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闘病詩  作者: 速水貴帆
10/13

その九「朝の光」

「朝の光」


カーテンを開けて

朝陽を浴びる

眩しい朝の光に導かれて

今日は何がおこるかと

胸を躍らせる


数年前には

考えられなかったこと


そんな些細なことが

嬉しくて

亡き母に報告したく

朝の空を見上げる



「変わる世界」


変わる世界

白く細長く特殊な匂いに

満ちていた世界


それが変わる

明るく広く

居る人たちまでもが

温かさに満ちていて


もう少し早く

気づいていたら

またもうひとつ

わたしの世界も

違っていただろうに


世界は視点ひとつで

こんなにも変わるものなのか



「自由な心」


空の雲は

どう流れようなんて

計算していない

ただ流されるままに


坂道の小石も

どこで止まろうなんて

考えていないはず


私だけが考えすぎ

生き方を難しくしている

もっと自由な心で生きて

いいはずなのに



「脆さから強さへ」


ある人に言われた

「出来なかったことが

深くて大きいほど、

後に力になる」と


それを今、実感する

あの頃は慰めにしか

聞こえなかったのに

何でも経験なんだと

脆さも苦しさも涙も

すべてが強さに繋がる


その言葉も今、

私の強さになっている



「今、思うこと」


病気でリハビリをする

面倒でやる気がない時もあるけれど


努力をすれば

自分に返ってくると信じて


ひたすら

ひたすら

努力の毎日

それでもきっと

誰かが見ていてくれると思い


何より最期に後悔したくないから

頑張って生きていこうと、

今、思うのです


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