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ミナの冒険  作者: おおさんしょう魚
第五章打倒魔王
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力の試練

 扉が開ききって一番最初に見えたのはゴブリンだった。

 襲い掛かってくる色の変なゴブリンを切り倒し進んでいく。剣を横に縦に振り回す。

 カリクたちと違い体力の少ない俺はすぐに息切れした。

「はぁはぁ」

 倒しても倒しても湧いてくるゴブリンたち。だが、こちらの倒すスピードも上がってきていた。いつの間にか俺の周りには黒い煙が立ち込めた。

 だが、勘と音でてきの位置を把握し、倒す。

(多い)

 いつになったら終わる?いや、無駄なことは考えるな。そういわれたばかりだろうが。

 しばらくして。ゴブリンで覆いつくされていた視界はだんだんと隙間ができていた。

(こんなに倒したのか)

 頬から流れる汗を袖で拭いて周りを見回す。もうそんなに居なかった。

 十数秒でたたみかけた。

「つぎは!?」

『次の部屋だ』

 扉に手をかける。この扉も無駄に重い。

 開けるとそこには、

「何だこいつ」

『グリーンマン。というよりフラワーマンかな?』

 ルイが横から口を出していたが気にしている暇は無い。

 グリーンマンもといフラワーマンが一気に襲い掛かってきたのだ三匹とも全部。

 風をなびかせて前に踏み込む。三体全ての腹を切る。一体死んだ。後二体!

「うぉ!」

 そう簡単にはいかないよなぁ。

 フラワーマンの攻撃を避けつつ攻撃に転じる。

 フラワーマンのラリアットをしゃがんでかわし足を斬る。斬る動作が終わらないうちに別のフラワーマンのキックがとんできた。それを後ろに飛んでかわす。剣をモチロン振り切っていてフラワーマンの二体のうち一体は足が無くなって動けないようだ。

 よし、ならその間に!足があるほうのフラワーマンに近づく。

 人間では心臓がある部分を貫く。低い声で「ウグッ」とうめいたがすぐに攻撃してきた。

 剣をさっと抜き、左に飛ぶ。

 さっき無駄だったけど・・・。

 もう一度腹を切り裂く。よっしゃ!倒した!

 すぐさま、足をなくしていたフラワーマンのパンチが後ろから迫ってきた。

 しゃがんで避ける。そのまま前に転がり少しはなれて体制を整える。

 転がる時にフラワーマンを蹴るのを忘れずに。

「はぁはぁ」

 自分の体力の無さが情けない。カリクやマルクは息を切らさずに倒してしまうんだろうな。そんな事を考えていた矢先。

「うぉ!」

 敵は待ってくれるはずも無く。いつの間にか間近に迫っていて体当たりをかまして来た。

 とっさに後ろに飛んでしまった。うしろじゃ同じじゃねーか!

 予想通り後ろに飛んだ俺はフラワーマンの体当たりをモロに食らってしまう。


ドカッ


 勢いよく壁にぶつけられた。いってぇー。

 すぐに体制を整えて右に飛ぶ。フラワーマンは壁に激突。その背後を取り、滅多ざしにするとすんなり倒れてくれた。

「はぁはぁ」

『ゆっくりしてる暇はねぇぜ』

 すぐに敵が現れた。今度は二体。カメレオン?

 その姿に似合いの技をしてきた。姿隠し。周りと色を同化させて見えなくしたのだ。

「チッ」

 心の底から舌打ちし、周りに目を凝らす。

「そこっ!」

 一体しとめた。姿を現し黒い煙を出して消えた。

 だが、甘かった。敵は二体居るのだ。

「しまっ!」

 遅い。カメレオンの舌に巻かれる。どうにかもがいて舌を斬り、逃げ出した。

「うぇ」

 唾液が気持ち悪い。だが、今はそんな事いってらんねぇ!

 周りに目を凝らす。とまん前から石が飛んできた!右に避ける。出てきたあたりに目を凝らす。それらしき影が見えた。

「そこ!」

 チッはずしたか。首を右に倒して後ろからきた石を避ける。以外に素早い。

 壁際によりわざと動かないでみた。案の定またもやカメレオンの舌に巻かれた。が今度はそれが目的だ。体の向きを反転させ、舌の根元のほうを向く。そして思いっきり刺した。

 ブニュとした感覚とガリッという壁に当たった音。

 そして、カメレオンは姿を現し黒い煙を出して消えた。

「つぎは!?」

『ないよ』

 へ?

 はっとしてまわりを見る。何も無い。

「終わり・・・?」

『あぁ』

 何故か落胆してしまう。戦っているうちに楽しくなってしまっていたようだ。

「はぁ・・・」

 その場に崩れ落ちる。脚がいう事を聞かない。

「マジ・・・疲れた・・・」

『少し休むといい。ハッピークローバーは逃げやしないから』

 その言葉にうなずき少し目を閉じた。

 まぶたに浮かぶのはミナの泣き顔だった。今まで見たこと無いのに。

「ふぅ。もう、大丈夫だと思う」

 ゆっくり立ち上がる。まだ脚がガクガクしているが何とか歩けそうだ。

『なら行くか』

 ヒュンと奥へ続く扉の前に行った。

 やっとのことでその扉を開ける。そこには赤く光る何かが。こちらも厳重に封印されている。

(やばい。超ねむい)

 重くなったまぶたを何とか支え、おきておく。

 ルイが呪文を唱えると封印が解けた。

『手』

 手を伸ばす。今度はゆっくり。俺の体を癒すように体全体をめぐる心地よいが目が覚めるような力が流れ込んでくる。

「ふぅ」

『よし、傷も治ってるし大丈夫だな』

 癒すようにではなく、本当に癒していたようだ。

 だが、疲れまで回復してはくれないようだ。脚がなかなかいう事を聞かない。

 戻るまでに何度も転んだ。すりきずだらけだ。

「うぅ、いってぇ」

『転びすぎだ』

「脚がいう事きかないんだよ」

 何とかメアルたちの下にたどり着いた。

『ユウさん。なんかボロボロです』

『ユウさん、何があったの・・・?』

 二人同時に聞かれると困るのだが。

『力の試練は、連戦だぜ』

『『あぁ』』

 連戦と聞いただけで納得するのもどうかとおもうが。

「つぎは・・・?」

『つぎは・・・、どっちの方がいいかしら?』

『うーん。おれにしとくか?』

『そのほうがいいと私はおもうけど?』

『じゃ、ユウ。着いて来い』

 ハクが飛ぶ。

「分った」

 脚もいう事を聞き始めハクの後を追った。

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