おっさん新境地を開く
3層へと降りた俺達の前には2層とさほど変わらない森林が風景画広がっていた。
「妹や、この階層にはどんなモンスターが出るだ?」
「はぁー、そんなことも調べないできたの?バカ兄貴が凄いのか、アホなのかわからなくなってきた」
妹はスマホを取り出すとチョチョイと検索を始めた。
「えーと、3層にはウェアウルフとメイジゴブリンが出るらしいわ」
ほうほうさすが妹ちゃん、物知りで助かるわー。俺はその2匹を探しながら4層は続く階段へと向かい始めた。
今回もしばらく歩いているとウェアウルフらきしき狼が俺の前に現れた、ウェアウルフは俺に気づくや否や襲い掛かってきたが、そこまで早い動きではなかったので噛みついてきたタイミングに合わせてバールで頭を叩きつけた。
ウェアウルフはピクリとも動かなくなりそのまま謎のエフェクトと共に消えていなくなった。今回はなにもドロップすることはなかった。
2階層から感じてはいたが、15〜20メートル先程の範囲で何かが居ると感じ取れるようになっていた。先ほどのウェアウルフもそこに何かいると事前にわかっていたから唐突な攻撃に対処できていた。これがこの前撮った気配探知の効果だろうか。
その後は、気配探知に引っかかったモンスターへと寄り道しながら進んで行くと、今度は見慣れない布を着たゴブリンと接触した。
多分ゴブリンメイジだと思われるモンスターが、杖を振りかざすと火の玉が現れこちらに飛んできた。火の玉も全然スローボールのように感じていた俺は難なく避けつつ、距離を詰めていき、いつも通りバールで殴り殺した。
ゴブリンメイジが消えてなくなるとそこには布切れが残されていた。俺がそれを拾い上げると。
『ドロップアイテムを再設定しますか? Y/N』
もちろんYesだ。
『・ゴブリンメイジの布切れ
・ゴブリンメイジの杖
・スキル『火魔法(I)』
・スキル『子作り』 』
うん、ゴブリンさんは子作りが好きだね。今回表示されたスキルに、なんと全人類の夢と言っても過言ではない魔法のスキルがあったのだ。俺は迷わずスキル『火魔法(I)』を選択した。
スキルカードを使用した俺は後ろにただ着いてきて暇そうな妹に、ニタニタしなが近寄った。
「ちょ!バカ兄貴キモいんだけど」
自慢しようと火魔法を使おうとしたがどう使えばいいか思いつかないで居ると、頭の中に一つの言葉が浮かび上がった。
「ファイヤボール」
俺が唱えると構えた手から火の玉が木に向かって飛んで行った。
ふぉー!使えちゃったよ魔法使っちゃったよ魔法!と心の中で喜んでいると。妹は空いた口が塞がらないのか、口をぱくぱくさせていた。
「バカ兄貴今度は魔法!?本当少し自重しなさいよ!」
またなぜか妹がキレ始めたが、俺は魔法を使えた嬉しさに全然気にもせず先へと進み始めた。後ろから「バカ兄貴ちょ!待ちなさいよ」と聞こえた気がしたが無視して進むことにした。
進みながら何匹かフェアウルフを倒しているとやっとフェアウルフのドロップがてだのであった。俺はそれに触れた。
『ドロップアイテムを再設定しますか? Y/N』
このくだり飽きてきたな、Yes
『・ウェアウルフの毛皮
・ウェアウルフの牙
・スキル『俊敏』
・スキル『嗅覚』 』
ふむ、今回のスキルは『俊敏』に『嗅覚』か、んー嗅覚が良くなったところで特に嬉しくもないし、『俊敏』は足早くなりそうだから、これにするか。
俺はスキル『俊敏』を選択し、そのままスキルカードを使用した。
その後何度か戦闘があったが難なくモンスターを倒し、4層へと続く階段にたどり着いた。
ちょうど時間は昼頃だったので階段近くのスペースに持ってきたブルーシートを敷きお昼ご飯を食べることにした。
俺は来る途中で買ったコンビニおにぎりを食べていたが、妹も同じようだ、、、手作りとかだったら可愛らしさもあったのにな、、、。
俺昼休憩の時間を使いあることを始めた。
「再設定」
_______________
東郷仁
