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『我儘な玩具箱(トゥテソロ)と少年ハンター 〜才能ゼロと鑑定された俺が、代償を払って神具を使いこなすまで〜』  作者: フジサン デス


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第26話:同行者は世界一(自称)

いつもお読みいただきありがとうございます。


気軽に読んで、

少しでも笑ってもらえたら嬉しいです。

続きもすぐに動き出しますので、ぜひお付き合いください。

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ギルドの掲示板の前で、ウルガとセレナは並んで依頼書を眺めていた。

「次はこの遺跡の深層調査ね」

「はい。石版の件もありますし」

そう言った瞬間。

「おっ、遺跡か!」

背後から、やたら元気な声が飛んできた。


嫌な予感がして振り返ると、案の定そこにいた。

エンキド・メドゥダリア。

なぜか妙に小綺麗になっている。

「俺も行こう」

即答だった。

「……え?」

「同行だ、同行。

 錬金術士は遺跡と相性がいいんだぞ?」

セレナが一拍置いて、ゆっくり口を開く。

「却下」

「早っ!?」

「理由を聞く必要ある?」

「あるだろ!」

エンキドは胸を張る。

「俺は世界一の錬金術士だぞ?」

「宿の手伝いは?女将さんの許可は出て るの?」

「うっ」

エンキドが詰まる。

ウルガは困ったように二人を見比べた。

「で、でも……

 石版に詳しいのは確かで……」

「ウルガ」

セレナは優しい声で言う。

「アンタ、

 この人が罠踏んだら助けられる?」

「……自信ないです」

「だろ?」

「ひどい!」

エンキドは抗議する。

「俺を何だと思ってる!」

「厄介ごとの塊」

即答。

周囲の冒険者たちが、面白そうに様子を伺っている。

「安心しろ少年!」

エンキドはウルガの肩に手を置いた。

「俺は戦わない!」

「それ、余計に不安です!」

「後方で応援するタイプだ!」

「一番信用できないやつよそれ!」

セレナが頭を押さえる。

その時、ギルドの奥からリーナが顔を出した。

「……何やってるの?」

事情を聞いたリーナは、少し考え込む。

「うーん……

 正式な同行は却下だけど」

エンキドが身を乗り出す。

「お?」

「街の外縁までなら、

 護衛対象として同行は可」

「護衛!?」

「そう。危なくなったら即帰還。

 文句は受け付けない」

エンキドは一瞬だけ沈黙し、次に満面の笑みを浮かべた。

「つまり――

 ついて行けるってことだな!」

「そういう解釈をするのね……」

セレナは深いため息をついた。

ウルガは小さく頭を下げる。

「……よろしくお願いします」

「任せろ!」

エンキドは親指を立てる。

「少年の遺跡探索へ同行!

 この世界一が見守ってやる!」

セレナがぽつりと呟いた。

「……この旅、

 別の意味で寿命が削れそうね」

誰も否定しなかった。


だがウルガはなぜかこの騒がしさを、少しだけ悪くないと思っていた。

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