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【第二話】なんかやばい奴に拉致された。
「おめでとうございます。」
声がしたほうを見ると見覚えのない男の人が立っていた。
「誰ですか?」
本当に誰だこいつ、マジで誰だ?
「私は使者です。世界の神々の助言を受け、あなたを迎えに来ました。」
あ、こいつ頭おかしんだな。人の家に勝手に入って、『私は使者です。あなたを迎えに来ました。』とか、正常な人間のやることじゃない。
「出てってください、通報しますよ?」
「さあ、飛び立つのです!世界を渡り、飛び立つのです!」
ああ、だめだこいつ。通報しよ…圏外…ふざけんな…
変な夢…二度と見たくねえ…
「おっはよーございまーす!」
「…うるせぇ」
他人に大声で起こされるのはとても不愉快だ。
「ええと、メイドの望月最下です!」
「執事の望月最上です。」
メイド…執事…
「夢か…」
「…はぁ…いい加減現実見てください…」
「現実は見たくねぇ…」
「現実、ぼやけて見えないんですか?老眼鏡なら弱中強の三種類から選べますよ?」
はぁ…疲れた、寝よう。
見つけてくれてありがとう!