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ミナの冒険  作者: おおさんしょう魚
第五章打倒魔王
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心の試練

あんまり面白くないかもです。

『先に言っとくけど、これは精神にくるで。気持ちちゃんともっときや』

 扉の前でハクが言う。

『では、「心」の試練へいざ』

 扉を開けた。そこには黒髪の少女が机に手を着いて座っていた。

{こんにちは!勇者様!}

 にっこり笑って挨拶してくる少女。

「あ、あぁ」

 うやむやに挨拶し返す。

 ニコニコ笑っている。俺はうろたえている。

 数分そんな事をしていた。

{ねぇ、勇者様ー}

 ニコニコしながら口を開いた。

「なんだ?」

{気づいてるー?まわり何も無いよ?}

 言われて気づく。まわりは暗闇に包まれていた。

「な・・・」

 少女の方を見ると座っていた机だけが残っていた。

{私を捕まえてね・・・。クスクス}

 笑って消えた。

「捕まえる」

 この暗闇の中でか?


ジャバー


 どこかで水が流れてくる音がする。

「冷たっ」

 と、まさか・・・。

 しゃがんで床を触る。


ピチャ


 間違いない。水が流れ込んできている。水が満ちる前に見つけろと。

「うごかなければ何にもなんねぇしな」


ピチャピチャピチャピチャ


 俺が動くと水がはねて音がする。

 耳を澄ましながら動いているのだが水がはねる音以外何も聞こえない。

 攻撃してきたりしないだろうな・・・。

「いてっ!」

 そう思った瞬間に頭を殴られた。

{あっはははー!馬鹿だー!}

 少女の声。殴ってきたなら近くに居るはず。目を凝らしても何も見えない。ただ暗闇があるだけだ。

 あー、むかつく。

 苛立ちながら探す。

{だーかーらー。さっきの言葉きいてた?馬鹿っていったんだよ?そんな探し方で見つかるわけ無いじゃん}

「なんでだよ」

{だって、気づいてない?ずっと前に突き進んでるのになんで壁にぶつからないのさ。

だだっ広い大広間。何も見えない真っ暗闇。迫るタイムリミット。ほら、もう腰まで使ってる。見つかるはずの無い敵。音のしない空間にあなたはただ一人。仲間の安否はよく分からず、大切な人の力にもなれそうに無い。あなたは勇者に選ばれて浮かれていただけ}

 この先に何を言うかは分っていた。言って欲しくない言葉。

{「女神様の役になんて何にもたってちゃいない」のよ。あなたは}

「ちがう」

{違わないの。実際考えてみなさいよ。あんたは何もやっちゃ居ないじゃない。ただ、近くに居ただけ。女神様の敷いたレールに乗っているに過ぎないの。だから、馬鹿っていわれるんじゃない}

「お前は絶対見つける」

{見つからないっての。だから馬鹿って言ってんでしょ。私ははじめから何にも動いちゃいないのに、勝手にあんたが動くからでしょう?ほーら、水が首まで来た}

 首まで冷たい水が来た。動くこともままならない。

{ずっと私は動かないわよ?誰がなんと言おうとね。あなたが真実に気づくまで}

 少女の大人びた声はそこで途切れた。何であんなに馬鹿を連呼されにゃならんのか。

 とりあえず元の場所に戻ろう。動いてないって言うんだから。

「あれ?俺、どっちからきた?」

 周りには何も無い。扉も、何も、机も、ハクの姿も。

 それに気づいて恐怖が思い出したように湧いてきた。

 このまま、水がたまったら?マイナス要素しか思いつかない。鼻まで水がたまる。

(あぁ、ここでおぼれ時ぬのか。ミナごめん力になれなかった)

 さっきの言葉を思い出す。

{「女神様の役に何にも立っちゃいない」のよあんたは}

 あそこから心が折れていたのかもな。すると思い出したいと思ったわけでもないのにハクの言葉が思い浮かんだ。

『気持ちちゃんと持っときや』

『「心」の試練へ』

(!!)

 そうだ、これは心の試練。そうか、そうだったんだ。




{あら、勇者様随分と遅いご到着で}

 入ってきたときとなんら変わりないその姿に若干イラッときたがすぐにとりなした。

「よくもあんなとこに閉じ込めてくれたな」

{勇者様の心が弱いからじゃなくって?}

 最初の時のような子供の喋り方じゃなく、大人の女性のような喋り。

{見事心の試練合格おめでとうございます。私ども一同ご祝福もうしあげます』

 ジャンプして一回転し着地するとその場にはハクがいた。

『どうやった?俺の変化。なかなかのもんやろ?』

「剣になれ」

 ハクは不思議そうにしながらも剣になった。

「てやぁ!」

『うぉぉぉ!!』

 壁に向かって思いっきり投げる壁から抜いて思いっきり踏みつける。

「よし、いくか」

『酷いわ・・・・。八つ当た言うんちゃう?』

 そういいつつもハッピークローバーの下へ。

 厳重に封印された黄色の輝くなにか。封印が解かれてから手を伸ばす。

 今回は特に何があるわけでもなかった。

「?」

『じゃ、戻ろか』

 戻る途中に気がついたのだがさっきまでいた広間はそれほど広くも無かった。

「こんなに狭かったのか」

『せやで。こんなに狭い所を迷い歩いてたんやもんな』

「あぁ」

 苦い顔をしているのが自分でも分る。

『さっさともどろか』




『あ、おかえりなさい』

『なんか、またもやボロボロって感じです・・・』

『今回は精神的にボロボロだから余計酷いぜ』

『最後は?知恵か』

『私だからそうね』

「知恵?」

 もう、ヘトヘトだ。

『えぇ、「知恵」の試練。その名の通り頭を使うわよ』

 メアルは進んでいく。

「はぁ~」

 その後をため息を着いてから追った。

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