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詩のようなものたち

天は慈悲深く

作者: 暮 勇

 ウインドブレーカーでは防ぎ用もない

 ぼたぼたとトタンを叩く雨音の中

 私は朦朧する意識の中

 踏み込んだ足裏に

 己が魂置き去りにしながら

 体だけを前に動かす

 雨粒が前髪に水滴を落とし

 滴るそれが額を濡らす

 あぁここに私はあるのだ

 と思いながらも

 三歩前に置いてきた、命半分が名残惜しくて

 庇いきれぬズボンを濡らすと、知りながら

 脚は徐々に遅くなる

 不意に、フード内に響く雨音が

 慎ましやかとなり

 遂には、雨とも霧ともとれぬほどに細やかに

 あいも変わらず空は鈍色で

 しかしその苛立ちは感じられず

 何と天は慈悲深いのかと

 身勝手なる感謝を向けつつ

 私は意識を地に落とし、行く


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