第6章 そして……
GM「さて、ランの亡骸を担いでトモリはギルドの本部の方ね、そっちに向かいます。もちろん、あの時一緒に戦った冒険者も亡骸を担いで一緒にギルドの本部に行きます。
シャチホコとメアリーはトモリの言うとおり警護の仕事があるのでキスィメン邸に戻るわけだね。
で、まず、ギルドの本部の方から処理しようか。ミソカツ亭じゃないよ、本部の方ね。そこでトモリは事情を話すことになります。
もちろんもう一人の当事者である冒険者も一緒に。事情聴取みたいなもんだね。トモリは何とか『これは事故だったんですよ。』みたいなことで弁護するよ。
で、戦士の方は戦士の方で『まぁ、やむを得ないと言えなくもない……』みたいな報告をして、ギルドとしても街中で魔法を使用したことに関しては、まぁモンスターも現れたことを考慮して、それには目をつむろう、と。
ただ、そんな仲間を巻き込むような使い方に関しては、やはり何らかの対策を打たなければいけないという事で呼ばれたのがランの姉?」
プレーヤー2「はい。」
GM「……と、え~と……」
プレーヤー2「ユーリー」
GM「ユーリーね。
で、ギルドの方はユーリーにその魔法を使ったメアリーという新米冒険者であるが故の判断ミスであるとして、そのお目付け役としてメアリーを監視するように、また同じことが再発しないように、止めに入るようにという任を与えて、まぁ今回のことはこれで決着をつけた、と。
で、ランの亡骸に関しては、火葬とお墓のお金として合計で100c必要になります。
それでトモリは前金の500cからギルドに100c支払います。そして火葬と埋葬をお願いして、ユーリーともにキスィメン邸に戻ります。」
ユーリー「って言うと、姉だってバレているのね? みんなに。」
GM「いや、まだみんなに紹介も何もしていないよ。知っているのはトモリだけだよ。」
ユーリー「ああ、トモリだけなのね。はい。」
GM「では、さて一方キスィメン邸の方。あの事件? 事件か? まぁいいや、事故? から2時間ほどたったくらいかな? キスィメン邸に戻ってくると、キスィメン4世が屋敷の扉の前で待ち構えています。
『お前たち一体何をしていた? 何があったんだ?』と。」
メアリー&シャチホコ「……」
ユーリー「さ、どう報告する?」
シャチホコ「えっと、大きな音がしてそっちに行ったらイノシシがいた。」
メアリー「大きな爆発音がして、そこに敵がいた……。」
ユーリー「なんか濁しているよ、みんな(苦笑)」
キスィメン4世「何? またモンスターが現れたのか?」
シャチホコ「ええ、でも倒しました。」
キスィメン4世「なるほど、他に……お前たち以外にその場を目撃した者はいないのか?」
ユーリー「自警団がいたねぇ。」
GM「自警団じゃなくって冒険者だよ。」
ユーリー「あ、冒険者か。」
メアリー&シャチホコ「冒険者が2人……」
キスィメン4世「何? ギルドの冒険者が!!」
***予備知識***
ギルドと冒険者の関係。
冒険者はその性質上あちこちの集落や都市を巡ることが多いです。
そのため、冒険者は集落やギルドに滞在するためにはギルドの許可が必要となります。
これは、仕事のあっせんなどのサービスもそうですが、何よりその集落、都市での後ろ盾となってくれるからです。
滞在許可を得ている冒険者は、ギルドからのお墨付きをもらっているのと同義です。
そのため、冒険者は必ず訪れた集落や都市のギルドに滞在許可を得ているのです。
***予備知識終了***
キスィメン4世「という事は、ギルドの連中と一緒にいたのか?」
シャチホコ「ばったり会って……。」
ユーリー「いや、駆け付けたころにはもういたという事でしょう。」
シャチホコ「うん。」
キスィメン4世「ところで2人ほど見当たらないがどうした?」
シャチホコ「あ~、イノシシに殺られてしまいました。」
メアリー「いろいろあって……」
シャチホコ「一人はイノシシに殺られてしまいました。もう一人は遺体を埋葬しに行きました。」
メアリー「ギルドに報告しに行きました……。」
