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ミナの冒険  作者: おおさんしょう魚
第三章カザルム山編
18/51

第二の危機到来!

「まあ、ここまでありがと。もう、剣取り返したからいいわ」

<おう、じゃあな。気をつけて>

「じゃあね」

 ミナは周りを見渡してから上に出る。

「次は盾ね」

『盾のある場所なんて皆目検討もつきません』

 ソフィーは首を横に振る。

「適当に探しとけば、見つかるでしょ」

 ミナは歩き出す。後ろでソフィーがため息をついているのにきづきながら。



「暑い。坂、きつい・・・」

 十数分後、ミナは剣を杖代わりに坂を登っていた。

『山ですから』

 

ヒュン


 ソフィーはミナの横を通り抜けてミナの前に出る。

「なんで、平気・・」

『私、実体ないですから。ホログラムみたいなものですよ?』

「まぁ、そうじゃないと、飛べないもんね」


ザクッ

ヒュン

ザクッ

ヒュン


 ミナは、剣をさしては抜き、少し遠くに剣をさして抜くの繰り返し。ソフィーはミナの前に出て、ミナが自分を過ぎたらまた前に出るの繰り返しだ。

「あ、あそこに、建物がある。一回あそこで、休もう?」

『あ、それがいいです!』

 ミナが疲れまくっているのは、火を見るよりも明らかだった。



 そのころ。


ピギャー!


「うっさい」

 もうゴブリンにすっかりなれたカリクが、余所見しながら一閃。ゴブリンは黒い煙を出して消える。

「いやー。ミナちゃんどこやろなー?」

 マルクに聞く。

「はぁ?お前分かるんじゃないのか?」

「細かいとこまでわかるわけないやろ」

 あっさり。

(こんにゃろう)

「あーーー!!マルク!これ!」

 カリクが指差すのは宝箱。

「あ?別に宝なんていらねえだろ。それよりミナをさがさねえと」

「ちゃう!中身!」

 マルクは渋々中をのぞく。

「あ!これ、俺が作ったポーチ!」

「やっぱ、そうか。じゃあこのたてもミナちゃんのやな」

 カリクが手に取る。

「これ、聖なる盾や。なかなか手にはいらんもんやのに」

 スゲーと関心している。

「何がスゲーの?」

「この、カルミナのシンボルマーク!すごい細かいとこまで作られてるし、聖なる盾は自然回復してくれるんやで!」

 マルクに迫って、言う。

「わかったから」

 迫りくるカリクを押し戻す。

「まぁ、持って行くか。会ったときに渡せばいいし」

 カリクがポーチと盾を持つ。

「もったな。行くぞ」

「え?そこは盾ぐらいは持つぞって言う所やろ」

「お前なら大丈夫だ!」

「いや、そんなさわやかな笑顔で言われても」




「あー。つーかーれーたー」

 建物の中に入ったミナは地面に腰を下ろし、水筒を出す。

「水筒の水もうなくなっちゃったな。どこかで水が汲めるわけもなし」

 入ってきた入り口から外を見て、ため息をつく。

『この建物って何なんでしょうかね?』

「知らなーい。神殿は山頂だし」

 ミナは水筒をひっくり返して、振りまくっている。

『ミナさん。そんなことしても無いものは無いんです』

 ミナのほうを見ずに言う。

「何故分かった」

 変装がばれた泥棒のように聞く。

『なんとなく、です』

 振り返って、にっこり笑う。

(なんとなくで分かるものなの?)

 ミナたちはまだ、建物中で休むようだ。

 外をユウが通ったが、ミナは気づいていなかったしユウも気づいていなかった。

「?ユウみたいな人が通った木がするけど・・・」

『気のせいですよ』

 ソフィーが妙にあわてて言う。

「気のせいかー。ここ、敵も少ないし少し寝てもいい?」

『少しだけですよ』

「五分ぐらいしたら起こして」

 ソフィーの返事を聞く前にミナは寝た。




『ミナさん!』

 小声だが、必死な声だった。

「んー?どうしたの?ソフィー」

 ソフィーが事情を説明しようとする前に、声がかかる。


「おはよう、お嬢さん」


ゾワッ


 その、声を聞くだけで寒気が走る。声を聞くだけで誰か分かる。その声を聞くだけで傷ついた親友の姿がありありと目に浮かぶ。

 ミナがそいつの名を口にする。



「ギラン」

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