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「自分のための路地裏」

作者: 夏透
掲載日:2026/01/25


赤くなった指先

空に伸ばす

雲を掴んだつもりでも

逃げられてしまった


冷たい水溜まりに飛び込む

足を沈めても

靴底が濡れるだけ


指先はさらに赤く染まり

歩いた道に靴跡が残る

これもいつかは

消えてしまうんでしょ


木陰にうずくまり

消えてしまいたくなっても

誰かが手を伸ばすなら

その手を取るんでしょ


打たれ、踏まれ、散らされ

私は何を思って生きる?


揺られ、折られ、割られて

それでも歩みは止めない

私が残した軌跡を

否定しないためだけに

残すためだけに


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