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Le commencement de l'amour  作者: 篠宮 英
4/5

♪×4 遭遇

 待ちに待った休日。

 それも運の良い事に三連休。


 洗濯に掃除に冷蔵庫の生理整頓、そして買い物。

 やらなきゃならない事、したい事は沢山ある。

 まずは朝食ね。


 まずはこの一週間で飲みきれなかった牛乳をボールに注ぎ入れ、卵一個とシナモンパウダーと砂糖を入れて適当に混ぜ合わせ、これまた残りモノのフランスパン(厚切りがおススメ!!)を浸し、熱したテフロン加工のフライパンにバターを一欠けら。


 バターが程良く溶けた所で卵液に浸したフランスパンをイン!!


 ジュワジュワと音を立て、香ばしい香りが食欲をそそる。


 うん、朝食って大事よね。

 だって朝食を食べなきゃ、力も出ないし、頭もよく働かないもんね!!

 

 上手く焼き上がったフレンチトーストを皿に盛って、粉のコーヒーをマグカップに入れ、お湯を注いで出来上がり・・・。


 うん・・・、我ながら見事に手抜きな朝食よね。

 だから私は捨てられるのかも。

 男は誰だって料理上手で床上手なタイプに惹かれるらしい。

 私もその手の男に捨てられた過去を持っている。

 でもそれはもう過去の事。


 モグモグとフレンチトーストを咀嚼し終え、コーヒーで流し込み、鍵と財布を持って玄関の鏡の前で服装をチェックして、エコバッグを持って出かける。


「あら、おはよう初花ちゃん。珍しいわね、今日はお休み?」


「はい、そうなんです。だから今日は精一杯羽を伸ばそうかと思って」


 私が住んでいる椿ハイツは、1LDKの単身者用マンション型アパートで、ご近所付き合いは都会ながらに珍しく盛んで、こうして気安く声を掛けてくれる。


 これだから下街商店街に住むのは止められないのよね。


「行ってらっしゃい、初花ちゃん」


「はい、行ってきます。」


 鼻歌を歌いながら買い物に出かけた私は、その買い物先で、仲良さそうに街を歩いている伊勢谷さん夫婦と、櫂君を見かけてしまった。


(う、うわ、すっごい美人な奥さん!!)


 思わず電柱に隠れてしまったのは、なんとなくで。

 決して心が震えたからじゃない。

 だから平気・・・。


 伊勢谷さんが、あのチョコレートの人が、美人な奥さんとキスしたって、私は何とも思わない。


 恋は盲目・・・。

 私がその言葉の意味を真に理解するのは未だ先の話。  

 


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