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紅煉のラインベルク  作者: 椋鳥
終章 異邦人に導かれし世界の終焉
178/179

178話(最終話)

***



リーゼロッテは齢三十を過ぎた頃には全ての公職を辞し、以来自らが私費で開設した魔術アカデミーでの研究活動に没頭していた。


外部と接触をするのは専ら辺境騎士団の顔見知りであり、基本はアカデミーの構内で寝起きしている。


この日は珍しく来客を予定していることもあり、新調の白衣を着込み髪を小綺麗に纏めていた。


弟子たちが慌ただしく出迎えの準備を進めている中、リーゼロッテは突然閃いたアイデアに気を奪われ、その足で自室へと隠ってしまう。


広い部屋の壁一面に嵌め込まれた書棚から数冊の魔術書を取り出して参照し、磨かれた床に次々と奇怪な紋様を書き綴った。


一向に出てこない師の悪癖に弟子たちが閉口していると、客は約束の時刻ぴったりに訪れた。


「引き込もっているのね?…仕方の無い子」


即座に状況を見抜くや、客は外套を衣紋掛けへと吊るしてリーゼロッテの私室を目指す。


気を利かせた弟子の一人が先回りをして扉越しに来客を伝えると、若干気の立った声ながらリーゼロッテの応答を得られた。


「お邪魔するわね、ロッテ。一年と半年振りかしら。よく顔を見せて頂戴。…少し痩せたのでは?」


「太りましたよ。剣の稽古をさぼること幾星霜ですからね。…ようこそ、キルスティン伯母様。お久し振りです。御壮健で何より」


作業を中断したリーゼロッテが近寄り、入室してきたキルスティンと旧交を温めるべく優しく抱き合った。


部屋の中央に配されたソファを勧め、リーゼロッテは訊かれる前に今しがた取り組んでいる新しい儀式魔術についての解説を口にし始めた。


「伯母様、聞いてください。今度の術は、物理的に抉じ開ける類いのものではないのです。影を<門>向こうに転写して、絆を繋いでから質量を追転送するといった工程を踏みます」


「まあ…それはつまり、過去幾度となく失敗してきた<門>への干渉を極力減らして異界に移動するということね?」


「そうなのです」


「実用化の見込みは?」


「…ざっと計算して、あと一つ。あと一つだけ術式の中に不明なロジックが残っています。さっきそのヒントが閃いた気がしたのですが…」


「異界の風への対抗手段は確か、見付かっているのよね?


「はい。それはプライム師の研究によって克服されています。<門>近郊における実験でも実証済みです。高度な抗魔術処理を追加で施した魔剣・聖剣の所持により、人体への影響を九分九厘遮断出来ます」


リーゼロッテが語るのは、聖剣アラウネ、魔剣フェンリル、サクリファイス、ブラックソードといった魔術遺産とも言える剣の現存する数と等しい人数だけ異界探査に赴くことが叶うという理屈である。


「成る程…それで残すは転移の技術、というわけね」


キルスティンは言って、伏し目がちになる。


リーゼロッテはその表情を眺め、長い睫毛といい憂いを帯びた瞳といい、四十を目前にしてもキルスティンの魅力は変わらないものだと喜んだ。


(…でも、辛くない筈はない。今だって、私の研究がまだ二の足を踏んでいることに落胆なさった。あと少し、なのだけれど…)


リーゼロッテの憶測では、劇的な思い付きと充分な検証環境が保証されたとして、早ければ数ヵ月で実用に足りる。


しかし、その思い付きというのが甚だ困難と言えた。


「あの人に…一目会いたいわね」


キルスティンは実感を込めて一言呟いた。


その時、開け放してある部屋の奥の窓から強烈な風が吹き込んだ。


「いけない…閉め忘れてたかしら」


プライムが駆け寄るに間に合わず、棚から一冊の書物が落ちて床で頁を開いた。


リーゼロッテが拾い上げると、それはフュハ=シュリンフェアの送りつけてきたロイド=アトモスフィ所蔵の文献の一冊であり、見えているのは偶然にも魔術転移に係る古代術者の解説項であった。


