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女神の神殿に残されたもの
パキッ
何かが割れる音がした。
「・・・・・」
ルーカスがいすにすわり、窓辺のぜんまい時計を見て悲しそうな顔をした。
「女神よ・・・。もう時間はありません。あなたの作る世界の、運命の歯車が狂いだします。
もう、時間が狂い始めた・・・・」
彼女はこの場にいないあの少女に向けていった。この場にいない、女神の生まれ変わりに。
「歯車・・・治せるかしら?いや、無理ね。割れているのは女神の歯車だわ」
窓辺のぜんまい時計を裏返し中を見る。
「さて・・・・どうするのかしら?」
不穏な風が女神の神殿に渦巻く。




