表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
42/122

42.敵を知らずとも己を知れば・2

 さて。それじゃあ次はこの……ええと……【■■■■】……なに、これ。


――――――――――――

【■■■■】

 ■■■■■■■、■■■■。

――――――――――――


 何一つとして分かりませんでした。見なかったことにしよう。あのおじいちゃん、一体何を寄越しやがったんだ……。


 でもスキルレベルが存在していなくて、状態スキルの【尸体】のすぐ下にあったってことは、分類的には状態スキルなのかも……?


 取り敢えず、次は……【無属性魔法】か。でもこれも使えないままだな。スルーで。


 そうすると……【聖浄魔法】と【侵蝕魔法】だな。【聖浄魔法】の伸びが比較的良いのは、毎日剣に【浄化】をかけているお陰か?


――――――――――――

【聖浄魔法】レベル8

 穢を拒絶することで、清浄を作り出す聖なる魔法。

 最上位魔法の一種である。

――――――――――――


 ……わあ。これ【侵蝕魔法】もそうなんじゃないか?


――――――――――――

【侵蝕魔法】レベル12

 穢を受容することで、万物を侵し蝕む魔法。

 最上位魔法の一種である。

――――――――――――


 こんなの最初から使ってた私って……私って……。


 まあつまり、【聖浄魔法】と【侵蝕魔法】はただ属性が相反しているだけでなく、本質そのものが“拒絶”と“受容”であるという全く相容れない魔法であると。


 そんなの同時にぶつけられたら対消滅もするか……するか?


 まあいいや。……実体を手に入れたことだし、上手いこと人のいる場所に行けないかな、とか思ってたんだけどな。少なくともこれは見せちゃいけないやつだ。いや、元々私の身体が思ってたよりちゃんと死体だったからもう行けるわけもないんだけれど。最初っから叶わぬ願いではあったけれども。


 気にしない気にしない。次、【闇魔法】と【影魔法】だ。【ミニ・ダーク・スピリット】になってからずっと世話になってたわけだからね。


――――――――――――

【闇魔法】レベル13

 魔素の闇を操作し攻撃する闇属性の魔法。一部の補助スキルを除き、攻撃に特化している。

 上位魔法の一種。

――――――――――――


 ふむ。素直なスキルだ。“一部の補助スキル”も周囲を薄暗くする程度だし、そこまで特筆すべき点もない。


――――――――――――

【影魔法】レベル13

 魔素で影を操作し攻撃する闇属性の魔法。影を操作する精度は自身のレベルとスキルレベルを参照する。

 上位魔法の一種。

――――――――――――


 うん。……お前も上位魔法だったんだね。【闇魔法】の後だし同じ闇属性だって言うからてっきり中位魔法とかその辺かと思ったよ。


 ところで、一部気になる文言がある。“影を操作する精度は自身のレベルとスキルレベルを参照する”?なんというか、この文言の通りに受け取ると、進化する度に精度が下がってしまうんじゃ無かろうか。


 それとも……“自身のレベル”は現在までの累積されたレベル全てを指すとか?


 例えば、今の私は【影禍】。転生ホヤホヤ、ぴかぴかのレベル1である。


 ……でも、今まで進化してきた分すべてのレベルが私のレベルと言う扱いになり得るのなら。


 まず、【シャドウ】のレベル制限(キャップ)が10。【ミニ・ウィーク・スピリット】はレベル20。【ミニ・ダーク・スピリット】でレベル40になり、【幽影鬼】でなんとレベル80まで到達した。


 ……最後の方はギミック解除のボーナスで貯めた辺り、もうこのダンジョンでのレベリングは出来なくなってきたとみて良さそうだな。


 ま、それは置いといて。ここまでのレベルの合計_便宜上これを“累積レベル”と呼ぼう。私の累積レベルは、10+20+40+80+1=151になる。


 ……ちゃんとやばいな。ここまで成長したら、【影操作】だけで手足レベルに自由自在じゃないのか?やってみるか。【影操作】。


 ……おお?動く。ちょっと……おお、立体的にもなる。細く伸ばしたらロープみたいにできるな。何かしらの拘束に使えそう。だけど魔素の減り方がちょっと増えたかも?


 正直、魔素の減った増えたは感覚でしかわからないので何とも言えないが。でも減少量がこの程度なら十分運用可能だ。こいつも活用していこう。


 あーでも、硬くしたり鋭くしたりは出来ないのか……あ、その為の【シャドウエッジ】や【シャドウボール】だったってこと?


 なるほど、【影操作】はただ影を支配下に置くためだけの準備スキルじゃなかったのか。むしろその後の【影魔法】達こそが応用的に色々な要素を付与してたんだな。


 それじゃ次。【念動魔法】だが……。


――――――――――――

【念動魔法】レベル7

 魔素を念動力に変えることで念力を使用可能になる魔法。射程や効果、操作精度は自身のレベルとスキルレベルを参照する。

 中位魔法の一種。

――――――――――――


 何度も【念動】にはお世話になっている。ふむふむ……今使えるスキルは、【念動】【念話】【念視】【透視】【念聴】……あれ、増えてる?感覚がかなりまともになってきたお陰とか?それとも気づいてなかっただけ?……気がついてなかっただけみたいだ。


 しかし、中位魔法か。ならガンガン使っても良さそうだな。リソース的にも、レア度的にも。


 さて、次は……完全に未知のスキルが目白押しだな。気合入れていこうか。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
現在のレベル上限どうなってんだろ?
もし聖浄魔法がLv10以上だったら他の進化先あったのかな?
穢の拒絶と受容ってことは魔法の主軸に穢れがあったのか。魔法の神様的な存在って案外邪神のようなものだったのかな。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