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第9章 エンディング

GM「まぁ、と言うわけでウイロとナイロは本当にクマモドキが死んだかどうか確認しているよ。で、ウイロはキスィメンさんの方に近づいてくるよ。『これはどういう事ですか?』と。そうするとキスィメン4世さんが、うなだれたように『仕方がなかったんだ……』みたいなことを言うね。『じゃ、詳しい話を聞かせてもらおう。』と言って、『署までご同行願います。』みたいな。そんな状態で、ギルドの2人は、キスィメン4世さんを連行していくよ。ちなみに私設自警隊員の人は、もう隠れて、手も出そうとしないね。」

ユーリー「キスィメン4世さんが連れられて行くんでしょ? 着いて行くよ。情報流した元だし。」

メアリー「……ロープの取り出しって、連れてく前に……。」

GM「うん、大丈夫だよ。キスィメン4世さんを縛って引き渡せるよ。」

メアリー「手をロープで縛って、ギルドの人に引き渡す。」

GM「うん、そうだね。じゃ、キスィメン4世さんはうなだれた顔でそのまま連れられて行くよ。で、君たちは……ユーリーは着いて行くんだよね? 他の人たちはどうする?」

シャチホコ「クマはどうするんですか? と先ず聞く。」

GM「もし、クマを解体するならその場に残るんだろうね。2時間くらいかかるから、解体するのに。」

シャチホコ&メアリー「じゃ、クマを解体。」

ユーリー「(笑)そっちの方に……目先の利益に、走るんかい(笑)」

一同(笑)

GM「トモリはユーリーと一緒に着いて行くよ。」

ユーリー「トモリ、よくあんなメンバーで冒険しているわね。」

トモリ「え……と、その……成り行きで。」

ユーリー「なんであなたたちのメンバーは仲間を巻き添えにしたがるの?」

トモリ「そ……それは、どうしてと言われましても……。」

ユーリー「これじゃ、これからも監視が必要みたいね。」

トモリ「はい、そうですね。よろしくお願いします。」

ユーリー「しょうがないわね。」

GM「じゃ、とりあえずキスィメン邸の方。え~と、クマの解体をしますと。得られたもの。肉は食料品として売れます。5D振ってください。どっちか一人だよ。」

シャチホコ「僕が振るわ。」

ユーリー「本来これは、倒した人が振るんだよね?」

GM「いや、別に誰が振ってもいいよ。」

シャチホコ「5D? (コロコロ)0。」

GM「0? 0ってことは0だね。肉はとれなかった。うまくさばけなかったね。次、毛皮4D。」

ユーリー「次はメアリーだね。」

メアリー「はい。(コロコロ)1。」

GM「1? 1ってことは……。」

ユーリー「わずかしか取れなかったって解釈かな?」

GM「そうだね。え~20cだ。」

ユーリー「売るとね?」

GM「うん、そう。クマの心臓……は、別に振らなくてもありますんで1個。なかったら困る(苦笑)」

一同(笑)

ユーリー「取れなかったって言うのはないの?」

GM「それはないよ。30cだよ。後角。2D振ってください。」

シャチホコ「2Dね。」

メアリー「ちょとちょっと……金シャチさんだと心配。」

ユーリー「じゃ、まずダイス勝負をして、勝った方が振るってことにしたらいいんじゃない?」

シャチホコ&メアリー「うん。(コロコロ)」

シャチホコ「4。」

メアリー「1。」

ユーリー「4と1。金シャチの勝利。」

シャチホコ「(コロコロ)0。」

メアリー「0じゃん。」

GM「という事は上手く取れなかった。」

メアリー「私が振った方がよかった……。」

シャチホコ「それじゃ、粉々になったって言う?」

GM「そんな感じかな?」

シャチホコ「それじゃ、粉は拾っておく。」

メアリー「解体している時にバキッと折れたという……。」

GM「商品としての価値がないね。」

ユーリー「売りものにはならない。」

シャチホコ「記念品としては?」

GM「記念品として持っておくのは自由だよ。」

ユーリー「持っていても意味ないと思うけど。」

GM「さて、ユーリーとトモリはギルドから聴取を受けてだね。最初から関わっているトモリの聴取が中心かな? これまでの顛末を話す。で、ウイロの根回しもあり、君たちが処罰をされることはなかった。で、キスィメン4世の方は、事情はともあれそんな危険なものをぺットとして飼うなんて言語道断だという事で逮捕される。」

