おっさんの妹参上!
地獄の五連勤を終え、迎えた土曜日。俺はまた新宿ダンジョンへ向かう為の準備をしていた。またしても朝早くから俺の家のインターホンが鳴り響いた。
「早く開けてよね、バカ兄貴!」
「はい、はい」と言いながら俺は玄関の鍵を開けて妹を迎え入れた。
「んで今日はなん用だよ?」
「いや、先週ダンジョン行ったんでしょ?どうだったのか聞いてみたくて」
そんなことの為に朝早くからうちに来たのかよ、ブラコンかよと思いつつも、先週行ったダンジョンの話を妹にした。
「は?スキルを2つ手に入れた!?」
「お、おう」
なぜか妹はものすごい剣幕で俺に突っかかってきた。
「バカ兄貴ってろくに調べもせずにダンジョンもぐってたでしょ!」
「まぁ、ただ手に入れたスキルの確認をしたくて興味本位で行っただけだからな」
なぜか妹にものすごいため息をつかれてしまった。もう辞めて、お兄ちゃんのライフはもうゼロよ!って叫びたくなった。
「いい?バカ兄貴、スキル自体はさほど珍しいわけではないけど、普通のパーティーが一ヶ月一個発見したらいい方なの、1日二つなんて聞いたこともないし異常なの」
「なんとな〜く、すごいことなんだなっていうのは伝わってきたぞ」
「それだけじゃないわ、ゴブリンだって初心者はまず倒せないわ、それを一撃?冗談もほどほどにして欲しいわ」
なんかだんだん俺が悪いことをしてるような感覚になってきた。でもゴブリンってそんな強くなかったよな、動きも遅いし。
「まぁ、できてしまったんだからしょうがないだろ」
「はぁー、この先バカ兄貴だけでダンジョンなんてやってたら、何しでかすかわかったもんじゃないわ」
お兄ちゃんそんな悪いことする予定ないぞと思いつつ、嫌な話の流れになりそうだなと感じ始めていた。
「バカ兄貴!私もダンジョン行くわ!あんた1人にしてたら取り返しのつかないことになりそうだし」
こうして俺はダンジョンの仲間を手に入れたのであった、、、ってなるかい!
「いや、お前ダンジョンって危ないとこなんだぞ、そんなとこにおいそれと連れて行けるかよ。あと、講習受けないと入れないんだぞ」
「バカ兄貴、私の運動神経忘れたの?それと、大学の頃友達と何回かダンジョン行ったことあるから大丈夫よ」
そうでした。この方は何をやらしても満点の成績が取れちゃう完璧妹でした。世の中って不公平だよな、、、
「わかったよ、ただ今回だけは俺の後ろにいろよ」
「まぁ、準備もしてないし今回はそうするわ」
その後一度、妹は荷物を取りに行くと言って帰り、新宿ダンジョンで待ち合わせることとなった。俺は朝食をゆっくりと食べてたら時間になったので、新宿ダンジョンへとむかった。