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対決、ガシャドクロ1

少し時間が空いてしまいすみません。

決闘があった広場から旅館へ戻る。馬車に乗っている間も、僕とアイリーンはずっと手を繋いでいた。

アイリーンはつないだ手を見ながらニヤニヤした顔をしているが、多分僕も同じような表情をしているだろう。


一緒の馬車に乗っている父さんや母さんの視線が何故か生暖かい。


「いいわね~、私たちが付き合いたての頃を思い出すわ~」

「そうか?こんな浮かれて無かったような気がするけど」

「そんなことないわよ?貴方は今のリオンと同じような表情をしていたわ」

「そ、そうか...こんな表情をしていたのか...」

「こんなって...父さん...」


父さんの辛辣な言葉に少し自分の表情が気になってきた。

しばらく馬車に乗っていると旅館に到着する。

これからの話をするためにライフィエル家の人たちも同じ部屋に入り座ると、父さんが話し出した。


「さて、リオンとアイリーン嬢が許嫁の関係になったわけだが、良かったな?」

「うん、僕もアイリーンの事は好きだし、大切にするよ」

「リオンさん...」

「うぉっほん」


僕とアイリーンが見つめ合っていると、アーロン伯爵が咳ばらいをする。


「さっきも言ったが、くれぐれも節度を持った付き合いを心掛けるように」

「はい」

「良かったわねアイリーン?ずっと想っていたリオン君と許嫁になれて」

「お、お母様っ。そのことは...」


どうやらアイリーンはずっと僕のことを想っていてくれたらしい。

そのことを知ると凄く嬉しくなる。


その日は和やかな雰囲気のまま終わりを迎えた。




SIDE:ヴィンセント


リオンとアイリーン嬢が恋仲になってから三日経った。

あの日リオンから伝えられた時は本当にビックリした。

今までリオンとそう言った話をすることはあったが、あんまり恋愛に興味が無い様子だったから心配してたけど、まさかいきなり許嫁が出来るとは思わなかった。


「ヴィンセント様、準備が整いました」

「そうか、じゃあ行くか」


今日はガシャドクロ討伐の日だ。

数日リオンの事でバタバタしていたが、この依頼だけはしっかりとこなさなければならない。


今回ガシャドクロ討伐の為にクロノエル家とライフィエル家、そしてヤマツの騎士が同行する。

俺は馬に乗ってアーロンの所まで向かう。


「おはようアーロン」

「あぁ、おはようヴィンセント」


アーロンの頬は未だに赤くなっている。

これはリオンとアイリーン嬢が許嫁の関係になった時、ヤケ酒をしていたらグレンダ夫人にしばかれたらしい。

その話を聞いたとき、どこの家でも女性が強いんだなと思った。


「グレンダ夫人に魔法は掛けてもらったのか?」

「あぁ、その辺は抜かりない」


アーロンはグレンダ夫人の魔法を掛けてもらうことで一騎当千の戦士になる。

グレンダ夫人の魔法の腕もずば抜けており、強化魔法だと数日効果が残るらしい。


出発の準備が整ったので馬に乗って目的地まで進んでいると、段々と大きな影が見え始めた。


「あれがガシャドクロか」

「ここからでも見えるとは、聞いていたけど大きいな」


話には聞いていたが、ここから見えるなんて本当に巨大だ。

戦ったことの無い魔物だし、リオンは連れてこないで正解だったな。


馬でガシャドクロの近くまで進み、その巨体を見上げる。


「とりあえず近くまで来てみたが、あいつは気が付いていないのか?」


未だ攻撃をしてくる気配が無い。

それならそれで好都合なので、戦いの準備を念入りにさせてもらう。


「焔よ、我が身に纏え」


俺が魔法を発動すると、炎が地面から噴き出して体を包み込む。

そして剣を抜き放ち、新たに詠唱する。


「焔よ、我が剣に纏え」


再び炎が噴き出し剣に纏わりつく。

実戦でこの魔法を使うのは、リオンが生まれた直後にワイバーンと戦って以来だが、鍛錬は怠っていないので余り違和感は無い。


「よし、いい感じだな」


魔法の感触を確かめた後、ガシャドクロを見上げる。


「俺たちを無視するなら、遠慮なく大技を使わせてもらうぞ」


俺は剣を上段に構えながら魔力を練り上げていくと、剣に纏った炎が激しく揺れる。


「行くぞ、覇断流「覇断」」


この技は覇断流の基礎にして奥義の技だ。最初に教わる振り下ろしだが、覇断流の振り下ろしは何事も断ち切る。


俺が覇断を繰り出すと、剣から炎が伸びガシャドクロに直撃する。


「グギャアァアアアアアアッ!」

「流石に起きたか、てかあんまり聞いてないな」

「ふむ、ヴィンセントの覇断でも余りダメージが通ってないのか?」

「そうっぽいな~」


間違いなく覇断は直撃したはずだが、ヤツの体が大きすぎるため大したダメージにはなっていない。

それでも少しは削る事が出来たのだろう、ガシャドクロが立ち上がる。


「おぉ、本当にデカいな」

「それでは今度は俺が行くか、むんっ!」


アーロンはそう言い、その場で拳を振るうと衝撃が飛んでいく。

その威力は凄まじいものがあり、少しガシャドクロがのけ反っている。


「そのまま攻撃しててくれ!俺はやつに近づく!」

「あぁ!任せてくれ!むんッ!ハァ!」


アーロンが奴の注意を引いている間に走って近寄る。

そして今度は近距離で攻撃を当てていく。


「飛炎!からの刺炎!」

「グギャギャ」


奴はその攻撃を受けながらも、煩わしそうに腕を振るう。

たったそれだけの行動だが、余りにも大きすぎる巨体の為攻撃力は凄まじいものになる。


「うぉっと、危ないなっ。お返しだ!業炎!」


俺は剣を向け詠唱すると炎が噴き出し、ガシャドクロを燃やす。


「ヴィンセント様だけに任せるな!我らも行くぞ!魔法隊詠唱開始!」

「「「炎よ、燃え盛る業火となり敵を焼き尽くせ!プロミネンス!」」」


クロノエル騎士団の魔法部隊が魔法を発動すると、ガシャドクロの顔付近で大爆発が起こる。


「ナイスだ!斬炎!」


その隙をついてガシャドクロに攻撃をすると、ついに奴の右腕を切り落とす事が出来た。


「グギャアアアア!」

「さぁ、まだまだ行くぞ?」


ここから戦いが激化していく。



今後は2~3日に一回のペースで投稿していこうと思います。

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