キスィメン4世「何ギルドに? 他に変わったことはなかったか?」
メアリー「大きなイノシシが大暴れしていたって言う。」
シャチホコ「それ以外には……なかった……。」
キスィメン4世「わかった。詳しくは明朝お前たちがそろってから話を聞こう。今夜は特に気を引き締めて警護をするように。」
メアリー&シャチホコ「はい。」
GM「と言って、屋敷の中に入っていくキスィメン4世。その後は何事もなく時間は過ぎていき朝方になります。早朝ですね。
トモリとユーリーがキスィメン邸に到着します。」
ユーリー「トモリからはランの死んだ原因とか聞いてるの?」
GM「トモリに聞けば教えてくれるよ。
それにギルドの報告の時にも魔法に巻き込まれたっていう話をしているから。
君の任務は、ギルドからで、その魔法を使ったメアリーの監視。」
ユーリー「監視と言ってもどういうことをしろ、と?」
GM「だから、同じような過ちを犯さないように……。」
ユーリー「気を付けておけってこと?」
GM「そう、お目付け役として。という事で、朝方その2人がやってくる。
で、まずは君たち(メアリー&シャチホコを指して)の方に来ます。
で、トモリが来て
『えっと……まず、自己紹介をしますね。私はトモリです。
回復の魔法を使うヒーラーを目指しています。
で、こちらがシャチホコさん。金のシャチホコさんと呼ばれているらしいです。
私たちのパーティのメンバーです。こんな重い剣を振り回している主戦力? の方です。』」
ユーリー「とりあえずじろじろ見ていようか。紹介されるたびに。」
トモリ「そしてこちらが……え~と……と、言いにくそうにしながらメアリーさんです。
魔法使いで強力な魔法を使う方です。」
ユーリー「じゃ、遠いまなざしで見ていようかな? 睨むような感じの。」
トモリ「で、ユーリーさん自己紹介の方お願いできますか?」
ユーリー「ん~、どこまで話すかな? ユーリーです。で終わりかな? ここは。ユーリーです。
よろしくと言って握手を……しないな、手も出さないです。」
トモリ「え~と、ユーリーさんは今回の件もありまして、ギルドの方から補充要因として私たちのパーティに加わることになりました。みなさん仲良くしてくださいね。」
シャチホコ「は~い。」
トモリ「じゃ、今度はキスィメン4世さんのところに、紹介しに行かなければならないので行ってきますね。ユーリーさん行きましょう。」
ユーリー「はい。」
GM「2人はいったん庭に出て、屋敷の玄関をノックする。
するとメイドさんが出てきて応接室に通される。
しばらくすると、こういかにも職人さんと言う男の人……キスィメン4世さんなんだけどね。
そんな人が入ってくるよ。そして、君の顔を見ると少し驚いたような顔をして、すぐに表情は戻るけど平静を装い『で、何の用だ?』と言うと、トモリの方が『昨夜モンスターが街中に現れました。
で、私たちが駆け付けた時には冒険者の方々が戦っていました。それで私たちも加勢に入りました。
その際に、モンスターは何とか退治することができましたが、運悪く犠牲者が出ました。
私たちの中からはランさん。そしてもう一人戦士の方が犠牲になりました。
その件もありまして、ギルドの方に報告に行ってきました。その際ギルドの方でいろいろありまして、ランさんの代わりの補充要員としてこのユーリーさんが私たちのパーティに加わることになりました。
ですから、この依頼は私たち4人で引き継ぐことになります。ユーリーさん自己紹介をお願いします。』」
ユーリー「じゃ、改めましてユーリーと言います。前回のメンバーに何があったか知りませんが、仕事を引き継がさせていただきたいと思います。
私が来たからには任務を遂行しようと思いますので、よろしくお願いします。」
キスィメン4世「うむ。期待しているぞ。時にユーリーとやら、何かギルドから聞いているかな?」
ユーリー「いえ、何も聞いておりませんが。この仕事を引き継ぐように聞いておりますが。」
キスィメン4世「そうか。と言って安堵の表情を見せるよ。」
ユーリー「ところでこの依頼と言うのはどういった内容だったのでしょう?」
