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9・星付き進級試験 結果発表 その1

部屋では、もうすでにブライアン導士をはじめ、他の魔導士たちが集まっていた。

アンナは汗を流しながら、大急ぎでその部屋に飛び込む。

時計を見ると、14時になるちょうど1分前。

アンナは間に合った事に奇跡を感じ、ガッツポーズを取った。


そんなアンナの様子を見て、ブライアン導士はイライラした口調で怒鳴りはじめた。


「アンナ・ブラウン!」

「はい?」

「遅いぞ!」

「え? で、でも14時には……」

「ぎりぎりに来る奴があるか! レティシアのルールでは5分前には集合が決まりだ」


理不尽な怒りに戸惑うアンナ。

だが追い打ちをかけるように、2つ先輩のエリオットが畳みかける。


「早く導士に謝りなよ」

「え、そんなルール、社内規則には……」

「いいから、早く。君は大切なみんなの時間を奪う気かい?」


アンナはしぶしぶ、エリオットの忠告に従う。


「遅れて……申し訳ございませんでした」


ブライアンはまだ何かカリカリしている感じで、アンナに向かって「ふんっ」と大きな鼻息をかけた。

部屋のどこかでアンナに対する声が聞こえる。


「またアンナだ」

「迷惑だよな」


いつもだったら少し涙ぐんいるかもしれない。でも、今日のアンナは、元気が出る魔導具を唇に塗ったおかげで『気にする事ないわ』という気持ちになっていた。

リップスティックを唇に塗る事にした自分をほめてあげたいと改めて思った。


ブライアン導士はみんなの前に立ち、ごほんと咳払いをした。


「では早速、皆が気になっている星付き進級試験……実技結果の発表をしよう」


アンナはドキドキしながらブライアン導士の声を静かに聞いた。


ー---------

読んでいただきありがとうございます。

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