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中編

 よっこいしょっと。

 私はお昼休みになると、なぜかクラスの女子に色々と頼みごとをされちゃう。

 このノートを運ぶのって、週番の仕事じゃなかったっけ? 私、一ヶ月くらいずっとやってる気がするけど。


「北条さん?」


 うんしょとノートを運んでいると、後ろから声をかけられた。首だけで振り返ると、晴臣くんがトタタっとやってきて、当然のようにノートのほとんどを持ってくれる。


「女の子一人でこの量は重いよね。男の週番は休み?」

「わかんない」

「え?」

「女の子に頼まれちゃって。えへへ」

「……」


 晴臣くんは少し眉間を寄せて、なにかを考え込んでる。

 あ、こんな機会滅多にないから、輝良くんのこと聞いてみようかな。答えてくれるかなぁ。


「あの、晴臣くん……あ、速水くん! ごめんね、輝良くんが名前で呼んでるから、つい」

「いーよ、晴臣で。みんなそう呼んでるし──」

「おい、晴臣!」


 前を歩く先輩が、急に晴臣くんを呼び止めた。晴臣くんはピンと姿勢を正して、「ハイ!」って返事をしてる。部活の先輩かな。


「キラのやつ、いつになったらまともに部活に来るんだ! お前が止めるから、強くは言わないでいてやってるが、まじめにやらないやつはいても迷惑なだけだぞ!」

「わかってるっす! でもあいつ才能あるんで、切るのはもうちょっとだけ待ってください!!」


 晴臣くんがノートを持ったまま頭を下げると、その先輩たちは「いつまでも甘い顔はしないからな」って言いながら行っちゃった。

 顔を上げた晴臣くんの顔は、少しけわしい。


「晴臣くん、今のって……」

「ん、キラは練習サボってるから、ああ言われるのも当然なんだ」


 それは多分、そうなんだろうな。私は運動部に入ったことないからわからないけど、輝良くんみたいに週に三回も休むと文句言われるのも仕方ないんだと思う。


「輝良くんは、バレーに行きたがらないように見えるんだけど……どうして?」


 私がそう聞くと、晴臣くんは「俺のせいなんだ」って悲しそうに笑った。だから私はそれ以上聞くことができなかった。

 教室に戻ろうと晴臣くんと扉の前に来た時、中から女の子の声が聞こえてくる。


「なにを言ってもヘラヘラ笑って『わかった』っていうんですもの。仕事を押し付けられていることもわかっていないわねぇ、あれは」

「ヒマなんじゃない? 名前も〝ヒマリ〟だしねー」


 あれ……これって、もしかしなくても私のことだよね?

 ずいっと怒り顔をして踏み込もうとしている晴臣くんの前に立って、私はふるふると首を横に振った。

 別にこんなこと、慣れてる。私って、ちょっとぼうっとしてるらしくて、今までにもこういうことは何度もあったから。


「だいたい〝紙ヒコーキ同好会〟なんて、頭おかしいんじゃないの? みんなに白い目で見られているのに、気づかないのかしら」

「輝良くんも災難だよね。あんなのにひっかかっちゃってさぁ」

「優しいから、やめられないんだろうねー。あの子のせいで輝良くんがレギュラー逃したら、ほんっと私許せないんですけどー」


 え……私が輝良くんの邪魔をしてるの? 輝良くんは、バレーから少し離れたくて私のところに来てくれたんだと思ってたけど。百パーセント、私への同情しかなかった?