キスィメン4世「実はだな、とある商人より高価なものを譲り受けてな。その品を狙っている者がいるという疑惑があるのだ。」
ユーリー「そういった輩に心当たりはありますか?」
キスィメン4世「いや、今のところ確証はないのだ。ただ念のため1週間様子を見る。そのための警護を頼んでいる。残り3日だがよろしく頼む。」
ユーリー「なるほど。」
キスィメン4世「君たちの警護は主に夜中だ。昼間はわしの私設警護隊が警護をしている。ただ何かあるといけないので君たちの内1人は昼間起きていることが条件だ。」
ユーリー「そういった高価なものを手に入れておきながら1週間の警護でいいのですか? その後も狙われる可能性はないのですか?」
キスィメン4世「確かに君の言う通りだ。この依頼が終了するまでに何か動きがあれば、警護の延長と言うのも考えている。
今のところ、未遂ではあるがこの敷地に忍び込もうとした者がいるという報告は受けている。つまり目的は分からぬが、屋敷に忍び込もうとしている者がいるという事だ。
できればその者の正体も突き止めて欲しいものだがな。」
ユーリー「では、その者の正体も分かっていないのですね? と。」
キスィメン4世「うむ。そうだ。」
ユーリー「わかりました。後の詳しい話はメンバーから聞こうと思います。よろしいですね?」
キスィメン4世「うむ。それで構わない。では頼んだぞ。」
ユーリー「わかりました。」
GM「で、話をしていたキスィメンさんの印象としては、どこかちょっとそわそわしているって感じかな? 早く話を切り上げたがっているという感じ。」
ユーリー「ふ~ん。」
GM「で、それでまたみんなのところに戻ってきて、トモリがみんなに『キスィメンさんに紹介してきたよ』と話していると、コンコンと扉がノックされる。
『よろしいでしょうか?』とメイドさんの声が聞こえるね。」
ユーリー「どうぞ、と言ってドアを開けようかな?」
GM「ではそこにいたのは君たちの専属メイドのリユさん。リユさんは『メアリー様、金のシャチホコ様、そしてトモリ様少々お時間をいただけないでしょうか?』」
ユーリー「私以外ね。」
GM「そう、とリユが言っているけど。」
メアリー&シャチホコ「はい。」
GM「トモリも『はい。』と、『ではこちらの方へ。え~とユーリー様でしたね。』」
ユーリー「はい。」
リユ「ユーリー様はしばらくお待ちください。と言い残して3人を連れて別の応接室につれていくよ。そこにはキスィメン4世がいるよ。」
キスィメン4世「うむ、待っていたぞ。お前たち新しく入ってきたあのユーリーという者、あのものはギルドとは関係が深いのか? と聞くけど。」
シャチホコ「わかりません。」
ユーリー「名前しか名乗ってないしね(笑)」
キスィメン4世「そうか、まぁいい。当初の依頼内容を覚えているだろうな? ここでのことは忘れてもらう。
あのユーリーという者も例外ではない。
今までの情報などの扱いには十分注意するように。特にあのユーリーという者に軽はずみな発言をするでないぞ。
もしギルドの方に知れ渡ってしまうと……いや、なんでもない。気を引き締めて任務にあたってくれ。」
メアリー&シャチホコ&トモリ「はい。」
キスィメン4世「では、リユ。この者たちをもとの部屋に案内して差し上げなさい。」
リユ「かしこまりました。では、こちらにどうぞ。」
ユーリー「じゃ、そういった話をしている間、外を散歩しているね。」
GM「で、3人は元の部屋に戻っていくよ。
『どうしたんでしょうね? キスィメン4世さん。あんな話をするなんて。』とトモリが言うよ。
『相当警戒しているように思いますね。』」
シャチホコ「確かに。」
トモリ「じゃ、改めまして見張りの順番を決めましょうか? ユーリーさんを呼んできますね。
で、外に出てユーリーを呼びに行くよ。」
ユーリー「うん、じゃ戻るよ。」
GM「あ、そうそう。ユーリーの方は外で待っている間に、牛1頭分の肉があの倉庫に運ばれていくのが見える。
で、それからすぐにキスィメンさんの娘かな?
