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「ひ」 引っ越して一年  2014年春

夫が元の町の神社の寄り合いで

夕食はいらないと出掛けた


洗濯物をたたんでいると

ナカハタさんが来て

 「うちの隣のサイトウさんのことを エレベーターで見ました ご存知ですか」 と

順番で班長になっている私の部屋に来た

メモを持って中津の葬式場の場所が解らないと言う

 「インターネットで探します」 と答えた


バス停で待ち合わせたけれど

場所がわかり難そうなので

二人でタクシーで行った

細い道にこじんまりとした建物

タクシーで行って正解


ナカハタさんの手を取っているのは、

白髪のサイトウさん、私も言葉を交わす

制服姿の女の子二人が泣きじゃくっている

ふくよかな体の、息子と娘が挨拶してくれた

式場内もこじんまりとしているが

そこには良く似た顔や体型の人たちがいっぱい

お坊さんも来て通夜式が行われる

このような式を身内葬と言うらしい

遺影の男性は夫と同い年の79歳

お正月に数えの80歳のお祝いをすませたという

いつかエレベーターでお会いした覚えのある顔

サイトウさんのご主人は

この一年小康状態の時には病院から家に帰り

散歩をなさっていたらしい


ナカハタさんはご主人の目が不自由そうで

いつもふたりで歩かれている

糖尿病のために目が見えにくくなって来たとの事

それで夜の外出はほとんどしない

私たちは阪急中津駅に出る道が解らず

明るい光に導かれ梅田まで歩いて

夜の梅田の新シティに目を見張りながら

老人優待パスでバスに乗って帰った


班長としての任務を終了して

私はこの町の知り合いが二人増えた

家につくと

夫はまだ帰宅していない 

神社の大役が終わったお疲れ会の

カラオケに寄り道しているようだ


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