二回戦
「さあ! 正々堂々勝負でござる!」
「はぁ……」
料理大会二回戦。
会場には俺と佐伯さん、そして変態忍者こと高山が既に集まっていた。
「速水殿、今日のテーマ食材は知っているでござるか?」
「ああ、確か【麺】料理だろ?」
そう、今日のテーマ食材は麺料理。
昨日は知らなかったがテーマ食材は事前にスタッフから教えてもらうことが出来るらしく、おかげで今日は作るものも決めてから来ることができた。
「では、お互いベストを尽くすでござるよ」
「ああ」
「それでは、調理を始めて下さい」
「よし、まずは唐揚げを揚げるぞ。佐伯さん、アレは覚えてきてくれたか?」
「ああ、アレね。任せといて!」
今回も佐伯さんには唐揚げ以外の調理を頼んである。
俺の仕事は唐揚げを焦がさずに揚げる、ただそれだけだ。
「もしかして私が一番働いてない?」
佐伯さん、遂にそこに気付いてしまったか。
「まあいいわ、後で何か奢ってよね」
そう言うと佐伯さんは調理に集中する。
俺も唐揚げの監視に集中する。
ちなみに佐伯さんが作っているのはミートソースとパスタだ。
ミートソースの材料は牛挽き肉、トマト缶、あと香味野菜だ。
香味野菜の人参、玉ねぎはミキサーで細かくする。
ざっくり言えば、オリーブオイルを引いたフライパンに挽き肉と香味野菜を入れて火を通し、トマト缶、赤ワイン、塩を入れ弱火で煮込めば出来上がりだ。
「よし、出来たわ!」
茹で上がったパスタの上にミートソースをかけ、ミートスパが完成する。
「速水くん、仕上げをお願い!」
俺はミートスパを受け取り、唐揚げを乗せる。
そう、今回の俺達の料理は【唐揚げミートスパ】だ!
出来立てを食べて貰うためすぐに、審査員に持って行く。
「海原学園、料理できま――」
「佐原学園、料理完成したでござる!」
なんと、俺が審査員席に料理を置く前に高山が割り込むように料理を提出した。
順番は佐原学園、海原学園の順になる。
高山が作った料理、それは――
きつねうどんだった。




