「ゆ」 ユキちゃん 2015年秋
私がユキちゃんの食べるものを
心配している夢を見た
2,3日前にもユキちゃんの夢を見たのを思い出した
ユキちゃんの身に何かあったのかな
もしかしたらお父さんやお母さんの身に
朝の用事が済んだ後
ミチ子さんに電話した
退院して二日目だと言う
やっぱりユキちゃんがお母さんの事を
私に知らせてくれたのだ
早速一時間程電車に乗って
ミチ子さん宅に行った
消化器系の病気で
手術なしの一週間の安静治療で
済んだようだ
74歳のミチ子さんと私は同い年で
子育ての時期近くに住んでいたので
どちらの子もいくつになっても「ちゃん呼び」
ユキちゃんは45歳で兄ちゃんが47歳
ウチの息子も45歳と47歳それに娘48歳
ユキちゃんは生まれながら
言葉も手足も思うように動かせない
頭や心で感じたことは
体全部で表現しようとしているが
私にはそれがいつも
不憫で不自由そうに見えていた
父母が歳をかせねて
ベットから起こす事も容易ではなかった
今は喉を切開し栄養補給しながら
施設で生活して2年程になる
電動車椅子に座ったユキちゃんの
写真を見せながらミチ子さんは
施設の生活は若い介助士さんたちが
ユキちゃんの能力を延ばしてくれたり
今回の入院も心置きなく出来たと言う
不自由でかわいそうだと思っていた
ユキちゃんは
表現は上手く出来ないけれど
両親の事を気遣っている
私が想像もできない
不思議な《大きな能力》が
備わっていると思った