脳内で電極がスパークした。


リーゼロッテは慌てて窓辺に寄って外を窺うが、そこにはいつもの田園風景が広がっているのみである。


「…ロッテ?どうしたの?」


キルスティンの声掛けにもしばらく反応せず、リーゼロッテはただそこに佇んで窓外を眺めていた。


「最後の導き…かしらね」


「え?」


リーゼロッテは振り向くと、疑問符を浮かべているキルスティンに向かって満面の笑みを寄越した。


「伯母様。伯父様に会える日はもう近いと思います。どうかますます美容に力を入れておいて下さいね!」



***



「お疲れ様と言うべきかな。永久騎士団長への就任要請を断ったと聞いた。…別に意外ではないがね」


「ジョシュア君ももう一人前ですから。そう、彼は新しく従卒を迎えたのですよ。ミザリーという騎士見習いなのですが」


「ほう。それはきっとグリプス=カレンティナの息女・ミザリー=カレンティナであろう?父と母の血を継いでか、若手の有望株らしい」


「よく御存知で。引退されてもネットワークは健在というわけですね。政界復帰もあるのではないですか?」


「桂宮将軍。君も辺境騎士団にいた頃を懐かしみはするだろうが、寄る年波には勝てんと腰は重くなる」


「そんなところでしょうね。野望もありませんし、恩給で慎ましく暮らすとしますよ」


「フフ…御二人ともまだ六十にもなっておりませんのに。まるで楽隠居の長い老人のよう」


「メレ君。君もあと十年すれば分かる。五十を過ぎると気力が続かないものだ。それに私もフレザント様も病を患った身。無理は禁物ということさ」


統一国家グラ=マリの新首都シルバリエにおいて、三者は旧交を温めていた。


桂宮ナハトはこの程辺境騎士団の騎士団長位を退いた。


跡目に壮年のジョシュアを充て、補佐役として大御所のカイゼルとリリーナ=ウルカオス元夫妻を留任させた為、取り立てて大事はない。


政治の場から完全に引退していたフレザントの発案で、此度の慰労会は慎ましやかに開かれた。


メレは統一国家の建国直後からフレザントに目を掛けられ、その薫陶を受けてか現職は治安部門のトップである。


他に北部からはシルドレが、西部からはモアー=モスがそれぞれ休暇をとって集う予定となっていた。


「時に、リーゼロッテ=トリニティ嬢への研究協力は続けているかね?新政権からの中止圧力が強かろうが」


「…心労がかさみましたよ。<門>の監視担当にも息のかかった人間を相当送り込まれましてね。ローテーションを操作して、実験を行うにも一苦労という有り様でした」


ナハトは辟易という表情で冷酒を口に含む。


敢えて間仕切りのない安酒場を選んでいたのだが、まだ日も高いせいか客は他に二組しかなく、フレザントらの会話に聞き耳を立てている様子もない。


新政権はまだ若く、建国の英雄たちの一挙手一投足に敏感となっていて、フレザントはそれに配慮して極力密会と取られぬよう段取りした。


「…現場に政治を持ち込まぬよう閣僚会合でも申し入れをしたのですが。我が力至らず、申し訳ございません」


「メレ。中央が何もかもを取り仕切れるという思い込みは捨てなさい。それであれば、西部や東部で代議士を務めるモアー=モスもシルドレ卿も苦労はない。政治は往々にして距離が心理的軋轢に繋がるもの。…桂宮将軍。して、研究に進展はあったのかな?」


フレザントは真に興味があるのはそことばかりに突っ込んだ。


リーゼロッテは頑なに政治と距離を置いており、メレなどにもその辺りの情報は届いていない。


「プライム=ラ=アルシェイド師が一歩前に進めたというところまでは。先日、キルスティン=クリスタル殿がアカデミーを訪れたとも聞いております。よもや大きな成果が上がったのではないかと、ジョシュアやウルカオスがそわそわしていました」


「近い…のかも知れんな。彼や彼女に、自分達が望み造り上げたこの国の姿を見せてやりたい。束の間の平和であるにしても、戦乱の時代に比べれば圧倒的に優れた世なのだから」


フレザントの意見に賛同したメレは、感慨深げに二人に語って聞かせる。


「あの御二人の、民草への心遣いは本物でした。掛け値なしに公正な世の実現を願っていたのです」


「それは彼らが自らの罪の意識に苛まれた結果帰結した、歪んだ思想に過ぎないのだがね」


「フレザント様。歪んだ思想、大いに結構ではありませんか。私は持たざる者が少なく、平等な競争に力点の置かれたこの世界を気に入っています


「勘違いしないように。私も及第を与えているよ。ただ、どうにも指導者がいただけない。…彼らがそのまま就くべきであったのだ。大陸に真に共和政治が根付くまでは、有意有能の士が独裁を敷く荒療治もまた良薬となる」


「フレザント様は…あの方々が帰還なされたら、政治への参加を勧められるのですか?」


メレは言いながら、胸を躍らせている自分がいることに気が付いた。


今の政権は生まれたての雛のようなもので、それと分かっていても未熟な内部抗争の連続に、メレはとうに愛想を尽かしている。


皆大陸の政治を良くしようという見地から参政した筈なのに、組織となるとどうして途端に利害が衝突するばかりなのか、メレならずとも不思議に思う。


(あの方々になら…有無を言わさぬ統率力と、誰をも納得させるだけの実行力が備わっている。フレザント様の言う通り、乱世の後に訪れたこの平静の治世、彼や彼女に任せてみたいものだわ)


