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なろラジ大賞2 応募作品

ドラゴン

作者: 海堂直也


 子「おとうさんのおとうさんも大きかったの?」


 父「ん?ああ。おじいちゃんも大きかったよ。」


 子「ボクも大きくなれる?」


 父「なれるよ。だからちゃんと食べないとな。」


 子「うん!おとうさんもね!」


 父「おとうさんは何でも食べるし、充分大きいぞ?」


 子「??おとうさんのおとうさんはもっと大きかったんでしょ?」


 父「もう少し大きかったかな?でも、今のおとうさんとそんなに変わらなかったと思うよ。」


 子「ウソだ!皆言ってるよ!まだ子供だから小さいんだって!大人になって、もっと大きくなったら、飛べる様になるんでしょ!」


 ➖爬虫類展示場➖

 コモドドラゴンの父子は時折この会話をする。

人間の親子は決まって、コレはまだ子供のドラゴンだから、角も無いし翼も無いし火も吐かない、という話をする。


 幾度と無くそんな話を聞いた«子»は、自分が大きくなったら、角が生えて翼が生えて火を吐けるようになると思い込んでいるのです。


 父も小さい頃に同じ勘違いをした事を思い出す。そして、そうでは無い事をしっかりと説明して最後に言うのでした。


 「おとうさんのおとうさんが言ってたよ。人間の話はまともに聞いちゃいけない。大概、尾ヒレが着いてるもんだ。」



 全部会話でやってみようと思ったのですが、説明口調が強すぎて、コントになってしまったので、この形に収めました。

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― 新着の感想 ―
[良い点] おー。まるで落語のようなオチ。
[一言] 意外なオチ! 落語みたいですね~。 二度読みすると、やり取りしている時の姿がなんとなく想像できて可愛いです!
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