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ミナの冒険  作者: おおさんしょう魚
第三章カザルム山編
28/51

大図書館の宿

「はぁ~さっぱりしたぁー」

 沐浴儀を着て旅の服を持ち、マルクたちに話しかける。

「あいたよー」

「「おー」」

 マルク達は借りてきたトランプで遊んでいた。

「じゃあ、俺はいってくるな」

「「はーい」」

 マルクは何も言わずに風呂へ向かう。

 ミナたちは今ライディン砂漠へ向かう途中の宿にいる。


 あの後、

「覚悟していてください」

 マルク達は黙っている。

「なら、置いて行かれたら追いつけばいいんだろ」

 マルクは当然のように言う。

「・・・・、そうですね。そういってくれると助かります」

 ミナはにっこり笑い、マルクに言う。

「ま、俺は置いてかれるなんて事は無いと思うけどな」

 カリクはにやりと笑い、自信満々に言う。

「ふふ、そうだといいですね。では、」

 ミナはそこで一度言葉を切った。

「途中で≪大図書館の宿≫寄ってからライディン砂漠いくよ」

 いつもの調子に戻った。

「了解!」

「はいよ」

 その後、ミナはマルクに聞こえないように

「もう、時間は残されていない」

と言った。


という事でミナたちはいま、≪大図書館の宿≫に居る。

『やっぱり気づきませんでしたね。マルクさん』

『せやなぁ。精霊持ちにしか見えへんのやろか』

「そうなんじゃない?」

「なら、あと一人は誰なんやろか」

 あと一人というのは、カリクの家に伝えられている伝承の話だ。


【女神旅する時、精霊の力用いて助けよ。精霊は四匹。サファイア、ルビー、琥珀、エメラルドの精。

サファイアは、女神様に。ルビーは女神様に選ばれし勇者に。琥珀は我ら一族に。エメラルドは、精霊に選ばれし者に】


「そーえばさー、ミナちゃん」

「なに?」

「なんで、ここ泊まってからいくん?時間はもうないんやろ」

「あ、きこえてた?」

「うん」

「何も知らないままじゃ、何もできないでしょ」

 ミナは立ち上がり、扉へ向かう。

「ここで、できる限り知っておかないと」

 扉を開ける。

「図書室にいるから」

 ミナは部屋から出て行った。



「うーん」

 私は、図書室で迷走していた。女神に関する本を探していたんだけど・・・・

(あれぇ?なんで?あの物語さえない)

 女神に関する本が一冊も無かったんだよね。

 代わりにライディン砂漠の本は大量にあったけどね。

(ライディン砂漠についてだけでも調べとくか)



ライディン砂漠。


約1000年前から砂漠化が始まり、すぐに完全に砂漠化してしまった。

砂漠になる前は何処よりも産業が発達しており、フェアルの森に負けずとも劣らない緑だった。

が、1000年前の伝説の大火により、緑地が一気に炎上し砂漠化が始まった。

そして、この地域では時の狭間が良く見られるようだ。



 私がライディン砂漠について調べていると、

「ミナ」

「あ、マルク」

カリクから聞いたのだろう、マルクがやってきた。

「おい、ずっとしらべてるのか?」

「そんなに時間たってないと・・・」

 時計を見たら、私が入ってきてから四時間は経過していた。

「おもったんだけどな~」

「ミナ、寝ないと死ぬぞ」

 マルクは、心配そうに私を見る。大丈夫だよ!

「カザルムでゆっくり寝さしてもらったからね」

クスッ

 マルクは小さく笑った。女の子達がカッコイイって言うのが今分かった気がする。

「確かにな。結局ミナは見張りしなかったもんなぁ」

「うん、だからマルク達は寝といていいよ」

「じゃあ、お言葉に甘えて」

 マルクは部屋に帰っていった。


マルク、カリクゴメンね。私は、あなた達を・・・

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