思い出
「じゃあ、俺が見張りしとくな」
三人の中で順番に見張りをする事にし一番初めがカリクに決まった。
「あぁたのむ」
「よろしく~」
そういってからすぐに二人ともスースーと寝息を立て始めた。
「俺も寝たいなぁ」
数時間後。
「ん?マルクまだ時間ちゃうぞ」
「分かってるけど目が覚めたんだよ」
マルクがもそりと体を起こす。
「まあそら目が覚めるやろな」
視線でミナをさす。マルクがミナを見ると。
「俺の上着」
マルクが布団代わりにしていた上着をミナが取っていた。
「いくらこのカザルムでも夜は冷えるからな」
苦笑しながら言う。
「何かミナちゃんの寝顔見てると思い出すなぁ。ミナちゃんが落ちてきた時」
「あの入学の時か?」
「入学っていうのか知らんけどな」
「まあな」
みなが落ちてきたとき、マルクたちの村は大騒ぎになった。
「空から人が落ちてきたぞー!」
ザワワワワッ
いたるところからそんな馬鹿なという声が上がったが怖いもの見た差で全員が集まった。
「本当だ人だ」
「まだ子供じゃないか」
「かわいらしい女の子だぞ」
人から人への言葉で村中に伝えられ、一気にみなの周りには人だかりができた。
「はい、のきなのきな」
人だかりを書き分けて一人の太った人がミナにちかづいてゆく。後ろには小さいころのカリクとマルク。
「傷だらけじゃないか。見せ物じゃないだろう。はいちったちった」
ミナを抱えまた人を押しのけてきた道を戻ってゆく。
「なぁなぁ、ハナマさん。この子空の町の子?」
カリクが聞く。
「だろうね」
「ほーらやっぱり!!俺ンとこに言われてた話は本当なんや!!」
「俺が知るかよ」
カリクとマルクが言い合う。
「やめな、あんたらそんな事で口げんかするような歳じゃないだろう」
黙る。そして一つの家の前で止まった。
「サテラ、この子見てやってくれるかい?」
「あ、ハナマさん!!その子」
「さっきの噂の子だよ」
「そうですか。そこに寝かせて、出てってください」
「わかった」
ほら出て行くよとカリクたちに声をかけて出て行く。
「凄い傷・・・」
数日後。
「ん・・・?」
「あ、目ぇ覚ましたで!!」
ミナの目の前にはカリクの顔。
「・・・・・・。だれ?」
「サテラさーーーん!!」
「いや、ここどこ?だからだれ?」
「あぁ、ここはって自己紹介が先の方がいいかな?俺がカリク。こっちが」
「マルクだ」
「でこの人が、ここ我が騎士学校の校長。ハナマさん」
「ふーん」
一度興味なさそうに流したが、何かに反応した。
「ん?騎士学校?」
ミナはカリクに詰め寄りもう一度聞く。
「え?うんそうやけど?」
「騎士学校ってあの騎士を育てる騎士学校?」
「そうだよ」
今度はハナマが答えた。
「ハナマさん!!」
大きな声でハナマの声を呼んだ。
「なんだい?」
「私を騎士学校に入れてください!!!」
「「「はぁ??」」」
三人そろって不思議そうな声を上げた。
「何言ってんだい。騎士って言うのは男がなるモンなんだよ!!」
「分かってます!!」
「分かってんなら!!
「でも!!・・・・・・・」
「・・・・・・・!!」
その後数時間ハナマとミナは言い合っていた。その言い合いの末に・・・。
「もう、仕方ないね。入っていいよ」
ハナマが根負けした。
「ありがとうございます!!」
(うそや、あの口げんかで絶対負けへんくて根負けなんてほとんどせえへんあのハナマさんが根負け?)
カリクもマルクも開いた口が塞がらなかった。
「だけど部屋が無いね。そうだカリク、マルクあんたら二人で一つの部屋使いな」
「「えぇーーーーー」」
「文句言わない!」
「「いってぇ!!」」
カリクたちは頭を抱えて移動の準備をしにいった。
「ハナマさんが根負けしたのは驚いたわぁ」
「おれも、あんな校長初めて見た」
その後もカリクとマルクは思い出話に夢中だった。