姉妹……10歳前後と思われる姉妹2人が倉庫の中に入っていくよ。はしゃぎながらね。
それを困った顔をして追いかける執事さんも倉庫に入っていくよ。そういう光景を見かけるよ。」
ユーリー「で、トモリが呼びに来るんだよね?」
GM「うん。」
ユーリー「じゃトモリに依頼内容なですが……あそこの倉庫にいるのがそうなのですか?」
トモリ「あ、はい。あそこの倉庫の中に依頼品があります。……依頼品?」
ユーリー「依頼品ではないと思いますよ。どう見ても生き物を飼っているとしか思えないですが。」
トモリ「そういう詮索は無しにしていただきたいとのことですが……。依頼の条件では詮索は無しという事になっていますが……。」
ユーリー「それは聞いていますが、それにしても死者が出たんでしょ? ある程度知っておくのは悪くないと思いますが。」
トモリ「……確かに、ユーリーさんの言う通りかもしれません。生き物の可能性はあります。
とにかく私たちの任務はあの倉庫の中身を守るという事です。
えっと、見張りの順番も決めたいのでお部屋の方にお越しいただけますか?」
ユーリー「それは構わないですが。」
GM「では、トモリはユーリーを連れて戻ってくるよ。
それでトモリは『今まではランさんがメアリーさんと一緒に、私と金のシャチホコさんが一緒に日中は午前と午後に別れて警護をしていました。』」
ユーリー「では、前任者のランの代わりに穴埋めとして入ったわけです。
そこに入れてもらって構いません。」
トモリ「わかりました。まぁあんなこともあった後ですからあまり気落ちをしないようにお願いしますね。」
ユーリー「私は気落ちはしていません。と。」
トモリ「メアリーさんも気を付けてくださいね。いろんな意味で(笑)」
ユーリー「大丈夫だトモリ。私はそのようなことをさせはしません。」
メアリー「イノシシの件以来ちょっと落ち込んでいます。」
GM「まぁ、少しは学習してくれ。魔法と言うのがどのくらい強力かという事と、人を巻き込むことがどういう事かという事を。」
ユーリー「まぁ、初心者プレーヤーには、よくあるパターンです(苦笑)」
GM「まぁね。」
ユーリー「昔は私もよくやったよ。」
GM「さて、という事で日中午前中は何もありません。で、交代の時間。
夕方前位にキスィメン邸に来訪者が来たよ。」
ユーリー「キスィメン4世さんに?」
GM「そう、キスィメン4世さんに、会いに来た。どうやらギルドの人みたいですね。
今回は冒険者ではなくてギルドの幹部の人だ。」
ユーリー「お~。」
GM「幹部が直々に訪れてきた。もちろん冒険者を2人引き連れてね。
一応、トモリと金のシャチホコはそれを遠巻きに見ているかな? 呼ばれているわけでもないので。
来訪者の3人はメイドさんに連れられておそらく応接室に通されたと思われる。そして2時間ほどしてから3人はキスィメン邸を後にするよ。で、夕方。夕食前、ユーリーとメアリーが起きる時間だね。
トモリの方から『夕方にこんなことがありましたよ。』って、報告がある。」
ユーリー「なるほど、どういった話だったかは分からなかったのか?」
トモリ「あ、いえ。私たちは見ていただけなので。」
ユーリー「キスィメン4世さんから呼ばれて何か聞かれてはいないのですか?」
トモリ「はい、呼ばれてもいませんし何も聞かされていません。」
ユーリー「で、食事はこの部屋?」
GM「うん、この部屋に運ばれてくるよ。それまでに何かしたい人いる?」
メアリー「護衛って何日目?」
GM「これで護衛初めて5日目になる。」
ユーリー「前回の侵入者はどこから入ってきたんです?」
GM「この辺から入ってこようとしていました。」
メアリー「あ、こっちからだよ。」
GM「そうだっけ(笑)。じゃ、こっち。そこから入ってこようとした人物がいましたよと言う。」
ユーリー「じゃ、それぞれどこを見張るとか決めているのですか?」
トモリ「今まで見張っていたのは、こことこことこことここ……。」
シャチホコ「じゃ、今夜はここを見張ろうかな? (侵入者が入ろうとした場所を指さす)」
メアリー「今まで通りでいいんじゃない?」
ユーリー「前と同じでいいの?」
シャチホコ「ううん。ここで(笑)」
ユーリー「じゃ、私は外を巡回させてもらいたいのですが。敷地の中はあなたたちで巡回してもらってもいいでしょうか? と言うけど?」
メアリー「どこを巡回?」
ユーリー「外、塀の外を巡回させてほしいと提案するけど?」
トモリ「お二人(メアリー&金シャチ)がよろしければ、私は構いませんが。」
ユーリー「要は別行動させてくれってこと。だからある意味仲間内でも怪しいやつがいるなぁって思ってもらえばいい(笑)」
メアリー「じゃ、ご飯食べる前にお風呂入りに行って……2日も入っていなかったから……。」
GM「入ってなかったのか(笑)。と言うわけで、それぞれの場所で巡回するんだね?
