大群
「はぁ、はぁ」
「あっつ」
「つか」
三人は、神殿の入り口前で転がっていた。その顔は汗まみれだ。
「なんで、途中であんなゴブリンの大群が後ろから来るの・・・」
時は坂を登る途中に戻る・・・。
「やっぱ急な坂道は変わらないよね~」
ミナたちは小さな平らな場所で休んでいた。
「変わったらすげーよ」
「変わってたらいいのに。平地とかにさ」
「さらにすげーよ!!」
ミナたちが喋っていると・・・・
ドドドドドドドド
「?なに?この音」
「ちょ!ミナちゃんあれ見て!!」
カリクが坂の下のほうを指差して慌てている。
「ん?うわっ!!」
坂をゴブリンの大群が登ってくる。
「にげるで!!」
「カリク!おいてくな!」
「何か分からないが、嫌な予感しかしない!」
ゴブリンの大群に追われながら、カザルム山の急な坂道を駆け上っていった。
「なにあれ?!なんであんなにまとまって襲ってくるの?!」
「知らん!!前見てはしれ!!」
「え?!ゴブリン!?」
なんの話かとマルクが後ろを見たとき。
「マルク!!危ない!!」
「おわぁ!!」
マルクが石に躓いた。
「マルク!」
ミナがマルクの傍により、手を貸そうとした。
「ミナちゃん!!他の人に触ったらあかんのやろ?!」
カリクが、マルクに手を貸す。
「そうだった。忘れてた」
あわてて手をひっこめる。
『忘れないでください』
ソフィーがサファイアの中で注意する。
『人助けもいいですけど今はダメです。神聖な清めの儀の最中なんですから!』
「分かってるって」
「やばい!ミナちゃん追いつかれてもうた!」
「え!?」
周りを見渡すとゴブリンで囲まれてしまっていた。
「ちっ、にげたかったなぁ」
シュッと剣を鞘から抜く。
「仕方がない。俺に責任があるから、俺が最前線でやってやろうじゃねえか」
マルクも剣を抜く。騎士学校で使っていた物のままだ。
「それでこの先だいじょうぶなの?」
「だいじょうぶだ!!」
マルクがゴブリンの群れに突っ込んでゆく。
「私もやるか」
ミナもゴブリンの群れに突っ込んでいった。
ピギャーー
ミナたちが群れに突っ込んだ後は、絶えず黒い煙が出ていた。
「多い・・疲れてきた」
マルクは少し前から肩で息をし始めていた。
「もう、へばっとん?」
近くに寄ってきたカリクが気楽に話しかけてきた。
「なんで、そんな元気なのよ」
「いつでも前向きポジティブ!がおれの良さや」
「あ、そ。ん?」
ミナはカリクの手元を見て不思議に思った。
「その剣だったっけ?」
「細かい事は気にするな!」
カリクはまた、離れていった。
「?へんなの」
ザシュッ
ピぎーーーー
「はぁ、多い・・・」
そのまま、十数分ゴブリンの相手をしていた。
「ラストォ!!」
最後に残ったゴブリンにトドメを誘うとした時、
プォォォォ!!
ゴブリンが手に持っていたホラ貝(?)を吹いた。
「五月蝿い!!」
ザスッ
「今の音何や?」
カリクが近づいてきて、聞く。
「しらね」
「・・・・、もしかして・・・。とりあえず逃げよう」
ミナがそういうと、カリクたちがうなずく。
ドドドドドド
「「「また、来たぁ!!!」」」
三人ダッシュでまた坂を登った。曲がりまくって何とか撒き今に至る。
「もう、あんなことは嫌だよ?」
起き上がって周りを見渡す。
「まあ、神殿まえだし逃げ込めばいいからね」
「神殿ってそんな簡単に入れるもんなん?」
マルクはもう声も出ないようだ。
「ん?フェアルの神殿は少し謎解きがあったぐらいだけど?」
「でも・・・」
扉を指差す。
「鍵みたいなもんがついてるで」
「え・・・・。鍵?」
確かに、鍵をはめ込むような穴がある。
「えーっと、どうしよう?」
「「知らん」」
沈黙。
「とりあえず、もう夕暮れだしここで野宿かな~?」
「まあ、そういうことになるんちゃう?」
カリクの同意を得ると、マルクを引きずって近くの崖がくぼんでいる場所に行った。
「そこに火がついてる木があったから取ってくる」
ミナが木を取りに行った。