「北条さん、ここの教室でいいのー?」


 急に晴臣くんが大きな声を出した。私は慌てて「うん」というと、晴臣くんはガラリと教室のドアを器用に小指で開けていた。


「あ、晴臣くん……っ」


 中にいた女子たちは、バツが悪そうに晴臣くんを遠目で見てる。


「教壇に置いとけばいい?」

「うん、ありがとう晴臣くん」

「どういたしまして!」


 晴臣くんはにっこりと笑うと、私とすれ違う時に「気にしなくていいから」って言ってから、教室を出てった。


「やだあの子、晴臣くんにも取り入ってるの?」

「サイアク」


 あの……女子の皆さん、聞こえてます。……聞こえるように言ってるんだろうけどね。

 お金持ちの学校って言っても、結局のところはあまりかわらないんだなぁ。

 どうしてこうなっちゃうんだろう。私、昔から〝普通〟ができないんだ。

 ああ、はやく紙ヒコーキを飛ばしたいなぁ。


 私が紙ヒコーキを飛ばすと、お父さんは笑って頭を撫でてくれた。

 自由に折って、好きなように飛ばせばいいって。人も同じだって。

 疲れたら休んでもいい。つらかったら逃げてもいい。お父さんがヒマリの居場所になってあげるからって言ってくれたお父さん。

 私ね、お父さんみたいになりたかったよ。疲れた人がいたら、休憩してもらえる、そんな場所。

 一緒に紙ヒコーキを飛ばして、安心してもらえる場所に。

 そして私も、そんな居場所を作りたかったんだ。


 けど……


 私は輝良くんの顔を思い出して、唇を噛み締めた。

 輝良くんのそんな場所になれたって思ってたのは、驕りだったのかも。

 輝良くんを私のそんな居場所にしてしまって、迷惑だったのかも。


 私は、どうすればいいのかなぁ。

 だれか教えてほしい。


 この日は火曜日で、同好会はないけど、私は放課後になると教室で紙ヒコーキを折った。

 でも、一人で折っても虚しいな。

 やっぱり誰かと一緒に紙ヒコーキを折りたい。輝良くんと……


「北条ヒマリさん、少しいい?」


 パッと顔を上げると、目の前には確か……寿々音(すずね)さんっていうバレー部のマネージャーさんがいた。

 こくこくと頷くと、そのマネージャーさんは私の席の前に座って、折り紙を一枚私の机からぺらりと持ち上げた。


「私も一枚折ってもいい?」

「も、もちろん!」

「ありがとう」


 寿々音さんは、誰もが知る一番簡単な紙ヒコーキを折りあげて、私の目をじっと見つめている。


「北条さん、これ……楽しい?」

「う、うん……」

「そっかぁ」


 寿々音さんはちょっと困ったように笑っている。恥ずかしいって思ってしまう自分が嫌だ。堂々としていればいいってわかってるんだけど。


「あのね、キラのことでちょっとお願いがあって来たんだけど」

「うん」


 そうだよね。バレー部のマネージャーさんが私のところに来るなんて、それ以外に思い浮かばないもん。なに言われちゃうんだろう。


「えーっと……キラ、最近部活を休むことが多いのよね……知ってるとは思うんだけど」

「私の同好会に入ってくれてるから……」

「そうなのよねー。あ、でも勘違いしないでね! 北条さんの同好会に入ったのはキラの意思だし、北条さんが悪いとかいうつもりはないから!」


 寿々音さんは慌てて手を左右に振っている。美人だし、良い人だなぁ。

 私と目が合うと、寿々音さんはにっこり微笑んでくれる。でもその後で、ちょっと暗い顔になった。


「キラはね、中学に入ってからバレーを始めたんだけど、身長もあるし、運動神経もすごくよくてね」


 そうなんだ。輝良くんの今までの話を聞けるの、嬉しいな。


「晴臣は知ってる?」


 こくんと頷いてみせると、寿々音さんは続けた。


「晴臣は小学校の時からずっとバレーやってたの。一人だけ経験者だったのと、それまでのセッターが高等部にいっちゃったから、中学ではずっとセッターやってた」


 セッターって、アタックする人にボールを差し出す役……の人のことだよね? たぶん。


「キラはアタッカーでね、セッターの晴臣とはすごくいいコンビだったの。でも晴臣はその……見てわかると思うけど、身長が伸びなくてね……」


 そういえば、晴臣くんはそんなに身長が高くなかった。私よりちょっと高いくらい。一六五センチあるかないか、かなぁ。


「これから伸びるんじゃないのかな?」

「そうかもしれない。でもバレーしている中では低い方だし、高校に入るとリベロに大転身しちゃったのよね……コーチの意向で」

「リベロって?」

「守備専門の人。アタックラインを越えてのオーバーハンドも禁止で、当然セットアップなんかできないってわけ。晴臣は昔からやってて守備もうまいし、本人もリベロをやることに納得してるんだけど……」

「あ……輝良くん?」


 私がその名前を出すと、寿々音さんはこくんって頷いた。


「キラはずっと晴臣のセットでやってたから、高校では先輩セッターとどうしても合わなくてね、自信なくしちゃってると思うんだ。あんまり練習できてないんだから、合わないのも当然なんだけどね」


