表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
42/43

対決、ガシャドクロ2

SIDE:ヴィンセント


ガシャドクロの腕を切り落としたことで、奴の攻撃能力が下がった。

相変わらず図体はデカいが、少し戦いやすくなったと思う。

俺はガシャドクロの体を駆け回りながら剣を振るい続ける。


「おらっ!」


剣を振るい続けているが、ガシャドクロはデカいため大したダメージになっていないだろう。

そのことを奴も分かっているのか、俺の攻撃を無視しながら先ほど魔法を放った集団に攻撃を仕掛ける。


「グォオオオ!」

「なんのぉ!フンヌゥ!!」


ガシャドクロが叫ぶと、奴の口から数多の骨が飛び出し魔法隊に殺到するが、それをアーロンが全てはたき落としている、流石だな。


「ヴィンセント!こちらは任せよ!お前は奴への攻撃に集中しろ!」

「助かる!」


アーロンが守りを引き受けてくれるらしいので、俺は攻撃を再開する。

すると今度は先ほどとは違い、魔力の籠った咆哮をガシャドクロが上げる。


「グアアアアアアアア!」

「今度はなんだ!?」


するとガシャドクロの周囲の土が盛り上がり、多くのスケルトンが姿を現した。

そしてスケルトンたちは、後ろで待機しているアーロンや騎士に殺到する。


「アンデットを召喚するか!しかし無意味よ!フンッ!」


アーロンが拳を振るうと、数多くのスケルトンが粉砕される。


「おぉ!流石アーロン様だ!我らも続くぞ!」

「うぉおおお!」


アーロンの攻撃を見た騎士たちは士気が上がり、凄い速度でスケルトンたちを駆逐していく。

俺も負けてられないので、攻撃を仕掛け続ける。

流石に奴も煩わしいと感じているのか、体を振りながら俺を落とそうとしてくる。


「そんなんじゃ俺は落ちないぞ!はっ!」


まぁ体を振られたところで、あんまり意味はない。

昔は竜につかまりながら倒したり、激しい揺れの中船で戦ったこともあるのでこういった事には慣れている。


「行くぞヴィンセント!フンヌッ!」


しばらく奴の体を駆け回っていると、アーロンからの援護が届いた。

正拳付きを放ち、衝撃波が奴の顔に直撃した。

その一撃は重く、ガシャドクロが仰け反る。


「行け!ヴィンセント!」

「あぁ!サンキュー!」


この好機、逃すわけには行かない。

俺は仰け反ったガシャドクロの顔まで走り抜け、剣を逆手に持ちながら詠唱する。


「焔よ、吹き荒れろ!」


そしてガシャドクロに剣を突き刺すと、炎が噴き出した。

それと同時に、俺が付けていた小さな傷からも次々と炎が吹き荒れる。


俺は無意味に攻撃をしていたわけではない、この技を使うためにこいつの体を駆け回りながら傷を付けていた。

ガシャドクロの体は、その炎に耐え切れず次々と砕け散っていく。


「グオォォ...」


そして炎が晴れる頃には、ガシャドクロはバラバラに砕けていた。


「ガシャドクロ、討ち取ったぞー!」

「うぉぉぉぉぉ!!」


俺が勝鬨を上げると、騎士たちの咆哮が聞こえる。

後処理も色々あるだろうが、ひとまずガシャドクロとの戦いは幕を閉じた。




後始末を騎士たちに任せて俺とアーロンは一足先にヤマツへ戻る。

ジンヤ子爵の屋敷に到着して馬車を降りると、リーシャが出迎えてくれた。


「あなた、お帰りなさい。無事で良かったわ」

「あぁ、ただいまリーシャ。特に怪我とかは無いぞ」


リーシャに抱きしめられたので少し口づけを交わす。


「んっ、ジンヤ子爵が待っているわよ」

「分かった、直ぐに向かうわ」


ジンヤ子爵の居る執務室に到着したので入出し、顛末を語る。


「ってわけで事後処理も残っているが、ひとまず脅威は去ったと思う」

「ありがとうございます、やはりあなたに依頼してよかった」


ジンヤ子爵は心底ホッとした顔をしている。

まぁ領内であれほどの魔物が現れた時の内心はさぞ不安だっただろう。

今回の依頼は俺の領地であるエタナトにも関わることなので全力でやったが、一安心だな。


「ガシャドクロの討伐を祝ったパーティーをしたいと思いますので、是非ご家族も連れてご参加ください」

「分かった、楽しみにしておく」


こうしてジンヤ子爵に報告を終えた俺は家族の待つ旅館へと足を進める。



SIDE:リオン


父さんがガシャドクロ討伐に行っている間、僕はアイリーンやエレナ、レーナと遊んでいた。


「レーナちゃんは可愛いですね、本当にリオンさんの事が好きなんですね」

「そうでしょ?こいつずっと俺に張り付いてるんだよ」

「そうなんですね...(羨ましい)」

「お兄様、お兄様。次はお兄様の番ですよ?」

「あぁ悪い、それじゃあここに置こうかな」


今はエレナとオセロをして遊んでいる。

そして僕の膝の上にはレーナが陣取り、隣にはアイリーンが座っている。

僕はレーナのフカフカな毛を撫でながら遊んでいると、母さんが部屋に入ってきた。


「リオン、お父さんの仕事が終わったらしいわよ」

「そうなんだ、父さんは無事なの?」

「殺しても死なないような人だし、無事だわ」


母さんはそんなことを行っているが、父さんが討伐に出かけた後少し元気が無かった。

やっぱり心配だったのだろう、父さんが無事と分かった今は凄く嬉しそうだ。


「私はヴィンセントの出迎えに行くわね?」

「僕たちは?」

「あなた達はここにいていいわよ、いい子にしてるのよ?」

「はーい」


母さんは凄く上機嫌な様子で部屋を出ていった。


「無事に討伐が終わったようで良かったですねリオンさん」

「そうだね、本当だったら僕も行ってみたかったんだけど...」

「ダメですよ?危険です」

「うん、父さんにも同じことを言われたよ」


しばらく話していると、旅館の中がバタバタと慌ただしくなる。

どうしたのかと思っていたらマリアが部屋に入ってきた。


「リオン様、失礼します。」

「どうしたの?」

「どうやら討伐を祝ってパーティーを行うそうで、クロノエル家やライフィエル家も家族そろって参加してほしいと提案されたそうで、その準備の為に来ました」

「そうなんだ、だからこんなバタバタしてるんだね」


どうやらパーティーが行われるらしい。

念のために正装も持ってきていたので服は問題ないと思う。


「レーナも少しおめかししようか」

「...にゃん」


レーナもリボンとか付けてあげれば可愛くなるだろうなと思いながらパーティーの準備を進めていく。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