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第2話「あの時……」(涼介の場合)
〜二日前〜
「えっ…………? そ、、、そ、それで一体何をしているの!?」
こうなっては仕方が無いので、涼介は警察の方にお世話になりそうになる前に全力で誤解を解くことにした。
「おいまて、それは誤解だ! 俺は何もしていない!」
(パンツを持っちゃってるけど……)
「じ、じゃあ……兄さんは、それで……えっと……その……な、なにをしようとしてたって言うの!?」
「違うんだ、俺はただ中に入れたかっただけなんだ!」
「へっ!? い、いれっ……? そ、それってもしかして……」
「あぁ、お前の思っている通りだ! これで誤解だと分かってくれたか?」
「や、やっぱり、そういう事……だよね?」
あぁ、と涼介は強く頷いた。
しばらくの沈黙の後……
「う、うん! もちろんだよ! 兄さん、ありがとう!! 私もだーいすき!」
ゆうなはそう言いながら涼介に抱きついてきた。
「えっ……?」
「ずーっと一緒だよっ♡」
「お、おう?」
突然のゆうなの豹変っぷりに困惑した涼介だったが、あまりの勢いに押され、生返事しか出来なかったのだった。