ユーリー「じゃ、キスィメン4世さんから、商売の相手の人聞けるの? こっちも。」

GM「聞けるよ。モンスターを販売したのはファナシーだという事がわかりました。共謀者として冒険者:フィソニコミとともに指名手配となった。もう、一行はこの街にはいないので。」

ユーリー「うん。」

GM「え~キスィメン4世の依頼は反故になったけれど、代わりにギルドの方から後金は支払われる。で、街ではこの事件の号外が配られて、一般市民の富豪への不満がさらに増すことになる。『なんでそんなことしているんだ!!』『危険じゃないか!!』と。君たちは少し後味の悪さを感じながら、初めての冒険は成功をおさめた。で、え~と他に何かする人いる?」

シャチホコ「毛皮買うくらいかな、メアリーから。」

メアリー「買うの?」

ユーリー「て言うか、普通、獲得したモノは売っぱらって、みんなで分けるのが当たり前でしょ。」

メアリー「うん。」

ユーリー「全部で獲得したお金いくらになるの? 私が最初に100c貰っているでしょ。ギルドから。その後もらった金額は?」

GM「え~と、まず1000cこれは当初の依頼の後金ね。それに、50c。モンスターを退治した分の危険手当ね。」

ユーリー「さらにトモリが100c残してあったよね? 前金の。」

GM「うん。100cね。」

ユーリー「で、売っぱらったお金は? 売っぱらうんでしょ? 毛皮も心臓も。」

メアリー「心臓って売るの?」

GM「え? だって売らないと腐っていくよ。」

ユーリー「とりあえず売ったとして50cね。で、毛皮は金シャチが買い取るの?」

シャチホコ「うん、クラフトマン技能あるから。」

ユーリー「じゃ、割り振った後に……。」

シャチホコ「こっち(メアリー)から。」

ユーリー「あ、メアリーから買い取るのね。じゃ、20c減らしといて。……なんで、メアリーに支払うの? みんなだよ? だから買取ね、金シャチの。」

シャチホコ「うん。」

ユーリー「じゃ、これを計算すると……1300c。これを4人で割ります。」

GM「そうすると、一人当たり325cだね。」

ユーリー「じゃ、一人325c。金シャチは20c支払った後に325c貰えるんだからね。」

メアリー「う~ん、だから1060cに、325cだから……。」

GM「1060cとか言っているぞ。」

ユーリー「1060cってどこから出てきたの?」

メアリー「前金が500cだから……。」

ユーリー「違う560cでしょ? 今手持ちが。それにここに325cを足すんだよ。」

メアリー「560cに前金……。」

ユーリー「前金は分けたじゃんみんなで今。」

GM「一人500cじゃないよ。みんなで500cだよ。」

ユーリー「一人じゃないよ。全員で500cだよ。その内100cはランの埋葬金でしょ。それから300cは蘇生ポーション買ったでしょ。残り100cになるでしょ。それをみんなで分けたの。だから、前金は関係ない。」

シャチホコ「毛皮はクラフトマンだから……。」

GM「で、え~と、まぁミソカツ亭に君たちは集まってですね。冒険の達成のお祝いみたいなことをささやかながらやるんだけど、そうするとミソカツ亭のおやじが『お前たちは良くやったよ。今回は運が悪かっただけさ。』」

一同(苦笑)

GM「一人犠牲者が出たからね。『まぁ結果的に街がギクシャクしちまったが……』。」

ユーリー「ちょっと一人、席外してて良い? 晩酌していたいんだけど。」

GM「そうなの? まぁいいけど。」

ユーリー「祝う気分じゃないもん。こっちは。」

GM「おやじさんは続けて話すよ『まぁ、金のためとはいえモンスターをペットとして売るなんてな。加担したフィソニコミの連中、魔が差したんだろうな。お前たちも気を付けるんだぜ。』とおやじさんは言う。こうして依頼の後金はギルドの方から支払われて、みんなで分けたよね。で、理想の結果とは違いますが依頼は達成されたこととなります。キスィメン4世は、モンスターの所持により街を危機に陥れたとして自警団につかまることになりました。数日後、保釈金を支払い、拘留が解かれることとなります。」

ユーリー「やっぱり、保釈金か。」

GM「キスィメンが捕まった日の夜、商人ファナシーと冒険者フィソニコミはダイナゴヤから姿を消します。翌日の号外で富裕層のペット疑惑が本当だったという事が報じられます。ダイナゴヤの住人もニュースを聞いて震え上がります。モンスターを販売したとして商人ファナシーと共謀者として冒険者フィソニコミは指名手配となったと。こうして事件は終わりました、と。ま、そんなことで今回のシナリオは終了となります。」

一同「はい。」







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