SP 761.1
HP 124
mp 1256
STR 50 + -
DEF 50 + -
SPD 50 + -
INT 50 + -
DEX 50 + -
LUC 50 + -
スキル
再設定
物理耐性
気配探知
火魔法(I)
俊敏
_______________
先ほどからイマイチドロップ率が良くないなっと感じていた俺は、試しにLUCの値を増やしてみようと考えたのだ。
_______________
東郷仁
SP 711.1
HP 124
mp 1256
STR 50 + -
DEF 50 + -
SPD 50 + -
INT 50 + -
DEX 50 + -
LUC 100 + -
スキル
再設定
物理耐性
気配探知
火魔法(I)
俊敏
_______________
これで午後の戦闘が楽しみだ。
その後、一時間ほどお昼休憩を挟み俺たちは4層へと続く階段を降りた。その先も変わらず森林が風景が広がっていた。森林エリアっていつまで続くんだろ。
「イモクサー、この4層にはどんなモンスターが出るだ?」
妹はスマホを取出し調べ始めた。実はこの前に俺の足元には矢が刺さっております、、、
「えっと、4層にはゴブリンアーチャーとデビルズアイってモンスターが出るみたいね。あと、次それやったら眉間に当てるから」
「、、、サーイェッサー!」
心の底で妹ならやりかねないと思いながら、俺達は先へと進み始めた。気配探知のおかげで割とすぐにゴブリンアーチャーを見つけることができた。
ゴブリンアーチャーは俺に気づくと迷わず弓を打ってきたが早いことは早いがまだ躱わせるレベルなので、躱しながら距離を詰めていき、最後は脳天バールで倒してしまった。
するとゴブリンアーチャーからは弓がドロップした。一発でドロップはラッキーだな、これはLUC効果か?と思いつつドロップ品に触れた。
毎度の選択はyesを選び、今回の品はっ、、、
『・ゴブリンアーチャーの弓矢
・ゴブリンアーチャーの弓
・スキル『鷹の目』
・スキル『子作り』 』
ホンマゴブリンさんは好きやな子作り、今回も迷いなくスキル『鷹の目』を選択し、スキルカードを使用した。
なんか少し遠くのものまで見えるようになったかな?これが鷹の目の効果かな。そんなことを考えながら次のモンスターを探しつつ先へ進む。
何体がゴブリンアーチャーを倒し、毎回矢がドロップしたので、これやっぱりLUC効果出てるなと1人で思っていた。
しばらくすると今度は一つ目のコウモリみたいなモンスターを見つけた。向こうはこちらに気づいていないようなので、後ろに回り込みバールで殴るとそのまま消えていなくなった。
デモンズアイらしきモンスターの後には羽が一枚落ちていたのでそれに触れた。
いつも通り一覧よろしくー
『・デモンズアイの羽
・デモンズアイの瞳
・スキル『鑑定』
・スキル『超音波』 』
きたー!ファンタジー定番の『鑑定』様!ちょっと欲しいなって思ってたんだよね。俺は『鑑定』を選択し、またしてもその場で使った。
物は試しに妹の方を向き鑑定をしてみた。
_______________
東郷結菜
HP 28
mp 30
STR 12 + -
DEF 10 + -
SPD 14 + -
INT 16 + -
DEX 13 + -
LUC 10 + -
スキル
物理耐性
_______________
なるほど他人のステータスやスキルが見えるわけだな、あれこれ俺に使われたらヤバいやつじゃね?内心焦りながら妹に質問してみた。
「なぁ、『鑑定』のスキルって結果世の中に出回ってるのか?」
「まぁ、各ダンジョンに1人とか、パーティーに1人いたらいい方ね」
俺は内心めっちゃ焦りながら早いとこステータス隠蔽可能なスキルを獲得しなきゃと焦っていた。
その後も何度か戦闘を行いながら、5層へ続く階段の前に辿り着いた。たどり着いた頃には夕方前ぐらいだったので今日はこの辺で切り上げることにした。