表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ミナの冒険  作者: おおさんしょう魚
第五章打倒魔王
40/51

精霊の森

『メアル様!』

 病弱そうな精霊はメアルだった。

『カエデ、この方達は私が女神様の命に従い招いた方達です。無礼は許しませんよ』

 にっこり微笑むメアル。

『はい』

 カエデは少し落ち込んだようだった。

『ソフィー。久しぶりね』

『お久しぶりです。メアルさん』

『ふふ、誰にでも敬語を使うのは代わらないわね』

『それが、私ですから』

『そうね、それがあなたらしいわ。ゲホッゲホッ』

『大丈夫?』

『えぇ』

 メアルは相当体調が悪いようだ。

「メアル、だっけ?本当に大丈夫なのか?」

『一応、大丈夫ですが・・・。魔王封印の手助けをできるほど大丈夫ではありません』

 にっこり笑うメアル。

『ですので、私の病を治す薬草を取ってきていただけますか?』

『メアル様!こんな奴らが取ってこられるわけが無いです!あの場所は私達だからこそいけるのですから』

 カエデが口をはさむ。

『だけど、この方達に頼む他私の病を治す術は無いわよ?精霊封じがかけられているのだから』

『ですが、あの場所は危険です!』

『だから、この方達を試すにはもってこいなんでしょう?それに私の病はゴホッそのためにあるようなものですから』

 カエデが言いくるめられる。

「とりあえず薬草を取ってくればいいんだろう?」

『正確には精霊封じを解いてきてください』

「どうする?ユウ次第だけど?」

 カリクが振り返りユウに聞く。

「どうするも何も、やるに決まってるだろ」

「って、ことで薬草の場所教えてくれるか?」




「うわぁー」

「不気味・・・」

「ここが、精霊の森?」

 目の前には、昼だというのに真っ暗な森。精霊の森というには暗すぎるし、精霊の住み場と明らかに空気が違う。

 木の色まで黒い。

『前まではこんな感じじゃないんですけどね・・・』

『フェアリー・マザーがこの奥にあるとは誰も思わねぇよなぁ』

 精霊封じを張った奴はフェアリー・マザーの力を使って精霊封じを張っているらしく、精霊ではどんなに強くても破れないらしい。

『まぁ、頑張ってくださいね』

『俺らいけねぇから』

『頑張ってきぃやー』

 精霊達は後ろで手を振っている。むかつくほど気楽そうに。

「おい、いくぞ」

 カリクが少し先で声をかけてくる。躊躇しないのか・・・。

「おう」

「あぁ」

 カリクの後を追って、森に足を入れる。


ゾクッ


 足を入れた瞬間に悪寒が走る。

「どうした?」

「いや、ちょっとな」

 並んで歩いていく。奥へ奥へと。



『見えなくなりましたね』

『てか、俺ら実はついていけたんだよな』

『石に入ってるだけやで?意味ないやん』

『あれ?カリクさん大丈夫なんですか?ハクさんがここに居たら・・・』

『『あ』』

 声をそろえて、してしまった過ちに気づく。

『でも、俺、中はいれへんし』

『入れなくしてあるだけですよ。中では動けるんじゃないでしょうか?』

『というか、マルクもここじゃ通用しないだろう。あの剣じゃ』

『という事は、凄くまずい状況なんじゃないですか?』

『まともに戦えるのがユウだけって、まずい状況どころの話じゃないだろ』

 三人とも、顔が少し青ざめる。

『本当に大丈夫なんでしょうか・・・』

『さぁ。でも、入れないし、助けられないし』

『まじでどうしようもないわ』

『無事で居てほしいですね』

 二人とも深くうなずいた。





 精霊たちの心配とは裏腹に。

「おら!」


グギャー


「これで、何匹目だよ」

「十匹目。何匹出て来るんだよ」

 手には何も持たずにナゾのモンスターをやっつけるマルクとカリク。ユウは別行動のようだ。

「こっちから出てきたよな」

「あぁ、まちがいない」

 モンスターが出てきた方向へ向かっていく。

「ユウはちゃんと進めてんのか?」

「大丈夫だろう。俺達と違って剣持ってるしな」



「うわっ」

 ツタに足を取られてずっこけるユウ。

「いってぇ。このっ」

 ツタを切って前へ進む。

「モンスターはでねぇけど・・・」

 周りの木々を見渡す。

「こっちのルートは回り全体が敵。みたいな感じだな」

 伸びてきたツタを切り落とす。

「あぁ、めんどくせぇ」

 ツタはどれだけ切っても伸びてくる。敵は出ないけど確かにめんどくさそうだ。

「あ、あれか?」

 視線の先に建物が見えてきた。隙間から光が漏れ出している。

「よし」

 ユウは建物へと向かった。



「おらぁ!」

 カリクが回し蹴りを放ち、ナゾのモンスターをぶっ飛ばす。

「お!カリク!」

 マルクが呼んだ。

「後にしろ」

 カリクは短く言い、モンスターの相手を再開する。

「くそっ。決め手にかけるな」

「ぶっ飛ばすだけだからな。倒してもすぐに復活してくる」

 マルクが役に立っていない剣を抜く。そして、一番弱っているモンスターにさした。

「弱ってたらきくな」

「じゃあ、最後マルクが刺して倒していくぞ」

「了解」

 カリクが倒してマルクが消す。そんな作業を続けているとあらかた片付いた。

「早く移動しないと、また沸くぞ」

「しかも速攻でこっちに来る。すぐそこにフェアリー・マザーがある」

「まじかよ」

 走ってフェアリー・マザーに向かう。

 きらきらと光るその池は、精霊の代わりにモンスターを生み出していた。

「あとは、何処だ?」

「あれだ」

 池の反対側に黒い魔方陣があった。

「あれをぶっ壊せばいいんだな」

 その魔方陣に向かいながらマルクが声をかけてくる。

「あぁ。だが、そう簡単にはいかないだろうよ」

 目の前にはモンスターの大群。




「でけぇな」

 先ほど見つけた建物を目の前に呟く。まるで豪邸だ。

 綺麗であればどこぞの大金持ちが住んでいたであろうその建物は、ツタが巻きつきコケが生えている。

「幽霊屋敷・・・」

 そういってからユウは建物の中に入っていった。

第五章はそんなに長くしないつもりです

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