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ミナの冒険  作者: おおさんしょう魚
第四章ライディン砂漠
31/51

音子族

前回よりは短いかもしれません

「はぁ、はぁ、ここなら大丈夫か?」

 俺は後ろを確認する。今居るのは進んだ先にあった小さなくぼみ。

「入ってきた扉と大分離れちゃったわね」

 ミナが言う。

「だな、ここからどうするか」

 ギランが居ないことを確認し、落ち着く。

「奥に進むしか無いんじゃない?」

「いや、マルクを外に置いてきてる。マルクがどうなったかが心配だ」

「あ、ほんとだ。マルクは?」

「だから、置いてきたって」

「全速力で走ってきたのね」

「あたりまえだ」

 

タッタッタッタッタ


「「!!」」

 足音がきこえて俺達は息を潜める。

『この足音は、ギランじゃないですね』

「そうね」

 ミナとソフィーが小声でやり取りする。

「来た」

 足音の招待は、マルクだった。マルクは俺達に気づかず奥へと進んでいく。

「マルク!」

 俺は声をかける。

「あ、カリク!」

「ギランは?ここに来る途中会わなかったか?」

「ギラン?会ってないぞ」

 マルクがあごに手を当て答える。

 とりあえずは安心か。

「うっ」

 ミナ?


「うっ」

 また、か。なるべく早くここから離れないと。

「ミナ?大丈夫か?」

「うん」

「そうか、それないらいいんやけど」

 カリクがいつもの喋り方に戻る。

「これからどうする?」

「ここまで来ると奥が気になるわね」

「じゃあ、奥に行くか?」

「戻ってギランに会うよりはマシかな?」

 私達は奥へと向かった。



 奥へ歩いて十数分。


チカッ


「ん?」

 見えてきた太陽の光に目がくらむ。

「出口だ」

 マルクが前に出る。

「さて、何がありますかね」

 カリクが並ぶ。

「多分・・・」

「うわっ。なんだここ」

 ミナが言う前にマルクが外に出る。

「ライディン港じゃないかな?」

 マルクたちと並び、ライディン港の説明をする。

「昔、ここは漁業が盛んな場所だったからね。これぐらい大きな港はあるでしょうよ」

 マルクはきょろきょろとあたりを見回す。子供のようだ。


クスッ


 ミナが笑う。

「なんだよ」

「いや、ククッなんでもない」

 笑いをこらえている。

「はいはい、いくで。神殿見つけんと」

「はーい」

「おい!」

 カリクを先頭に歩き出す。

「時の狭間って言うのがここにはあるねんよな?」

「うん。それに何かしらすると時が戻る範囲が広がるって書いてあった」

「ふーん。あんなふうに?」

 カリクはライディン港の一角を指差した。

「そうそう、あんなふうに」

「いや!流すなよ!なんであそこだけ」「あそこに時の狭間があるからでしょ?」

 マルクの台詞はミナにさえぎられた。

「広げる前は時の狭間を中心に直径一メートル。広げると小さいものだと直径十五メートル時間を戻すの。ま、時の狭間のサイズにもよるけどね」

「小さいものでも十五メートルか」

 カリクが戻っている一角を見つめる。時間は戻っているがそこに居る者たちは一向に動こうとしない。

「どうしたんだろうな。ちょっと聞いてみよか?」

「うん。おねがい」

 カリクが駆け寄り話を聞く。そしてこっちに向かって手を振ってきた。

「?いってみようか」

「そうだな」

 ミナたちも駆け寄る。

〔おォ、お待ちしておりました。女神様よ〕

 駆けつけた瞬間にそういわれた。

〔どうか私達を助けてください!〕

〔お願いします!〕

「ちょっ」

 ミナは猫耳をつけた人達(亜人)に囲まれてしまった。

「どうしたの?それをいって貰わないとどうしようもないわよ」

〔それが・・・〕


昔、砂漠化が始まった頃だった。

ここ、ライディンを緑地にしようと大勢の人間が押し寄せた。

だが、結果は変わらず。逆に砂漠化が進んだようなものだった。

そして、その大勢の人間は帰り我々音子族のみとなった。


〔そして、今に当たるんです〕

「それの何処が大変なの?」

 音子族は首を横に振り、

〔私達音子族がある一定の範囲から出ると仲間が皆消え去るのです〕

 説明をしてくれていた音子族は顔を手で覆い、しゃがみこんだ。

〔食料調達のために行った、あの人も・・・。消え去ってしまった〕

 顔をあげた。その頬は涙でぬれていた。

〔女神様!お願いです!どうか、私達を助けてください!〕

「・・・・」

 ミナはどう答えるべきか迷った。

「仲間と相談させて。」

 ミナはそういって、マルクとカリクをよんだ。

「どうしたらいいかしら?」

「どうしたらって?」

「あの人たちは時の狭間によって生きている。けれど」

「時の狭間で生きられていることを知らんねやろ?」

「そう、本当のことを言うのは簡単なことだけど」

「信じてくれるか分からない」

 マルクが後を引き取る。

「そう。だから」「本当のことを言う以外にないだろう」

 マルクが言った。

「信じるも信じないもないさ。それが真実なんだから」

「そう、よね」

 ミナは音子族の方をむいた。

「今から話すことは全て本当のことなの。絶対に信じて」

 そして、ミナは本当のことを話し始めた。

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