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ミナの冒険  作者: おおさんしょう魚
第四章ライディン砂漠
34/51

勇者

「あ・・・・。ユウ!?」

 マルクたちに切りかかったのはユウだった。

「てめぇ!何しやがる!」

「ミナ。こいつらは?」

「無視すんなよ!」

「落ち着けや」

 マルクをカリクがなだめる。

「えっと、マルク。アンタは黙ってなさいね」

 ユウに事情を話す。

「ふーん。じゃ、一応仲間なんだ」

「マルクたちにも紹介しとくね。この人はユウ。あたしの幼馴染」

「ユウくんか。初めまして。俺はカリク。こっちがマルクよろしくな」

 カリクは私の時のように自己紹介し、手を差し出す。

「よろしく」

 ユウはその手をとって握手する。マルクはユウのことが気に入らないらしく、私の傍に立ってカリクとユウを見ていた。

「さっきはゴメンな。ギランの手先かと思ったから」

「まぁ、そらそうやわな」

 笑って、ユウに耳打ちする。ユウはカリクを思いっきり殴った。

「何言い出すんだテメェ!!!」

「あはは、図星か」

 殴られてもケロリと笑っている。意外とタフなんだなぁ。

 私はカリクに小声で聞いた。

「何言ったの?」

「秘密や。たぶんユウから言ってもらえるで」

 カリクは意地悪く笑う。今度はユウに聞く。

「カリクに何言われたの?」

「え?俺が・・っていわねぇよ」

「えー。言ってよ」

「いわねぇ。絶対いわねぇ」

「ケチ!」

「ケチで結構」

「おい、いくぞー」

 大分先(マルクの姿がかろうじて見える距離)でマルクがこっちに向かって手を振っていた。

「あ、今行くー」

 そういった瞬間に横をカリクが通り抜ける。

「はよしぃやー」

「分かってるって」

 私は走る。

 余談だが、ユウはこの四人の中でダントツに足が遅かった。


 少し歩くと周りがいっそう暗くなった。何も見えない。

「皆足元に気をつけてよー。きゃっ!」

 深い穴に足を滑らす。おちるっ!そう思ったらマルクとユウが手を掴んでくれていた。

「お前こそな」

「さっきからこけすぎ」

 二人に軽々と引き上げられる。

「確かにね」

 足元に気をつけてって言ったら自分が足元不注意で転んだりするなんて、運が無いなぁ。

「はぁ」

「どうした?」

「いや、なんでもない」

 私達はさらに進む。

「うわっ。全く見えない。なんか明かりない?」

「懐中電灯は切れてるし」

「ろうそくなんてあるわけが無いし」

「何にもねぇな」

 ううむ。どうするか。

「なら、俺が先頭たとか?」

「あ、カリク夜目が利くって言ってたもんね。お願い」

「あいよ」

 カリクが先頭に立つ。

「見えてるか?」

「ギリギリこれってカリクだよね?」

 私は目の前に立っている影を触る。

「そうそう。マルク、ミナちゃん見えてるか?」

「全く。何にもみえねぇ」

「俺は見えてるぞ」

 聞かれる前にユウが答える。

「そうか、ならミナちゃんマルクの腕掴んだって」

「はいはい」

 マルクの腕を掴んで出発。

 カリクが止まると全員止まった。

「どうしたの?」

「扉やねんけど、鍵がしてあんねん」

「どんな?」

「見てもらった方が早いわ」

 マルクをカリクに預けて扉に近づく。

 扉の真ん中には機械がついていた。


【    】=【    】


「うーん。普通の鍵じゃないわね。鍵というより暗証番号システムみたいな。近くに何かヒントになりそうなものは無いの?」

「これか?」

 ユウは壁を指差す。そこの壁だけ変に削れていて何か書いてあった。

「10が消える。生き残れ」

 壁にはそう書いてあった。

「?10が消える生き残れ?なんの話?」

「ヒントなんだろうけどな」

「うーん」


私は扉に向く。


【    】=【    】


「なぁ、ミナ」

「なに?ユウ」

「さっきミナは暗証番号システムっていってたけど、」

「うん言った」

「打つキー無いぞ」

「そうよ。っては?」

 機械に目をやる。確かにそれらしきものは無い。

「じゃあ、何をしろと?」

「あははっ、そういう事か」

 マルクが笑う。いつの間にか横にいた。

「どういうこと?」

「こういうこと」

 扉を軽く押す。


キィィィィ


「あ、」

 マルクは笑い、私達は拍子抜けした。あの機械も張りぼて?

「でも、あれがどこかで必要になるのは確かだけどな」

 あれというのは10が消えるのことだろう。私はうなずく。

「いこか」

 カリクは進む。

 私達がついていく。すると、

「あ・・・くっ」

 マルクがいきなり倒れた。

「マルク!?」

「ミナちゃんどした?」

「マルクが」

 カリクはマルクに近づく。

「・・・・・、寝とるな」

「こんな状況で?」

「たぶん眠らされたんやろうけど」

「私の近くには誰もいないし、誰も来なかったわ」

「うーん」

 ならば、条件を満たしたもののみかかる魔法とか?マルクと私達の違いといえば、

「精霊」

 思わず口に出してしまう。

「おい、コイツどうしたんだ?」

いや、それならユウも。確かめないと。

「ユウって精霊つれてる?」

「精霊?」

『俺のことだよ』

 ユウの肩に居た。なら、マルクは精霊をつれていなかったから眠った。(眠らされた?)

『ルイさん!ユウさんがつれていたんですね!』

『当たり前だろ。俺は勇者の精霊なんだから』

『じゃあ、ユウさんが?』

『そう』

「精霊達だけで話を進めない」

 事情をユウに話す。

「ふーん。なら、精霊をつれていない侵入者を撃退するためなんじゃないか?」

「そうなるわね」

「しかたねぇ」

 ユウがマルクを背負う。

「俺が背負うわ。ユウはただでさえ遅いのに、これ以上遅くなったらかなわん」

「遅くて悪かったな」

 マルクをカリクに預ける。ユウは苦笑い。

「んじゃ、いこか」

 マルクをせおってカリクは進む。

 これからどんなことが起きるのか私達は知る由も無い。


まさかあんなことになるなんてね。

ここまで読んでいただきありがとうございます!!

ミナたちは今後どうなるのか?

次回もお楽しみに!

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