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世界の繋がり  作者: 弐栞肆織
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Timelect

ある日……僕は僕自身に過去へと移ったと分かった。それが、僕が居た世界だとYi396α‬だったのが今おる場所がYi390αだったのだ。

つまり、約6α年戻ったという事だ……


ふと目が覚めると教室にいた。それとテストをしていた。

「わぁっ!?」

と大きく叫んだ。

「おい、奏撫(かなで)。何叫んでだ。何か有るんなら手を挙げ静かに私に言え」

怒られた。

「あ、すみません。えっ?待って何でここに僕がおるんだ?全く意味が分からない」

思考していると先生が発した。あと5分だぞ。見直しと名前、クラスちゃんと書いたか?と大声で言った。

あと、5分。用紙を見るとほぼ終わっていた。僕の名前は……何て読むんだ。苗字は()()()って言ってたから分かるけど名前はなんて読むんだよ。問題は、多分()()()()()()だろう。チャイム音が鳴った。

「よおーし、終われー。後から集めて来いよ」

「おい、華撫。はよ、集めろよ」

前の人が言って来た。ってことは僕は後ろの席なのか。

「あ、あっああ。ごめんごめん」

笑って誤魔化し、用紙を集めて先生に渡した。先生が話しかけてきた。

「華撫、放課後職員室に来い。話がある」

注意喚起みたいな口調で言われた。

「あ、わかりました」

「休憩時間は10分だぞ。その間に勉強するなり、用意しろよ」と言って教室を出て行った。「この先生、このクラスの担任なのか?」と零れた。

「おーい。華撫、どーしたんだよ。今日、テスト中叫ぶは記憶喪失ぽっいことになってるわ、何かあったんか」

話しかけてた。

誰だ。こいつ、ヤンチャな感じでノーテンキ風な人。まあ、良いや。

「まあ、馬鹿なのはいつも通りだけどな」

クスクス笑っていた。

「はぁ、悪いんだけど。君誰かな?尚且つここは何処?Yi○○○α何?」

問い詰めた。その少年に。

「え?何言ってんだ。冗談は顔だけにしろよ」

笑って僕の肩を叩いた。

「マジなんだ」 渾身な勢いで言った勢か相手も真面目に答えてきた。

「マジで覚えてないんか? 俺は紫龍(しりゅう)(じゅん)でYi390aだ。あと、αじゃなくてaの方な」

えっ?てことは、6α年前ってことか何でここに来たかすら記憶が無い自分自身誰かすら分からない。

「あぁ、悪いな。ありがとう。帰るわ」

教室の扉の方へと向かって歩いていると、

「あれ、祈織(きおり)?何処へ行くの?」

扉の目の前に居たのは女性だった。かなり美しい人で文句無しのスタイルだった。

「悪いけど美しい女性さん。そこ退いてくれる?」

「え?祈織何言ってんの?」

「え?は僕のセリフだよ。こんな所帰るって言ってんだよ」

はぁ、まじでやべぇ。はよ帰らなくちゃ。自分の世界へ。自分の世界?どうやって帰るんだ?えっ?えっ?困惑して来た。どうしようこの世界に居ても帰る場所は無いし、

ねぇ?ねぇ?祈織どーしたの?と声が聞こえてきた。

「あぁ、んで君は誰なの?美しい女性さん」

「祈織、何かあったの?」

「まず俺の質問から答えてくれ」

「あぁ、私は夜渚(よなぎさ)(しおり)だよ?祈織とは腹違いの兄弟だよ」

へぇ。腹違いの兄弟ねぇ。

「ありがとう。栞さん。悪いんだけど……」

言って倒れた。

「祈織、大丈夫?」

ここは保健室か……

「華撫くん大丈夫?お姉さんがここまで連れてきてくれたよ」

あぁ、先生か……

「あ、はい。大丈夫です。頭が痛かっただけですので」

頭が痛い……?あれなんかこの記憶過去にあったぞ、何だっけな思い出せねぇ。

「すみません。ありがとうございます。栞さん態々ここまですみませんでした」

「大丈夫だよ。普通の事じゃない。兄弟なら普通の事だよ。あと栞さん、じゃなくて栞でしょ?本当に大丈夫?」

「あぁ、大丈夫だよ。んじゃあ、また、栞さん」

扉の方へ向かい、自分の家を探す。雰囲気が何故か僕の住んでた世界と似ている。

「祈織何処へ行くの?まだテストあるよ?」

「今はどうでも良い、やりたいことがあるんだ」

と言って扉を出た。


「なぁ、夜渚さん。本当に華撫のこと知らないんか?昨晩何かあったかとか」

「いや、知らない。昨晩は普通に寝たと思う。夜の10時前後には灯りは消えてたから、あ、でも祈織は暗いところ好きだったから起きてたかもしれないけど、今日の朝、朝食時はいつも通り元気だったよ」

「そうかあ、てことは問題が起きたのは叫ぶ前の出来事か」

「え?祈織テスト中に叫んだの!?」と思いっきり肩を捕まれ言ってきた。

「う、うん。そうだよ。とりあえず、それ辞めてくれるかな?」

焦りに焦った行動だと察した。

「あ、あぁ。ごめん。流石に隣のクラスまでは聞こえなかった。普通に全く無音だったから」

「そう言えばこの学校って他クラスの音一切聞こえないよな」

「そうだね」

「本当にどうしたんだろ」と涙目になって零れた言葉がこれが最後だった……


「本当にここは何処だ?僕が居た世界に似てるは似てんだけど、全部が丸々同じって訳では無い。まあ、6α年前の話なんだけどね」

一応住んでた家の方向へと向かうかそれでヒントが見つかれば良い。

ここか僕の家は、苗字は柒坂(しちざか)になってるな。

俺が居た世界とは違うな。まって、そもそも僕の名前は何だっけ……?


「やべえ、思い出せねぇ。ここの家に来たら何か分かったのによう…」

もう夕方か結構長く歩いたからなぁ。まぁ、仕方ないとは言え仕方ない。

「結果何も無かったし帰るか」

さっき居た場所へと向かうと玄関先からおばあちゃんらしき人が出てきてか話しかけて来たのだ。

「ねえ、君どこの人だい?見たこと無い顔だね」

「あぁ、いや。気にしないでください。危害など何にも無い。ただの、少年ですから」

「あら、そう。早く家に帰りなさいよ」

言って家の中へと入って行ったのだ。

「危ねぇ 本当に危なかった。よし、帰ろ」

と学校へと向かったのだ。

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