「フレザント様。少なくとも彼にその気はないでしょう?メレ君に変な期待を持たせるのは酷と言うものです」


「桂宮様?それは…」


ナハトはにこりと微笑むと、はっきりした口調でメレへと告げる。


「ニーザ=シンクレインの野望を打ち砕いた今、ジリアン女王迄も救い出せたなら、彼は世俗の喧騒を嫌うと思う。彼がこれまで定められたレールの上を走り続けて来たことを思えば、至極真っ当な考え方だよ」


フレザントも黙ったままで首肯した。


大陸の損得を鑑みればそれは大いに不満であるのだが、彼はフレザントの期待以上の働きを見せた上、去り際に残されし勢力を糾合する努力もしていった。


フレザントのみならず多くの歴史家が賞賛すべきはその点で、彼は最後まで大陸の政を見捨てることなく責任を全うしたと言える。


(だからというわけでもないが、私はお前たちの選択を尊重しよう。何を好き好んでこの大陸に戻る必要もあるまい。嫁や女に会いたくば、そちらから呼び寄せる位の甲斐性を見せてもいいだろう?なあ…ラインベルクよ)



***



ラインベルクは二つ続けてくしゃみをした。


その地はむしろ暑いと言って差し支えなく、体調でも崩したものかと二の腕を軽く擦る。


「それ、噂話じゃないかしら?あちこちの世界で名を売ったから、巷で貴方のことを囀ずる淑女がいても不思議はないわ」


「…勘弁してくれ。淑女とは名ばかりの魔女や、術で生み出された幻覚ばかりだったじゃないか」


「あら。発端は全部貴方の浮気癖でしょう、ライン?」


「…魅了の術にかかるのは、浮気とは言わない筈だ」


砂で出来た大河がラインベルクらの目の前を高速で流れており、遥か天上に君臨する三つの太陽に炙られた地表は見渡す限り赤黒く変色している。


それでも天まで届こうかという大樹が所々から突き出していて、どういう作用かその周囲の気温は人間の感覚で言う暑いという程度に収まっていた。


アリシアの旅装は、麻で編まれた短衣に申し訳程度の甲冑を着けただけという軽装で、見た目にも大層涼しげである。


情熱を感じさせる紅い長髪は腰まで垂らされていて女らしく、挑戦的な眉と活動的な紅玉の瞳にラインベルクはしばしば吸い込まれそうになる。


十年という月日も彼ら二人の容姿にたいした変化を与えることは出来ず、ラインベルクらは悠久の時を生きるかのように二十代の頃の若さと肉体を保ち続けていた。


ニーザ=シンクレインもそうであったが、異界の風の影響を受けてなお生き続ける者は、とある時点から老化や病とは無縁な体質となり、異界にも満足に適応してみせる。


「砂漠竜とやらの強さも拍子抜けだったし、この調子ならあそこにも大した輩はいないんじゃない?」


アリシアは視界奥に鎮座する一際巨大な樹木の集合体を指差した。


それは複数の木が絡み合うようにして構成された尋常ならざるサイズの大樹であり、頂点に近付くにつれて人工的な建築が組み合わされて城塞然としていた。


しかし、ラインベルクは裾の短いスカートから惜し気もなく覗いたアリシアの健康的な足に目を奪われている。


「ライン?」


「…今度の情報は本命だ。あれは世界樹だぞ?何と言っても、こいつの超感覚がおれたちと似た匂いを感じ取っている」


ラインベルクは自らの肩に止まる手のひら大の妖精・ネイエリアを横目で見ながら胸を張って主張する。


「それ、十回くらい聞いた気がする」


アリシアから猜疑の視線を浴びせられたネイエリアは、畳んだ透明な羽に顔を隠した。


三人組となってからの旅路は長く、ここまで複数の世界を共に渡り歩いてきた。


ネイエリアの直感は大筋では百発百中なのだが、アリシアに言わせれば肝腎の部分がずれていた。


例えば危険が迫っていること自体は感知出来ても、その具体の事象を知るまでには至らない。


ラインベルクらの尋ね人が近くにいると予見したこともあった。


だがその何れもが、確かにその世界を放浪する上で必要な能力なり知識なりを備えた逸材ではあったものの、彼らの欲する答えとは違った。


「いや。<金聖天女>、間違いなくジリアンだ。近年この地を接収した金髪碧眼の異邦人。紅蓮の炎を操り勢力を拡大していると言う。…何より、世界樹の手下どもに<紅煉兵>と名乗らせているのが臭い」


