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状態異常使い、敵を溶かす。~状態異常ビルドのVRMMO~  作者: MEはCat
【第五章】新大陸より

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積乱雲の大羊

[『割れやすい機動弱化ポーション』を入手しました]

[調薬師熟練度3になりました]

[職業スキル【調薬観察眼】を入手しました]


 5個目の『割れやすい機動弱化ポーション』が完成した所で、また調薬師の熟練度が上がったな。

 今度はどんなスキルが貰えたのか――――


◆◆◆◆◆◆◆◆


【調薬観察眼】

種類 職業

調薬師の熟練度3で習得するスキル。

自動的に、視覚で調薬に使える物か判別出来る。


◆◆◆◆◆◆◆◆◆


「ほーう、便利系のスキルきたな」


 見るだけで調薬に使えるのか判別可能かは有り難い機能だ。

 いちいち使えるか悩まなくても良い。

 職業スキルはこういう便利なスキルが貰えるの良いよな。


「メェ~」


 ふとモンスターの鳴き声が響く。

 俺はその方向を向き『魂縫双銃』の引き金を指に掛けた。


「なっ……!」


 それは一見、積乱雲のように見えた。

 だが、その雲が咆哮を上げ顔を覗かせる。


 羊だ。

 それは上空に浮かんだ超巨大な羊型モンスターであり、こちらを発見するや否や強風を仰ぎながら急接近した。


[エリアボスを発見しました]

[嵐雲羊 ストーム=ラム]


「メェ~!」


 顔から生える2本の角は雷で構成されており、常にバチバチと放電をしている。

 その体毛は本物の雲のように、内部では雷光が脈動していた。

 まるで、空そのものがこちらを見下ろしているようだ。


「エリアボスがその辺を徘徊してんのかよ……どうなってんだ新大陸!」


 俺が文句を吐露すると同時に、角の先から稲妻が放出される。

 攻撃の直前、攻撃地点が仄かに光る。


 バチンッ!


 その攻撃地点に電流が迸る。


「攻撃が予測出来るならこっちのもんだぜ?」


 バキュン!


 俺は電流を回避したのと同時に、1発の蒼白なる弾丸を発射する。

 だが耐久力が高いのか、全く怯む事は無い。


「だが吸収と毒は付与した。倒れるのも時間の問題!」


「メェ~!」


 バチンッ!

 バチンッ!

 バチンッ!


 3方向の同時電流を3連続迸る。

 それでも軽々と交わし――――


 バキュン!

 バキュン!

 バキュン!


 次々と蒼白なる弾丸を当てていく。


「メェ~!」


 ビリビリ!


 次は雲の身体から雷の球体を大量に放出する。

 その雷の球体は直線には飛んでは行かず、横にカーブしながら弾幕を張る。


 バチンッ!

 バチンッ!

 バチンッ!


 弾幕の放出と同時に、先程の3方向の同時電流を発射する。


「急にギア上げてきたな」


 予測の難しい弾幕と予測が容易な置き電流。

 この2つの攻撃方法のせいで、回避が難しいな。


「メェ~! メェ~!」


 ――――ストーム=ラムの身体が灰色に染め上がる。


「不味っ……!」


「メェッ!」


 ドゴンッ!


 その瞬間、ストーム=ラムの口から極太ビームを放出する。

 ビームは地面を抉り取り、木々を塵と化した。


「……何とか生きてたか」


[麻痺の状態になりました]


「げっ」


 極太ビームに直撃した俺は麻痺の状態となる。

 『喰種魂』に付属する【飢餓脂肪】の追加体力が無ければ、あの1撃で倒されていただろう。


 だが麻痺の状態により、たまに動きが硬直している。

 確率で一瞬の行動不能――――

 無茶苦茶ウザイ効果しやがって。


 バキュン!


 俺は2発の蒼白なる弾丸をしようとするも、麻痺により1発は指が動かず不発となってしまった。


「メェ~!」


「この状態で弾幕、電流、ビーム避けろってか!」


 麻痺の影響で、回避をしようにも一瞬動きを封じられれば躱しきれなくなる。

 流石に厄介過ぎるな。


「メェ~!」


 ストーム=ラムは攻撃の手を緩めない。

 それ所か、常に本体がゆらゆら動き回っており、弾幕の発射位置がズレる。


「ちょっと大人しくして貰おうか」


 俺は『割れやすい機動弱化ポーション』を1個投げる。

 そのポーションに当たったストーム=ラムは目に見えて動きが遅くなった。

 弾幕や電流の攻撃密度も優しくなっている。

 弱化がちゃんと機能している事に少々の感動を覚えた。


「これでちったぁ避けやすくなるだろ」


 バキュン!

