両親への報告
温泉から上がった後、今日の出来事をみんなに報告する事になった。
「今日はどんな感じだったのかしらリオン?」
母さんがそう聞いてくる、何故か凄く楽しそうな顔をしている。
「今日はまずアイリーンと旅館の前で待ち合わせを、してたから、そこで合流しておすすめの店に案内されたよ」
「そう、アイリーンちゃんはどんな服装だったのかしら?」
「今日は着物を着ていて凄く綺麗だったよ」
「そうなの、よかったわねリオン」
何が良いのかは分からないけど、話し始めても母さんは凄い上機嫌だ。
父さんの方を見ると少し呆れた感じで見ている。
「リーシャ、あんまりちょっかいは出すなよ?」
「失礼ね、こういうのは外から眺めるのが楽しいのよ。それで?その後は?」
「う、うん。その後はアイリーンオススメの占い屋さんに行ったんだ」
母さんは何を眺めているのか分からないが楽しそうなので良しとする。
「占いに行く途中に食べた焼きおにぎりが凄く美味しかったんだ」
「そう、それでそれで?」
「それで占い屋に到着した後、僕の将来について占ってもらったんだ」
今思い出しても占いは中々すごい光景だった。
「結果はどうだったんですかお兄様?」
「それがすごい不思議な結果でね、近い将来特別な出会いがある。壮絶な戦いがある。かなり遠くから来たものに出会う。悲しきものに出会う。そう言われたんだ」
「どういう事ですか?」
流石に占いの結果を伝えると両親もエレナも難しい顔をした。エレナには少し難しい話だったかな?
でも両親が難しい顔をするのはわかる、僕も改めて思い返してみると何か不安になる結果だし。
「それちゃんとした占い師だったのか?インチキじゃ無くて」
「僕が見てた感じだけど、占い始めたら見た事ないくらいの魔素が占い師の周りに集まって、何か不思議な力を感じたから多分本物だと思う」
「そうか…」
「特別な出会いがあるって所は気になるわね」
どうやら母さんはそこが気になるらしい。僕としては壮絶な戦いが一番気になる、一体何と戦う事になるのだろうか?
「まぁ占いは外れる事もあるから、あんまり信じすぎないようにな」
「はーい」
「お兄様はそれからどうしたのですか?」
どうやらエレナには占いの結果より話の続きが気になるらしい。少し難しい話だったから仕方ない。
「その後は神社に行ったんだ、初めて見たけど凄かったなー」
「神殿とは相当違っただろ」
「うん、中に入れないのもそうだけど見た目も全然違ったしなんで言うのかな、空気が違った」
今思い出してもあの雰囲気は独特なものだ。
教会も静かで精悍な雰囲気があるが、神社はまたそれと違った感じだった。
「それで神社を見てたら巫女さんに話しかけられて、お参りの作法を教えてくれたんだ」
「特殊な礼拝方法だっただろう?」
「うん、二礼二手一礼でお参りしたんだけど初めてやったよ、その神社で皆の健康を祈ってきたんだ」
「そうか、それで?」
「その後帰ろうとしたんだけど巫女さんに呼び止められて、僕の中に強い神の気配を感じるって言われた」
「なに?」
僕がそう言うと、父さんは驚愕した後難しい顔をして考え込んでしまった。母さんもとても驚いている。エレナは可愛らしく首を傾げていた。
「お兄様の中には神様がいるのですか?」
「どうだろう?僕は何も感じないからな~」
「リオン、既に初代様の話は聞いてるか?」
父さんが初代様の話を振ってきた。
前にマリアから教えてもらった事は覚えている。
「確か初代様は神クロノの加護を得て領土を守るために戦ったんだよね?」
「そうだ、そう伝えられている。それ以降クロノ様の加護を持ったものは現れていないがもしかしたら...。今度教会に行ってみるか」
「そうだね、帰ったら行ってみようかな」
エタナトに帰った後念のために教会へ行くことになった。
そのあとはアイリーンと摸擬戦をした話をする。
「後はアイリーンと摸擬戦をしたんだけど、予想以上に強くてびっくりした。」
「そうなのか?」
「うん、魔術は最小限にしようかなって考えてたんだけど、それどころじゃ無くなったから普通に魔術を使いながら戦ったんだ」
「そうか、流石アーロンの娘だな」
父さんの話しぶりからするとアーロン伯爵は相当強いらしい。まぁあの筋骨隆々な体格を見ると強いのはよくわかる。
その後も色々と話したが僕は日中の疲れと話疲れたのがあってその日は早く寝てしまった。
☆
SIDE:???
この街には今強大な魔物が出現している。
店などは普段通りに営業をしているが人々は内心かなり不安を感じていた。
日が落ちて人通りの少なくなった路地裏で二人の男が話していた。
「街の様子はどうだった?」
「表面的には普段通りだがやっぱり浮足立ってるな、動くなら今がチャンスだと思う」
「そうか、予想通りだな」
男たちはほくそえみながら一つの家に入る。
そこにも複数人の男が降り、二人の帰りを待っていたようだ。
男たちの格好は闇夜にまぎれられるような格好をしており、とても表の人間には見えなかった。
「頭、どうでしたか?」
「やっぱり魔物の影響で浮足立っているらしい。動くなら今だそうだ」
「じゃあ稼ぎ時っすね!」
「それに下調べしてきたが皆魔物に注意を取られていて警戒心が薄かった」
二人の男は街に出ているとき、何かを探るように住民を観察していた。
そして、住民が魔物に対する不安で普段より警戒心が薄いことが分かった。
「いつ魔物が討伐されるか分からないから早めに動くぞ」
「それなんだが、魔物を討伐するために外国から助っ人が来たらしい」
男たちは何かを企んでいるらしく、話し合いが続いていく。
「なに?助っ人だと?それはマズイな、本当に早く動く必要がありそうだ」
「さっそく明日なんてどうですかね?」
ある一人がそう提案する。頭は周りを見回すと皆その提案に賛同しているようだ
「まぁ準備も進めてきたし問題ないか、それでは明日決行とする」
「「「了解!」」」
こうして男たちは解散し、夜に静寂が戻る。
この街で何かが起きようとしていた。
ワイルドハーツ楽しすぎて最近寝る時間がめっちゃ遅くなってきてます笑