ユーリーさんに『気を付けてくださいね。何かあるかわかりませんし。またモンスターが現れでもしたら……。』」
ユーリー「いや、モンスターは問題ないんじゃないかな? どちらかって言うと……と言ってメアリーの方を見るけど(笑)」
メアリー「今お風呂に行っています。」
ユーリー「あ、いないの? じゃ、どちらかと言うと。で止まって(笑)。」
GM「トモリはユーリーがランの姉であるってことを知って良いの?」
ユーリー「知ってて良いよ。だって葬儀も一緒に出ているんでしょ?」
GM「葬儀? 葬儀はしてないけどね。」
ユーリー「あ、そうか。でも、ギルドから聞かされていてもおかしくないでしょ。」
トモリ「じゃ、ランさんも自信過剰でしたけれど、ユーリーさんも気を付けてくださいね。と。」
ユーリー「あの子は自信過剰があったかもしれないけれど……っと、これはやめておこう。
だって金シャチがいるんでしょ?
ここに。メアリーがいないだけなんだよね? だったらあえて何も言わない。」
GM「ではその夜だ。その夜君たちはそれぞれの場所で巡回をしている。
え~モンスター騒ぎもあったし、侵入者騒ぎもあったので夜中の私設自警隊の人数も増えているね。
5人ほどいるかな? 敷地内を見回っているかな。」
ユーリー「外もいるの?」
GM「外はいない。門番はいるけどね。それ以外の人はみんな敷地内で警備しているよ。まぁ、塀で囲われているしね。」
ユーリー「うん。」
GM「で、この日は何事もなく夜が明けるよ。
『どうでしたユーリーさん。外に何か変わったことありましたか?』とトモリが聞いてくるよ。」
ユーリー「いや、異常があったら呼びに来る。私一人ではどうしようもないしね。」
トモリ「私たちの方も、何事もありませんでした。」
GM「まぁ、そういう報告をして『じゃ、午前中の見張りをお願いしますね。』と言ってトモリは眠りにつくよ。」
ユーリー「すぐなんかあるとも思えないし、こんなもんでしょう。」
GM「朝方メアリーとユーリー、何かすることありますか?」
ユーリー「娘さんたちはいつも執事さんが付いて回っているんでしょ?」
GM「そうそう、朝はまた7時くらいかな。牛1頭分の肉が倉庫の中に運ばれていくよ。
あ、昨日の夜7時ころにも牛1頭分の肉が倉庫に運ばれていくのを見るよ。」
ユーリー「娘さんたちが入っていった後って、倉庫の入り口とかって誰か立ってるの?」
GM「いや、誰も立ってないよ。」
ユーリー「じゃ、倉庫の周りを警護しているふりして、その辺をうろうろしているよ。
で、娘さんたちが出てきたところで何か娘さん同士で何喋っているか聞き耳を立てている。」
GM「出てくる頃か。お昼ご飯のころには出てくるね。」
ユーリー「『早かったね~』『怖かったね~』とかそういう話をしてない?」
GM「うん、そんな話だね。『食べっぷりいいよね~。やっぱり。』『お父さんにお願いしてよかったわ~。』」
ユーリー「やっぱり娘の頼みごとか、と。」
GM「と言うわけで、お昼挟んで今度はトモリとシャチホコの番だね。
まぁ何事もなく時間は過ぎていくよ。さぁ、夜何かする人?
あ、そうだ。昼間にチョットしておきたいことがあった。」
ユーリー「何?」
GM「え~と、トモリの方からの提案なんだけれど。
『前金が500c先に頂いていました。その内、ランさんの火葬とお墓代で100c使いました。』と言う報告をしたうえで、『それで提案なんですけれど、あの時重症の人を蘇生させるために私は気絶蘇生ポーションを使いました。
そしてもう一人息があった人を、技能を使って蘇生を行いました。
で、それで、今気絶蘇生ポーションは手元にありません。誰か持っていますか?』」
ユーリー「持ってないよ。」
メアリー&シャチホコ「持っていない。」
トモリ「で、あるならば、一応念のために買っておいた方がいいと思うんですけれど、いかがでしょう?」
ユーリー「必要経費だと思うから、買ってもらって構わないと思います。」
GM「気絶蘇生ポーション高いんだよ(苦笑)。100cだから。」
ユーリー「だよね。高いよね。またいつ何時メンバーが殺られるかわかりませんからね。」
トモリ「他の二人はいかがですか?」
ユーリー「メアリーさんに拒否する権利はないんじゃないですか? と(笑)」
シャチホコ「メアリーさんに買わせるという方法もありますけどね。メアリーに買わせる方を勧める(笑)」
GM「あの~生死判定したってことは、相当ヤバい状態で1分1秒を争う状態なのね。