 そっか、それで輝良くんは私のところにきたんだ。


「これから練習していかなきゃって時に、その……同好会に入っちゃって、えーっと……ほら、人って逃げ場があると逃げたくなるじゃない?」

「逃げ場……」


 私の同好会は、逃げ場。わかってる、そういうところであってほしかったから。

 私が安心できる場所を作りたかったように、誰かの安心できる場所であってほしい。そういう思いもあったんだから。


「逃げ場があるのが悪いって言ってるんじゃないの。でも今のキラには、逃げ場がない方が前を向けるんじゃないかって……そう思うから」

「そっか……私、寿々音さんや晴臣くんに迷惑かけちゃってたんだね」

「……ごめん、北条さんはなにも悪くないのに……」

「ううん。輝良くんの居場所はここじゃなかったんだなって」


 輝良くんの逃げる場所は、私のところなんかじゃない。晴臣くんや寿々音さんのいるところが、輝良くんの居場所であって逃げる場所でもあったんだ。

 私が他に輝良くんの居場所を作っちゃったから、うまくいくはずのものがおかしくなっちゃったんだね、きっと。


「わかった。明日、紙ヒコーキ同好会はおしまいにするって輝良くんに言うから、安心してね」

「北条さん……ありがとう、ごめんね」


 寿々音さんは私に何度もお礼を言いながら出ていった。

 誰かの逃げ場所を作るのって、難しいんだな……。

 私のせいでみんなに迷惑をかけていたのかと思うと、涙が出てきた。




 次の日の放課後は、いつものように輝良くんが来てくれた。

 けど、なにをどう言ったらいいんだろう。寿々音さんに言われたからやめるっていうのは、言わない方がいいよね?


「どうしたんだ、今日は紙持ってくるの忘れたのか?」


 机になにも出そうとしない私を見て、輝良くんは首を傾げてる。


「持ってきてはいるんだけど……今日はちょっと、やめとこうかなって……」

「なんで?」


 そうだよね、どうしてかは気になるよね。


「うーんと、もう紙ヒコーキ同好会は、解散しようかなって思ってるんだ」


 わ、輝良くんの眉毛がぐにゃって曲がった。怒ってる……どうしよう。


「あいつらになんか言われたんだろ」

「え、あいつらって……」


 廊下に人影を見つけた輝良くんが、急に叫ぶ。


「おい、晴臣!!」


 そこにいた晴臣くんが驚いて目を広げてる。ちょうど輝良くんを呼びに来たところだったみたい。


「なんだよ、キラ?」


 晴臣くんが教室に入ってくると、輝良くんは立ち上がって晴臣くんを見下ろしてる。

 え、ちょっと高圧的過ぎない……? 晴臣くんもそれを感じ取ったのか、むっと口を曲げて仁王立ちすると、輝良くんを睨み上げちゃってるし……どうしよう?


「お前、ヒマリになんか言っただろ!」

「はあ? なんも言ってねーし!」

「じゃあなんでいきなり同好会は解散なんて話になるんだよ!」

「俺はなんも知らないって!」

「嘘つけ!」


 ひゃ、嘘つき呼ばわりされた晴臣くんが、イラッとしてるのがわかる……ち、違うよ、輝良くん……! 早く弁明しないと!


「あ、あのね、輝良くん……私が紙ヒコーキ折るのはやめようって思っただけなんだよ?」

「ヒマリも嘘をつくな! 父親との思い出の紙ヒコーキを、やめるられるわけないだろ!」


 うん、そうだけど……ってあれ? 私、輝良くんに本当のお父さんとの思い出話、したことあったっけ?


