広間の番人
「また戻ってきた!!」
「これで何回目だよ~」
マルクが呆れた声を出す。
「・・・・・ちょっとえぇ?」
「ん?なに?」
カリクがミナの前に出て、シャッと壁と床に繋がった線を描く。
「ちょ、何してるの!?」
「とりあえずこれで進んでみよう。そしたら、俺がこんなことした理由が分かるから」
カリクに促されて、また迷路を進んでゆく。
「また戻ってきた!!」
「またかよ~」
「いや、進展はあったで」
カリクがにやりと笑う。
「これ見て」
床を指差している。
「これは、カリクが書いた線だが?」
「あ!!壁の線が無い!!」
壁を指差して言う。
「線は壁と床に書いた。なのに壁にはかかれていない。それはなぜか、この壁が動いているから。」
「さっきからの不思議現象からすると、コイツは敵か?」
グギャオーーー!!
「当たり!!」
壁がふにゃふにゃと形を崩し、広間の真ん中でまとまってゆく。
まとまった壁は、何かの形を成してゆく。
「さーて、どんな敵か・・・・な・・・・」
どんどん大きくなっていく。
ギャオーーーー
「「「でかすぎだろ!!」」」
高さは床から天井まで、木のように円柱型で太さはかなり太い。
「でも、あしが無い分やりやすぅ!!」
ミナの方に岩が飛んでくる。
「くない!!」
「岩が飛んでくるたぁ、やっかいだな」
カリクが、次々に飛んでくる岩を避けつついつものお気楽な声ではなく警戒時の低い声を出す。
「一発でも当たれば終わりだな」
ミナとマルクの間は大分離れている。
『ミナさん、これはカザルムの神殿の番人赤色の迷路です』
「この神殿の番人?!なら女神の私には・・・」
『そうです。カルミナ様が作ったものですので正常に動いていればミナさんには攻撃を加えません。きっとギランの仕業でしょう。もしくは・・・・』
「きゃあ!!」
ソフィーの話を聞いていたミナはレッドラビリンスの攻撃を直撃ではないがくらってしまった。
「ミナ!!」
マルクがミナに駆け寄ろうとしたが、
「おわっ」
マルクの前にレッドラビリンスの岩が飛んでくる。
マルクの足止めをした後レッドラビリンスはミナに岩を投げつけようとした。
「くっ、カリク!!盾かせぇ!!」
「なんでだ!?」
「いいから!!」
「おらよっ」
「サンキュ!」
マルクはカリクの盾に自分の盾を重ねミナの前に出る。
ガァン!!
「っくぅ」
盾は二つともぶっ壊れた。だがギリギリマルクもミナも助かったようだ。
「ミナ、いくぞ」
「う、うん」
ミナはわき腹を押さえながら横に逃げる。
「おっらあ!!」
レッドラビリンスがミナたちに向いている間に後ろからカリクが剣を振り下ろす。
カンッ
「おぅえ!!?」
カラン
カリクの剣の先が欠ける。
「これじゃだめか・・・」
「カリク!!」
レッドラビリンスはカリクの方をむき、岩を飛ばす。
「「あ!!」」
マルクはカリクに駆けつけようとしたが、何もできないのを思い出し立ち止まる。
岩はカリクに向かって飛んでいく。カリクはもちろん盾など持っていない。剣も折れている。
「カリクーーーーーーーー!!」




