可愛いこの子
ひらひらしたスカートから見える足首とか。
さらさらした髪の毛とか。
俺より小さい華奢な肩とか。
可愛くて、めちゃくちゃにしたくなるんだ。
「どうしたの?」
もしかして眠い?と彼女からのセリフ。
向かい合って座るカフェで、くるくるとカフェオレの氷をストローでまわす。
二層になってるのって見た目いいけど飲むときはだるいな。
「愛しの彼女とデートしてて眠いわけなくない?」
「うわ、嘘くさい~。なにかやましいことある?」
「やましいこと」
あるような、ないような。
オウム返しに言うとジト目としかいえない視線にさらされた。
あ、これ無いこと無いことで疑われるやつかも。
素直に伝える?にしてもどうやって伝えればいいんだろう。
気持ちの言語化って難しい。
「……どこまで許されるのかなって」
「んん?イヤじゃないことなら」
「嫌がることをしたいわけないでしょ、愛しの彼女に」
「その愛しのってのがあやしいんだってば」
愛しのってそのままの意味だけど。いとおしい。
壊したいわけじゃない。ひどい目に合わせたいわけじゃない。
おそらくキュートアグレッションとかでもない。
でも。
「帰ったら抱きしめさせて」
「うん、たくさんハグしようね」
イヤじゃないこと以外は許されちゃうなんて甘やかされてるな、俺。
たくさん抱きしめあって、唇を触れさせて。
溶け合うようにひとつになろうか。




