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初めてのダンジョン探索

次の日の朝目を覚ますと、朝食をしっかり食べ、準備しておいた物を持ち新宿ダンジョンへ向かった。


新宿ダンジョンのゲート前に着いた俺は周りを見渡しすと、剣や盾などを持った人たちが集まっており、とても日本の新宿にいる感じがしなかった。


俺は周りを気にするのをやめて、ダンジョンの入り口のゲートに向かい、先日もらったカードをかざした。


「いざ、ダンジョンへ!」


ちょっと1人で言ってて恥ずかしい気持ちになった、、、

気持ちを切り替えゲートを抜け少し階段を降りていくと洞窟の中の少し広い広間みたいなところに出た。


「モンスターってもう出てくるんだよな」


そんなことを1人呟きながら、左右に分かれる道を右へ進んでいくと目の前に漫画で見たことがあるような、プニプニしたモンスター?らしきものが現れた。


「これってス、スライム!?」


1人で少しファンタジー気分を味わっていると、スライムは俺めがけて飛び掛かって来た。慌てて俺は昨日ホームセンターで買っておいたバールでスライムを薙ぎ払った。


するとスライムは壁に叩きつけられ、謎のエフェクトと共に消えていなくなった。


「スライム弱すぎね?」


しばらく進みながらスライムをバールで倒していると、倒した一体から薄皮見たいなアイテムがドロップした。


恐る恐るそれを持ち上げると、突如俺の目の前にウィンドウが開いた。


『ドロップアイテムを再設定しますか? Y/N」


少し訳のわからない内容に戸惑いながら俺はYをタッチしてみた。するとさらにウィンドウが表示された。


『・スライムの薄皮

 ・スライム液

 ・スキル 『軟化』

 ・スキル 『物理耐性』 』


これって再設定して取り直せるってこと?俺は恐る恐る使えそうなスキル『物理耐性』を選択してみた。



するとさっきまであったスライムの薄皮がなくなり目の前には、『物理耐性』と書かれた黒いカードが出現した。


「マジか、スキルってこんな簡単に手に入る物なんだな、、、」


今回手に入れたスキルはその場で直ぐ使用し、また探索を始めたが、このフロアにいるモンスターはスライムだけ見たいで、午前中はひたすらスライムをバールで倒す作業で終わってしまった。


一息つこうと思い一度元来た道を戻りゲートから出た。新宿ダンジョンのゲート付近には待ち合わせ場所の為か、カフェがあり俺はそのカフェで休憩することにした。


まだ俺スキルにはわからないことが多くあるなと、考えていると、隣の席の話が聞こえて来た。


「お前ってスキル持っているんだっけ?」


「俺は物理耐性ぐらいだな」


まぁ、俺もさっき手に入ったし割とかわたんに手に入るもんなんだな


「まぁな、やっぱ一個が良いとこだよな」


「そんな簡単に手に入ったら攻略組に入ってガッポガッポ稼いでるよ」


会話を聞きつつ俺はコーヒーを啜りながら、『再設定』のステータス画面を開いていた。


_______________

東郷仁

SP 758.3

HP 124

mp 1256


STR 50 + -

DEF 50 + -

SPD 50 + -

INT 50 + -

DEX 50 + -

LUC 50 + -


スキル

再設定

物理耐性

_______________



ん?ステータスのSPの値が昨日と変わっていたことに俺は気づいた。この値はモンスターを倒したりすると貰える経験値みたいなものか?


次は二層に降りてゴブリンでも探してみるかと考えながら、俺ゲートをくぐりダンジョンへ入って行った。


地図を開きながら1層を進んでいくと20分ほどで2層へ続く階段についた。今更だが、各階層の地図は受付にそれとなく置いてあった。


2層へ続く階段を降りると、そこには地下だとは思わせないほどの広大な森林エリアが広がっていた。これぞ正しくダンジョン、ファンタジー!って叫びたくなっが一人なので心の中だけにしておいた。


今回はゴブリンを探すのが目的の為、適当に2層をぶらぶらしていた。5分ほど歩いているとお目当てのゴブリンが目の前に現れた。


「なんか人型の生き物をバールで殴るって少し抵抗あるな、、、」


そんなことを呟いていると、ゴブリンはお構いなしで持っていたナイフで俺に襲い掛かって来た。俺はそれを難なく避けるとバールで頭を力一杯殴った。


ゴブリンは力付き倒れると、また謎のエフェクトと共に消えて行った。そしてドロップ品として爪が残されていた。


俺がそれを拾い上げるとまたウィンドウが開いた。


『ドロップアイテムを再設定しますか? Y/N」


今回は迷うことなくYをタッチした。すると、また新しいウィンドウが表示された。



『・ゴブリンの爪

 ・ゴブリンのナイフ

 ・ゴブリンの目玉

 ・スキル 『気配探知』

 ・スキル 『子作り』 』


目玉は絶対にグロいから無理、後子作りってなんだよ独り身の俺を煽ってんのか?俺は黙ってスキル『気配探知』を選択した。


今回も同様にスキルはそのまま使用した。その後ゴブリンを何匹か見かけてバールで倒したが爪が数個ドロップしただけだった。


俺は探索を切り上げゲートまで戻ってきた。今回手に入れたスライムの薄皮3枚とゴブリンの爪2つ販売所に売却しに向かった。俺が持ってても使い道ないし。


販売店のお姉さんは笑顔で対応してくれたが、今回換金した金額は2500円であまり美味しいとは言えない結果に終わった。


新宿ダンジョンでた俺は帰りにコンビニに寄缶ビールとおつまみを買い、家で一人晩酌をしつつ本日の成果を確認していた。


「はぁー、1日使って2500円か探索者って意外に儲からないんだな、、、」


今回はたまたま手に入れたスキルの確認でダンジョンに行ってみたが、まだ色々と試したいことがあるのでまた来週末もダンジョンへ行ってみようかなと思いながら眠りに付いた。


_______________

東郷仁

SP 759.4

HP 124

mp 1256


STR 50 + -

DEF 50 + -

SPD 50 + -

INT 50 + -

DEX 50 + -

LUC 50 + -


スキル

再設定

物理耐性

気配探知

_______________

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