第10話 二人チャット【ミキコング×莉々】
ミキコング@如月冬康LOVE愛してるんるん
『席子ちゃん 私ビビり癖を治す』
莉々
『ビビり癖?』
ミキコング@如月冬康LOVE愛してるんるん
『私、小さいころからずっと臆病で……友達らしい友達も居なかったんだ
だから高校ではビビりを少しずつ治そうと思っていたのだけど
少しずつじゃダメって気づいたの! すぐに治さなきゃいけないの!』
莉々
『私と話しているときの未希ちゃんは普通じゃん
ビビりな性格だなんて思ったことなかったよ?』
ミキコング@如月冬康LOVE愛してるんるん
『それは相手が席子ちゃんだから
席子ちゃん安心できる雰囲気もっているんだよね
でも席子ちゃん以外の人にはいつも声を震わせて喋っているよ』
莉々
『そかそか
私に心を許してくれているのは素直に嬉しいよ
あっ、そうだ!』
ミキコング@如月冬康LOVE愛してるんるん
『どうしたの?』
莉々
『私相手だと大丈夫ならさ 会話の相手を全部私だと思えばいいんじゃない?』
ミキコング@如月冬康LOVE愛してるんるん
『笑止 そんなことできるわけないじゃん』
莉々
『リアルで「笑止」とか使う人初めてみたよ
じゃあ眼鏡を取れば相手の顔がぼやけて見えるんじゃない?
そうすれば私の顔を思い浮かべやすくならないかな?』
ミキコング@如月冬康LOVE愛してるんるん
『……あ、いいかも
ぼやけた相手の顔なら席子ちゃんフェイスに脳内変換できる気がする』
莉々
『決まりね
じゃあ早速明日から実行してみるとして……
……あのさ ずっと気になっていることがあるんだけど』
ミキコング@如月冬康LOVE愛してるんるん
『??』
莉々
『そのユーザーネームはなに!?
ミキコングってなんだよ! 如月なんとかさんって誰!?』
ミキコング@如月冬康LOVE愛してるんるん
『如月冬康は私の推し声優だよ
ミキコングは私のあだ名』
莉々
『友達いないんじゃなかったの!?
誰がミキコングって呼んでいるのさ!?』
ミキコング@如月冬康LOVE愛してるんるん
『あっ、自分で付けたあだ名だよ
あれ? チャットアプリとかってこういうお茶目なハンドルネームにするのが普通なんじゃないの?
それにSNSではよくみるよ。名前の後に@を付けて後ろに自分の好きなもの書く人』
莉々
『ただのチャットアプリでそんなお茶目な名前のやつ滅多におらんわ!
百歩譲ってミキコングは許すけど、推し声優を後ろにつけるのはやめなさい!』
如月ミキコング
『ちぇー』
莉々
『名前を合体させんな!』