それで、知識系技能の気絶蘇生を習得しているトモリは先ず息のある人を助けようとしたわけです。
そうしたら、4人の内2人はまだ息があった。で、一人を蘇生処置するためには最低でも10分かかる。
で、10分間放置しておけば一般的に死ぬ確率も高くなる。ゲームのルール上では関係ないけどね。
でもこの辺のことは現実問題として考えてみてね。
そういう状況だったので気絶蘇生ポーションを使って1人を気絶蘇生して、もう一人は技能で気絶蘇生処置を施した。という事。」
ユーリー「心停止した人が、すぐに心臓マッサージされれば生存確率が高くなるけど時間をおくと、助かる確率が低くなるでしょう? それと一緒ね。」
シャチホコ「それを起こした人に買わせるのはいかがでしょうか? と言う。提案をするよ。」
メアリー「誰が買いに行く?」
ユーリー「誰が買いに行くとかいう事じゃなくて、そのお金(前金の残り400c)で買いませんか? という事なんだけど。」
トモリ「前金の残りはあと400cあるんですけど。」
シャチホコ「だから、それを起こしたメアリーに買わせたらどうかって……。」
ユーリー「ああ、みんなの自己負担でお金出すんじゃなくて、こっちに一人で負担させようだって。金シャチが。」
シャチホコ「200c分」
トモリ「今回はたまたまメアリーさんがそんな状態を引き起こしたかもしれませんが、いつ何時誰がどんな状況で生死の狭間をさまようことになるかわかりませんよ。
(金のシャチホコに向き直って)必ずしも魔法の巻き込みという事だけではないんですからね。」
ユーリー「トモリ。あんたたちこんなメンバーでチーム組んでいたのですか?」
トモリ「ええ、まぁ。成り行き上(苦笑)」
ユーリー「これじゃ、犠牲者が出てもなぁ。とぶつぶつ言っている(笑)」
トモリ「それでどうしましょう?」
メアリー「賛成です。」
トモリ「シャチホコさんは?」
シャチホコ「賛成です。」
トモリ「ユーリーさんは?」
ユーリー「いや、間違いなく賛成なんだけど。」
トモリ「では、400c残っています。何本買いましょう? 最大4本までですが。」
GM「中古は売ってないので(笑)」
ユーリー「だよね。そんなんで中古売ってたら怖いわ、逆に(笑)。3本と、Hpポーション系とかを買っておいたら?」
GM「Hpポーションならトモリが10本持っているよ。」
メアリー「私も10本持っています。」
ユーリー「ええ? そんなに持っているの? よく買えるねそんなに(笑)」
GM「気絶蘇生ポーション1本分だよ。Hpポーション10本は。」
メアリー「Hpポーションは10本買っても所持金565c。」
GM「そんなにお金持っているのか?」
ユーリー「でら、金持ち(笑)」
GM「で、どうする? 3本にするのか4本にするのか?」
ユーリー「トモリが生き残ってないと(技能が)使えないから、誰か一人生き残っていればそれが使えるわけでしょ?
としたら、全滅したら使えないわけだから、それを考えると4人メンバーだから3本あれば十分じゃない?
4本持っていて4人とも死んじゃって4本使うなんてことできないでしょ?」
GM「確かにね。」
シャチホコ「4人が1本ずつ持っておくって……。」
メアリー「2本で十分じゃない? もし、3人が気絶してしまった場合、あと一人は技能で処置してもらえば……。」
ユーリー「トモリが気絶しちゃったら、意味ないんだよ。その場合は。もし、この3人(メアリーを除く3人)が気絶しちゃったらどうするの? 気絶蘇生(技能の処置)できないから……。」
GM「気絶蘇生で回復する生命力(Hp)は1だけだから、回復魔法が使えないんだよ。
(トモリの回復魔法に必要な生命力は2点です)」
シャチホコ「3つ買っておいた方がいいんじゃない?」
GM「まぁ、Hpポーション使えば良いっちゃぁ良いんだけど……。」
シャチホコ「それでこうやって(トモリを除く3人を指さし)持たせておけば、そうしたら……。」
ユーリー「そこに自警団の人たちが加わると、もっと本数無いとって話になるけど、とりあえず無駄遣いする必要もないから3本あればいいかなぁって思ったんだけど。」
シャチホコ「3本あって、こっちの3人(トモリを除く3人)が持っていようよって。」
この後、いろいろ話し合った結果、気絶蘇生ポーションを3本購入。
ユーリーは、自分は前衛だからと、所有することを辞退して結局メアリー、金のシャチホコ、トモリが持つことになった。これで前金の500cの残りは100cになりました。




