主と知らずにイアンは私とずっと一緒に居た。私が簡単にできることが皆簡単に出来ると思ってしまったんです』

「それが何か悪いのか?」

『自分が落ちこぼれと思ってしまったんですよ。私と並ぶために、魔王の力を借り受けてしまった。だからイアンはもう』

 目を伏せる。

「そうか」

 ユウはそう言うとルーカスのほうに向いた。

「で、これから何をすればいいですか?」

「封印です。このしんでんの東に魔王がミナさんの力で仮封印されています。それを完全に

封印していただきたいのです」

「ハッピークローバーの力を使って?」

「えぇ。ですがハッピークローバーでの封印は精霊たちが居てやっと使えるものです」

「それは、精霊に力を持たせろって事か?」

「はい」

「だってよ。ユウ」




『このあたりですかー?』

「その辺!ルイもう少し右!」

『ここか?』

「OK!これでいいと思うんだが・・・」

 ルイ、ソフィー、メアル、ハクで四角形を作るように居た。

「これでいいですよ。じゃあいきましょう」

 精霊四人は剣になった。

 ハクをカリクが、メアルをマルクが、ルイをユウが、ソフィーをルーカスが持ち、地面に向ける。

『!!ダメ!』

 今から封印するという所でソフィーが宝石から抜け出した。

「おい!ソフィー!」

 ソフィーは神殿の中へと入っていった。そして行ったその場所は、奥の大部屋。


ミナが眠る場所。


「!まさか!そんなに力がつよかったの!?」

 ルーカスも顔を青ざめさせて走っていく。

 それをユウたちで追いかけた。




「はぁはぁ」

「おとなしくしろ。この小娘が」

「おとなしくなんて誰がするもんですか」

 剣を持たずギランの攻撃から逃げ回るミナ。

『ミナさん!』

「ソフィー!」

 ミナのもとに一番最初に着いたのはモチロンソフィー。


ギィィィィ


 重々しい扉がゆっくりと開いていく。人一人通れる幅があいたら懐かしい顔がのぞいた。

「ミナ!」

 ユウだった。ギランはユウに向かって攻撃を放った。

「ユウ!!」

 ユウとギランの攻撃の間に立った。

「ミナ!」

 ギランの攻撃をまともにくらったミナ。その場に倒れこむ。それを支えたのは、

「おっと」

「イアン!」

 ギランに思いっきり睨みつけられた。

「ソフィーか。ちっ」

 舌打ちする。

「とりあえず。女神は貰った。じゃあな」


キィン!


「じゃあなでいかせるか!」

「なら、なんていえばいかせてくれる?」

「なに言ってもいかせねぇ!」

 ギランはミナを肩に担ぐ。

「無理矢理にでも通る」

 ギランはお得意の瞬間移動で通り抜けた。

 外に出てミナに呪文をかけた。

「おら!」

 マルクがその背後からおそう。ミナをうえに放り投げ、避ける。

 ミナは空中で浮かんでいる。

「マルク、ギランは頼んだ」

 マルクにそういってからカリクはよこを通り抜けた。

「は!」

 跳ぶ。ミナを抱えて降り立つ。

「メアル。ソフィー。手伝え。呪文をとく」

『『はい』』

 神殿内に連れて行って呪文を解き始める。

「まて!」

「いかせるか!」

 ギランの相手をするマルク。ユウも途中から参戦した。

「二対一は大変なんだよ」

 そういって、指を鳴らす。

「おわ!」

 ユウはソフィーたちの使う鳥篭に閉じ込められた。色がどす黒い。

「こんなもの!え?文字が違う。解除には時間が掛かりそうだ!」

「了解!」

 マルク一人で相手する。ギランは絶えず何かを呟いていた。


キン

カン

キィン


 ギランはずっと防御していた。絶対に当たらなかった。

「くそっ!」

 何度も何度も攻撃するが全て防がれる。

「うっとおしいよ」

 不意にギランが言った。

「え?ぐはっ!」

 ギランに吹き飛ばされた。

「ふぅん。とっさに後ろにとんでダメージを少なくしたか。だが、意味ないね。これで終わりだ!」

 ギランは一言何かを呟いた。

「うわっ!」

 神殿内からカリクの声が聞こえてきた。

「これで、今ここに魔王様の復活だ!」

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