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オトシマエをつける・・その前に

「いやあ、しかしこれでようやくゴタゴタも全部片付きましたね」


宿に戻って一息つくと、興奮ぎみだったタカも落ち着きをとりもどしたようです。・・・しかし。。


「いや、まだだぞ。タカ」


「・・・え!まだなんかあるんですか?」


私としては、もうひとつキッチリとカタを付けなきゃならないことがある。


「中田さんだよ。今回ばかりはこのままで済ませるわけにはいかない。僕だけならまだしも、タカまで危険な目に会わせたんだ。このオトシマエはちゃんと付けてもらう」


「オ・・ス。しかし、どうしたんですか?師匠。言ってることはまあスジが通ってるし、いいとして・・いつも中田さんのすることには寛容な師匠にしちゃ、いつになくシビアなこと言いますね」


「だってさ、考えてみろよ。プラーとの交渉に関しては、中田さんとプラーのどちらかがウソをついたのか?それとも言葉の行き違いだったのか?そんなことはとりあえずどうでもいい。。。でもな、僕らがあんなにヤバいやつらとやり合ってるというのに、当の中田さんは明美ちゃんとバリだぞ!」


だんだん腹が立ってきました。


「こっちは女の相手ったって、隙を見せたらナイフで喉を切りに来るようなのだ。しかも、あれもそもそも中田さんの女だぞ。なのにあの人は女子大生の明美ちゃんと、ビーチリゾートで・・・くくくっ!!」


「あのお・・師匠。ようするに、中田さんにヤキモチ焼いてるんだ」


「な、何を言う!!」


「そーいえば明美ちゃんて、色白でくりくりした目で、師匠の好みだわな」


「うるさい!お前いつのまに師匠の女の好みまで見抜けるようになったんだよ!!」


「まあまあ・・いいじゃないですか。。確かに明美ちゃんはカワイかったっすよ」


・・・タカめ。。。いつのまに読心術を身に着けた?



「師匠。そんで中田さん、いつごろ戻ってくるんですか?」


「え・・と。。たしか10日ほど行ってくるってたから、あと一週間くらい」


「は~~。。。まだ一週間もバンコクですか?旅行にいきたいなあ」


段々、こいつも師匠のいうことにブーたれるようになってきたな。。



「まあ、そう言うなよ。バンコクも結構面白いんだぜ。。。そうだ!このあとタダ飯でも食いに行くか!」


「はあ。なんすか?それ」


「ふっふっふ。。キミはこの冨井師匠がモテないとでも思っているのだろう?ところがそうでもないのだ。こう見えてもタイの女の子にはモテるんだぜ。昔は中田さんと一緒にパブなんかに行くと、店の女の子は僕にばっかり話しかけたり、付きまとったりするんで、中田さんも面白くなかったりしたんだ」


「へええ。。信じられませんね」


タカはナマイキなことを言いますが、これはウソではありません。

こう見えて私はタイではアイドル系の顔立ちらしく(つまり顔だちが濃いんだな)日本でいうならジャニーズ系のハンサム君なのです(笑)。

GoGoやカラオケのような女と遊ぶ場所じゃなくても、普通のレストランやパブでも、やたら女の子ににチヤホヤされたもんです。。。ナンパの腕では中田さんには負けますが、自然にモテるのは私のほうなのだ。


「いまから、土産物屋やってたころによく通ってた、アクセサリー屋にいくぞ。ちょっとだけ仕入れしてたんだけど、大きな店で女の子の店員が一杯いるのさ。すごいぞ。僕が行くと店中の女の子がきゃあきゃあ言って、周りに集まってくるんだ」


言っておきますが、本当の話です!


「他のお客さん、みんなほったらかしで、やれケーキ食べるかコーラ飲むかって。。。こっちは大して買わないんだけど。何十人も集まってきちゃうんだ。やっぱり、あれくらい若い女の子たちが集まってきてチヤホヤされるのは、いいもんだぞ」


「へえ。。確かにそれが本当なら気分いいでしょうね」


いや、だから・・本当です!


「今頃行ったら、ちょうど夕飯どきだろ。。食わせてもらえるぜ!それでさ、そのあと気に入った娘をディスコかカラオケにさそってさ!どうよ?」


「うわあ・・師匠。さすがだなあ。。中田さんへの恨みはひとまず置いといて、こっちはこっちで楽しもうってわけですね!いいなあ。。お水じゃない、タイの素人娘さんたちとデートかあ。。行きましょう!」


さっきまでナマイキ言ってたタカもちゃんと連れて行ってあげるのが、弟子思いの私のいいところです。


殺伐とした話から一転して、若い娘さんたちに会いに行くのだ!

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