「なんかよくわかんねーけど、解散するんだったらちょうどいいだろ、そろそろバレーに集中しろよ! 高校では全国行くって言ったの、キラだろ!!」

「じゃあなんでセッターやめたんだ!」

「しょうがないだろ、俺のタッパだと高校バレーじゃ通用しねーんだから!」

「でかくなれ!」

「無茶いうな!! これでも色々試したんだからな!!」


 なんか色々言ってるけど、輝良くんってもしかして……


「晴臣くんがセッターでいてほしくて、拗ねてただけ……?」


 私がそういうと、途端に輝良くんの顔が真っ赤になっちゃった。ぱくぱく口を動かしながら、カーって音まで出そうな顔、かわいいな。

 そっか、輝良くんは晴臣くんのトスが打てなくなって、悲しかったんだね。


「よっぽどいいコンビだったんだね、輝良くんと晴臣くん」


 ふふっと笑ってそういうと、輝良くんは恥ずかしそうに目を逸らしちゃった。

 晴臣くんが驚いたように目を丸くした後、ふーっと息を吐き出してる。そのあと、晴臣くんはぽそりと呟くように言った。


「……リベロに転向した方が、お前と全国に行けると思ったんだよ」


 よくわからないけど、バレーで身長が低いって致命的なのかもしれない。

 リベロは身長関係ないのかな。だとすると、レギュラーをとれるであろうポジションを選ぶのは、当然の選択なのかも。


「俺は晴臣のセットアップじゃないとイヤダ」


 ぷいっと横を向いたままこぼしている輝良くん。なにそのわがまま、かわいい。


「しょうがないだろ! 俺のブロックの上をガンガン越えていく奴らばっかなんだぞ!」

「それにしたってもったいないだろ! 晴臣はセッターとして誰より優秀なのに!!」

「お? おぅ」


 今度はいきなり褒められた晴臣くんが照れちゃった。


「ま、まぁ幸い俺は守備も最高に上手いし? リベロになっても、お前を支えてやれるよ。だからちゃんと毎日練習しようぜ」


 照れ隠しなのか、晴臣くんは輝良くんの鳩尾あたりをぐりぐりと拳で抉ってる。嬉しそうな顔は隠せてないけどね。

 輝良くんは迷うように、視線を晴臣くんからチラリと私に向けてきた。気にしなくても大丈夫だよと、私は微笑んでみせる。


「あ、そうだ! みんなで紙ヒコーキ折らない?」


 私はとっておきの紙を一枚取り出すと、机の上にぱしんと置いた。唐突のことに、二人はぽかんとしちゃってる。


「いや、俺は……」

「いいから、晴臣くんも座って! 輝良くんはこっち!」


 ひとつの机を囲むように座らせると、私は二本のペンを輝良くんと晴臣くんに無理やり渡してから声を上げた。


「では二人とも、そこにお願いごとを書いてくださいっ」

「願い……」

「ごと?」


 輝良くんと晴臣くんは目を見合わせて首を捻らせている。


「っていうかこれ……朱印? なんの紙だ?」


 輝良くんは今まで見たことのない紙を確かめるように目を凝らして見てくれている。


「これはね、通称、紙ヒコーキ神社の紙なの。絵馬と同じって考えていいよ。これに願いを書いてね、その神社にお参りした後、所定のところへこの紙ヒコーキを飛ばすの。そうすると、願いが叶うんだって!」

「へぇ、そんな神社あるんだ」


 目を開いて感心してくれる晴臣くんを見て、私は嬉しくなる。


「書いたら、私が二人の代わりに飛ばしてお参りしてくるね」

「神様に捧げる願いじゃ、嘘は書けない……か」


 輝良くんはそういうと、ペンを持って書き込み始めた。それに負けじと晴臣くんもペンを走らせてる。

 二人は同時に書き上げて、カタンとペンを置くと勢いよく立ち上がった。


「「じゃあそれ、よろしく!」」


 ハモるように言って、バタバタと競うように教室を出て行く輝良くんと晴臣くん。

 一人残された私は、机の上に乗せられたままの紙を見てにっこり微笑んだ。


 〝晴臣と一緒に全国に行く。一星輝良〟

 〝絶対キラと全国に行く!! 速水晴臣〟


「ふふ、二人とも折るの忘れちゃってるよ」


 私は椅子に座ると、丁寧に丁寧に二人の夢が叶うようにと祈りながら紙ヒコーキを折った。

 高く、長く飛ぶように。

 私はバスに乗って紙ヒコーキ神社に行くと、二人の願いが書かれた紙ヒコーキを飛ばした。その後で、朱印のある紙を買って、私もいつもの願いごとを書き込む。


 〝友達ができますように〟


 また一人になっちゃったな。

 私はそう思いながら、紙ヒコーキを飛ばした。



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