「…だといいけれど。ねえ、ネイエリア?」


羽から少しだけ顔を出し、ネイエリアはこくこくと頷いて見せる。


異界探査も長くはなったが、ラインベルクとアリシアは巧みに順応していた。


はじめの内こそ勝手が分からず、危機を迎えることも多々あった。


妖精の少女・ネイエリアが加わり、世界を走破するに従って、異界と言っても大陸とそう変わるものではないと知覚し始める。


文化を含めた環境と住人、そして物理法則が異なることを念頭に置いておけば、二人にとってそれほど困難な行程ではなかった。


何よりラインベルクもアリシアもこの旅を楽しんでいた。


共に心を寄せる者同士、大陸にいては立場上公然と二人旅など出来ようもないのだから、そこは当然の心理と言える。


ラインベルクからして、ジリアンと再会し謝罪したい気は充分で、愛妻キルスティンの下へ帰りたいという想いもまた真実であった。


そして、彼が今この時を充実したものと捉えている点も事実であり、それらが併存することに矛盾を感じてはいない。


アリシアには「ラインは気が多すぎるのよ」という一言で片付けられ、彼の年貢の納めどころが定まるに、何年、何十年かかるとも知れなかった。


だが不思議なことに、ラインベルクと関わる女性はアリシアを含めて皆、そんな彼の移ろう様を自然と承認しているのである。


アリシアは世界樹をじっと眺めるラインベルクに流し目をくれた。


気付かれないのを良いことに、今度は彼の横顔を凝視してしばし見惚れる。


(ジリアン女王とどういう結末を迎えようと、決着は決着。私はラインの決定を受け入れる。…リーシャ。ラミア。ディタリア。唯。不本意でしょうけれど、私を見守っていてね)


「…ああ、そうだ。アリシア」


「なに?」


アリシアは感傷をおくびにも出さず、平然と応対する。


「決着は…どんなもんだ?」


「えっ!」


「ほら、アビスワールドを出発する前にワイバーンと一騎打ちをやったろう?あれを思い出したら、決着がついたのかふと気になって…」


「…馬鹿ッ!」


怒鳴ると力が抜けて、アリシアはくっくっと笑いを漏らす。


(本当にしようのない男。…でも好き)


アリシアは荷を拾って肩に掛けると、休憩は終わりとばかりにすたこら歩き始めた。


「先に行くわよ」


「あ、ちょっと待って…」


ラインベルクは慌ててアリシアの後を追い、目的地たる世界樹を目指す。


ネイエリアはラインベルクの肩から飛び立ち、彼の頭上高いところを器用に旋回した。


何度も回るその軌跡が、三つの陽を受けて空中に螺旋状の光影を刻んでいく。


チラチラと輝く光輪はまるで、ラインベルクたちの前途を祝福しているかのようにも見えた。



***



遠く離れた世界樹からも、その光円は確かに見て取れた。


樹上に継ぎ接ぎする形で築かれた城館のテラスから、<金聖天女>と呼ばれし女が眼下を見渡している。


「…何かしら。こちらを目指して来るの?面白いわね」


美しい金髪を風になびかせ、世界樹を統べる主はそう呟いた。


瑞々しい碧眼には好奇の色がありありと浮かんでいる。


女は次の行き先を定めており、この城館に留まっていられる時間はあと僅かであった。


光を撒き散らす一行の到着を待つもまた一興と、女は気紛れを起こすことに決めた。


(愉しいことなんて何もないのかもしれない。どれだけの天を我が物としても、心の寂しさは決して埋められないのだから)


寂しそうに微笑んで、女はそこで美しい彫像にでも転じたかのように厳かに佇んでいた。


漂う紫雲が眼下を埋め尽くし、女はそのゆったりした流れをそのまま瞳に映している。


「閣下!ウル・ワールドの神座が陥落しましたぞ!これで我が方の勢力はナナラクと肩を並べました」


厳つい容姿の紅煉兵が報告に訪れ、不粋にも女の思索を妨げた。


「そう…」


「目標到達おめでとうごさいます!何とも短かったですな、ここまで」


「長かった…わよ」


女は聞こえないくらい小さな声でそう漏らし、兵を下がらせる。


そうして紫雲の通り過ぎて晴れ渡った景色から、再び光の輪を目で追い求めた。


(まだ、これから…。私は、まだ頑張れる)


女は無意識に手を交差させて二の腕にやり、自らをそっと抱き締める。


左手の薬指には紅い指環が淡く光り、それは彼女の晴れることなき寂寥を燃やし紛らしているようであった。


しばらくそうしていた後、女は懐からこちらも紅い石のあしらわれたペンダントを取り出すと、まじまじと眺め微笑を浮かべる。


「まだ燃えている…」


女の瞳に活力が戻り、そのまま優美な足取りで屋内へと引き上げていった。





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