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ピカ丸異世界苦労談  作者: かちこち


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異世界転移?

 いわゆるFラン大学を卒業したピカ丸は就職もせず実家でぐうたら、時々、外をプラプラする生活をしていた。親もそんな状況に嫌気がさして小言を言うことはある。ただ昔に酷く当たった時期があるから、それが負い目になって強く言えない。引き込もりになってしまうよりましと自分に言い聞かせていた。田舎臭い(多分それだけではないが)ピカ丸は、都会の大学にはなじむことが出来なかった。そんな中で苦労して卒業したから、今は休んでいい時期と考え就活もせず実家でゆっくりしていた。

 朝早くに窓を開けると、野焼きの煙たい煙が入ってくる。それはピカ丸にとっては喜ばしい事だった。都会では問題になるが、田舎では刈り取った草や木を朝方に焼いてしまうということは良くあることだ。都会に進学したピカ丸にとって野焼きは田舎の実家に帰ってきた安心を感じることのできるイベントになっていた。

 天気の良い、雨上がりの、空気の澄んだそんな朝にピカ丸は散歩していた。そんな時に、

 「何か、挑戦」 となんとなくつぶやいた。

 苦労の無い生活を送るお金持ちがスカイダイビングをするように、ピカ丸も刺激を欲したのだ。とはいえ、生きるか死ぬかなんていうスリルは必要ない。少しの達成感を感じることが出来ればそれでよい。そんなことを考えながらスマホで動画を見ているとバク中する映像を見つけた。これだ。とピカ丸はピンときた。

 その日の風呂上りに部屋の布団の上でバク転を決行しようとしていた。普段より湯舟にゆったりとつかり体も柔らかくなっている。バク中するコンディションは整っているつもりだった。

「いっせーの」

「せい!!!」 刹那布団が天井に張り付いていた

ぐき

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