神殿へ
「こっちーーーー!!!」
草むらから出た影はゴブリンに向かって叫んだ。
ピギッ!
ゴブリンはいっせいに声のした方に襲い掛かる。
タタタッ
声のした方と逆側を人影が過ぎていった。
ピギ?
一匹そっちを気にした奴がいたが、
「こっちこっちーー!!」
速攻そっちに向かった。
ゴブリンたちの攻撃を避けつつ一匹一匹倒していった。
「ちょ、これ以上は・・無理っ!!」
上に跳ぶとゴブリンの群れの上を飛び越す。
「じゃあね」
草から出た人影をおって走っていった。
ピギーーーーー!!
「そりゃあ、追いかけてくるよね」
ミナは、坂でゴブリンの大群をまいたように右に曲がったり左に曲がったりしておってきたゴブリンをまいて人影に追いついた。
「どう?」
「あそこ」
マルクは指差す。
「あいつか」
部品を持っているゴブリンはあたりを見回してから人型の何かに部品を渡した。
『よし、これで残りは後一つ・・』
「あの言い方、あいつが全部持ってんの?」
「やろうな」
草むらの中から、様子をうかがう。
「それをよこしなさい!!」
つもりだった。
「ミナちゃん!?何しとんの!?」
「え?だって取らないと・・・」
「タイミングって物があるのしってるか!?」
「それぐらい知ってるわよ」
三人で喧嘩を始める。
「君らは何なんだ?」
「「少しの間黙ってろ!!」」
「いや、口げんかをするために来たわけちゃうやろ!?」
「あ、そっか。とりあえず」
「「それをよこせ!!」」
「え?え、えーーーーーーーーー!!!」
数秒後。
「よし、これで二個目っと」
「おっさん他は?」
人型の何か(おっさんとよんでいる)を痛めつけ鍵の部品を奪い取っていた。
「わしは知らん」
「これで後一つとか言ってたじゃん」
「わしがこの山のどこかに埋めた」
「じゃあ、知ってるんじゃん」
「忘れたんじゃ!!」
(いや、ドヤ顔で言われても困るんですけど)
「おっさん、ウソついても良いことないぜ」
「本当じゃ!!」
「ならいい、行こうぜ」
「うん」
「あ!そういえば、神殿の近くに一つ隠したような・・・」
ミナたちはおっさんをほっといて神殿に向かった。
「はぁ、この近くにあるんだよね」
無視していたようでおっさんの話を聞いていた。
「隠したっていってもな」
「あれ怪しくないか?」
カリクが砂の山を指差す。
「いや、そんなあからさまな・・・」
「あったで!」
「でしょ。ってえ?」
「ほらこれ」
カリクが差し出してきたのは鍵の一部。
「あのおっさんバカなんじゃねぇの?」
「絶対バカだよ」
「集まったーーー!!」
「速かったな」
「まだ、日暮れでもないで」
朝から集めだして、まだ夕方というには早い時間だ。
「あの人馬鹿だったんだね」
「阿呆だな」
「マヌケやの」
全員であのおっさんをディスり、鍵の一部を組み合わせ鍵を完成させる。
「よいしょっと」
鍵穴に鍵をはめ込みまわす。
ギギギギィ
入り口が開き、中から冷たい風が吹く。地下に向かって階段がある。
「いくよ」
ミナは神殿に足を踏み入れ、階段を下りていった。