 バキュン!


 バキュン!


 バキュン!


 俺は猛攻を避けながら、『魂縫双銃』を撃ちまくる。

 所々被弾しながらも、吸収と『上級体力回復ポーション』により耐久が出来ている。

 対するストーム=ラムは、やっと大きく仰け反った。


「メェ~!」


 すると、ストーム=ラムは咆哮を上げる。

 突如として、横薙ぎの暴風が吹き荒れ、身体から小さな雲の羊が複数生成された。

 そして、その白き身体から雷のような黄色の紋章が浮かび上がる。


[第二形態へ移行]


 忘れてはいけない。

 このモンスターは()()だという事を。


「メェ~」


 ストーム=ラムが生成した眷属に雷の弾幕が当たる。

 すると眷属は反応を起こし、周囲に()()した。


「あれには近づかない方がいいが……多いな量! どんだけ生成するんだ!」


 雷の弾幕、電流、極太ビーム、暴風の環境、そして眷属による放電――――

 麻痺により動けなくした所で確実に仕留めようとする設計だ。


 バキュン!

 バキュン!


 眷属に蒼白なる弾丸を当てると、簡単に霧散する。

 どうやら、攻撃を当てるだけで対処可能のようだ。

 その代わり眷属を大放出しているのだろう。


「ほら、おかわりだ!」


 俺は再度『割れやすい機動弱化ポーション』を投擲する。

 この猛攻でさえ、素早さを下げた状態だ。

 これが元の速度で襲って来るとなれば、回避は困難を極める。


「メェッ!」


「もう効くか――――動け動け動けぇ!」


 ドゴンッ!


 一瞬麻痺で動けなくなるも、間一髪で回避に成功した。

 この麻痺に加え、暴風の環境で動きにくくなっている。

 制作者から「回避出来るものならやってみろ」と言った悪意が感じられるな。


「上等だ、回避してやらぁ!」


 俺は『機動強化ポーション』を飲み干した。

 全力で攻撃を回避してやる。


 バチンッ!


「この!」


 バキュン!

 バキュン!


 俺は電流を躱しつつ、次々に蒼白なる弾丸を撃ち込む。

 かなりの弾を当てたが、これでもまだ倒れないか。


「メェ~メェ~メェ~」


 ストーム=ラムもラストスパートをかけるように、攻撃が激しくなる。

 身体から眷属とは違う綿()()を生成した。


 バゴンッ!


「ちっ……! 駄目押しの落雷か……!」


 猛攻撃に追加で、上空の綿雲から雷が落とされる。

 もう1回『割れやすい機動弱化ポーション』を投げ入れる隙すら無い。


「しゃらくせぇ! 倒れろストーム=ラム!」


 バキュン!

 バキュン!

 バキュン!


 バキュン!


 俺は『魂縫双銃』を連射する。

 『機動強化ポーション』で底上げされた素早さにより、電撃の猛攻を躱しつつ連撃を続けていく。

 この勢いのまま仕留める!


「メェ……!」


 ストーム=ラムの身体が灰色に染め上が――――


 バキュン!

 バキュン!


 バキュン!

 バキュン!

 バキュン!


「撃たせるかよ!」


 弾幕と弾丸の応酬、黄色と蒼白が交差した時。

 その場に立っていたのは――――


「楽しかったぜ」


[エリアボスを撃破しました]

[嵐雲羊 ストーム=ラムを倒しました]

[『嵐角雷環』を入手しました]

[『積乱雲の浮遊飾』を入手しました]

[5000HGを入手しました]

[ランク31になりました]


羊、爆散。


◆◆◆◆◆◆◆◆◆


名前 『赤月の夜』赤月

階級 ランク31

所持金 58000HG(1700BP)

武器 魂縫双銃【魂吸収弾】

武器 魂縫双銃【魂吸収弾】

防具 縫魂礼装【魂枯渇転化】(紅砂のガンマン)

装飾 腐王鴉の眼核【死肉の王眼】

装飾 毒蜜女王の毒腺輪【紫蜜ノ血】

装飾 喰種魂【飢餓脂肪】


ステータス

体力 240+235

魔力 235

攻撃力 100

防御力 30

素早さ 50

毒効力 1毎3(+1)

吸収効力 1毎2

自動魔力回復 1秒毎4(+1)

自動魔力消費 1秒毎5

状態異常命中 +100%

状態異常耐性 +30%


職業

調薬師 熟練度3

【調薬図鑑】【脆弱化】【調薬観察眼】


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

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