表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ミナの冒険  作者: おおさんしょう魚
第五章打倒魔王
44/51

勇気の試練~第一試練~

「でけぇ・・・」

「おれも思うよ」

「ここでどうするんだ?」

 首が痛くなるほど見上げて言う。

『この像の裏に宝石わたしたちをはめ込む所があるはずです』

「えっと、ここだな」

 くぼみが四つある場所を見つけ、まずルビーをはめ込む。

 サファイアをはめ込み、コハクをはめ込み、最後にエメラルドをはめ込んだ。


ゴゴゴゴゴ


 カルミナ像の宝石をはめ込んだ右側が奥にひっこんだ。

「うわ」

「中に入れるな」

 迷うことなく足を踏み入れたカリクがカルミナ像の内側で言った。

「古いわけでもないし、大丈夫そうだぞ」

「そうか」

 次にマルクが入った。ユウもそれに続いた。

「中は意外と明るいな」

「でも、足元気をつけとけよ」

「ライディンじゃ、ミナがよくこけてたよな」

「だな」

 ユウは二人の背中を見ながら歩いていた。

(なにか、いやな予感がする・・・)

「なぁ」

 「嫌な予感がするから気をつけとけ」そう言おうとしたのだが、

「うぉ!」

「!」

「な!」

 カリクとマルクは檻に閉じ込められた。ガシャガシャやってはいるが何処も外れそうにない。

「ソフィー」

 ソフィーは黙って首を横に振る。知らないようだ。

精霊わたしたちは道案内しか頼まれていません。カリクさんたちは精霊持ちなので手荒なことはされないでしょうが・・・』

『私達もついてはいけないわ』

『うー』

「あ、俺は大丈夫だぞ」

 マルクが口を開く。

「ミナの剣持ってきておいた」

 淡く水色の剣を出してきた。

「あ、それ騎士学校の剣じゃなかったのか」

「あぁ、何かの役に立つかと思ったからな」

「あ、なら」

 ユウは、剣をカリクに渡す。

「こっちはハクもメアルもいるしな」

「わかった」

 そういったとたんに、檻が浮き上がり移動し始めた。

「俺達は心配するな!」

「わかった!」

 檻はどこかへ消えていった。

「よし、いくか」

『では、まずこちらの勇気の間にいきましょうか』

 突き当りを右に曲がる。

「勇気の間って?」

『これからユウさんにはハッピークローバーを手に入れてもらいます。

そのうちの勇のかけらを手に入れるための試練をその勇気の間でうけてもらいます』

 前方に扉が見えた。

『この勇気の間の案内人は私がやらせていただきます』

 ソフィーがお辞儀をする。

『では、あなたの「勇気」が試される勇気の間へ』

 扉に手をかけて開く。

 何も無い広間だった。真ん中に人が立っている。見覚えのある背中。

「あ、ユウ」

「ミナ!?」

『あのミナさんは女神さまが作られた偽者です。が、癖、顔、表情、作戦。全てにおいて彼女が考えるであろう事を忠実に再現しますよ』

 ミナは、不意に笑みを消した。

「はぁ!」

「うわっ」

 後ろに飛んで避ける。ミナは持っていないはずの剣を持っていて確実にユウを殺しにかかっている。

「なるほど、ね」

『勇気の間、第一試練。「覚悟」です。内容はお分かりになられたようなので説明は省きますね』

「あぁ」

 いつの間にかユウもカリクに渡したはずの剣を持っていた。

「ユウ。あなたとこんな形で相対するとは思わなかったわ」

「俺もだな」

 そういい終わるか終わらないかのうちにミナは走り出し、ユウの懐に飛び込んだ。

「死になさい」

「死んでたまるか」

 ミナは剣を横一線。それを上に跳んでかわし、上から振り下ろした。

 それを右に転がって避け、ことらに向かって突進しながら突きを繰り出す。

 それをユウは左に避けて、前から右へと剣を振る。ミナの背中に当たりかけたのだが、ミナは即座に前転し、攻撃をかわした。

「なに?情けでもかけてるの?」

「・・・・」

 そうだ。ミナが今避けられたのはせなかにあたりかけた時にユウが勢いを落としたのだ。

「私は、味方であろうとも、私の敵になれば容赦はしないわ」

「お前は俺の敵じゃないからな」

 また、ミナが突っ込んでくる。考える暇も与えない。

 ユウはミナの攻撃を紙一重でかわし続けた。ミナが早すぎて紙一重でしか避けられないのだ。

(考えろ。これは普通にミナを倒した所で試練の成功にはならない。と思う。

なら、どうする。ソフィーは覚悟といった。大切な人のために大切な人が殺せるか。そういう意味なのだろうが・・・。裏があるな)

 避けつつ、そんな事を考えていた。考え事をしながら避けていたからか、ミナの攻撃が当たり始めた。

「っく」

「どうしたの?張り合いが無いわよ」

 ミナの攻撃の雨は容赦ない。

「とどめ!」

「刺されてたまるか!!」

 さっと、後ろに回りこみ羽交い絞めにする。

「な!」

「これはいただくよ」

 ヒョイとミナの剣を取る。そして、

「すまないけど・・・」

 

ゴキッ


 嫌な音が広間に響く。

「っ!」

「ソフィー。これが俺の答えだが?」

 ソフィーの方を振り返る。ソフィーはにっこり笑う。

『合格です。まさか「覚悟」の本当の意味を自分で見つけ出すとは・・・。驚きました』

「これの真の目的は味方への「思いやり」敵となっても殺さずにすむようにする。無駄な殺生は避ける。そういう意味だろ?」

『はい。それは、カルミナ様が持っていなかったことですから』

「?」

 はい。の後はこえが小さくてよく聞き取れなかった。

「まぁいいか。次は?」

『奥です。今度こそ「勇気」見せていただきますよ』

 ソフィーに似合わないニヤリとした笑みを浮かべた。

試練なのに、試練をしている所が凄く短い気がします(汗)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