積乱雲の大羊
[『割れやすい機動弱化ポーション』を入手しました]
[調薬師熟練度3になりました]
[職業スキル【調薬観察眼】を入手しました]
5個目の『割れやすい機動弱化ポーション』が完成した所で、また調薬師の熟練度が上がったな。
今度はどんなスキルが貰えたのか――――
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【調薬観察眼】
種類 職業
調薬師の熟練度3で習得するスキル。
自動的に、視覚で調薬に使える物か判別出来る。
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「ほーう、便利系のスキルきたな」
見るだけで調薬に使えるのか判別可能かは有り難い機能だ。
いちいち使えるか悩まなくても良い。
職業スキルはこういう便利なスキルが貰えるの良いよな。
「メェ~」
ふとモンスターの鳴き声が響く。
俺はその方向を向き『魂縫双銃』の引き金を指に掛けた。
「なっ……!」
それは一見、積乱雲のように見えた。
だが、その雲が咆哮を上げ顔を覗かせる。
羊だ。
それは上空に浮かんだ超巨大な羊型モンスターであり、こちらを発見するや否や強風を仰ぎながら急接近した。
[エリアボスを発見しました]
[嵐雲羊 ストーム=ラム]
「メェ~!」
顔から生える2本の角は雷で構成されており、常にバチバチと放電をしている。
その体毛は本物の雲のように、内部では雷光が脈動していた。
まるで、空そのものがこちらを見下ろしているようだ。
「エリアボスがその辺を徘徊してんのかよ……どうなってんだ新大陸!」
俺が文句を吐露すると同時に、角の先から稲妻が放出される。
攻撃の直前、攻撃地点が仄かに光る。
バチンッ!
その攻撃地点に電流が迸る。
「攻撃が予測出来るならこっちのもんだぜ?」
バキュン!
俺は電流を回避したのと同時に、1発の蒼白なる弾丸を発射する。
だが耐久力が高いのか、全く怯む事は無い。
「だが吸収と毒は付与した。倒れるのも時間の問題!」
「メェ~!」
バチンッ!
バチンッ!
バチンッ!
3方向の同時電流を3連続迸る。
それでも軽々と交わし――――
バキュン!
バキュン!
バキュン!
次々と蒼白なる弾丸を当てていく。
「メェ~!」
ビリビリ!
次は雲の身体から雷の球体を大量に放出する。
その雷の球体は直線には飛んでは行かず、横にカーブしながら弾幕を張る。
バチンッ!
バチンッ!
バチンッ!
弾幕の放出と同時に、先程の3方向の同時電流を発射する。
「急にギア上げてきたな」
予測の難しい弾幕と予測が容易な置き電流。
この2つの攻撃方法のせいで、回避が難しいな。
「メェ~! メェ~!」
――――ストーム=ラムの身体が灰色に染め上がる。
「不味っ……!」
「メェッ!」
ドゴンッ!
その瞬間、ストーム=ラムの口から極太ビームを放出する。
ビームは地面を抉り取り、木々を塵と化した。
「……何とか生きてたか」
[麻痺の状態になりました]
「げっ」
極太ビームに直撃した俺は麻痺の状態となる。
『喰種魂』に付属する【飢餓脂肪】の追加体力が無ければ、あの1撃で倒されていただろう。
だが麻痺の状態により、たまに動きが硬直している。
確率で一瞬の行動不能――――
無茶苦茶ウザイ効果しやがって。
バキュン!
俺は2発の蒼白なる弾丸をしようとするも、麻痺により1発は指が動かず不発となってしまった。
「メェ~!」
「この状態で弾幕、電流、ビーム避けろってか!」
麻痺の影響で、回避をしようにも一瞬動きを封じられれば躱しきれなくなる。
流石に厄介過ぎるな。
「メェ~!」
ストーム=ラムは攻撃の手を緩めない。
それ所か、常に本体がゆらゆら動き回っており、弾幕の発射位置がズレる。
「ちょっと大人しくして貰おうか」
俺は『割れやすい機動弱化ポーション』を1個投げる。
そのポーションに当たったストーム=ラムは目に見えて動きが遅くなった。
弾幕や電流の攻撃密度も優しくなっている。
弱化がちゃんと機能している事に少々の感動を覚えた。
「これでちったぁ避けやすくなるだろ」
バキュン!
バキュン!
バキュン!
バキュン!
俺は猛攻を避けながら、『魂縫双銃』を撃ちまくる。
所々被弾しながらも、吸収と『上級体力回復ポーション』により耐久が出来ている。
対するストーム=ラムは、やっと大きく仰け反った。
「メェ~!」
すると、ストーム=ラムは咆哮を上げる。
突如として、横薙ぎの暴風が吹き荒れ、身体から小さな雲の羊が複数生成された。
そして、その白き身体から雷のような黄色の紋章が浮かび上がる。
[第二形態へ移行]
忘れてはいけない。
このモンスターはボスだという事を。
「メェ~」
ストーム=ラムが生成した眷属に雷の弾幕が当たる。
すると眷属は反応を起こし、周囲に放電した。
「あれには近づかない方がいいが……多いな量! どんだけ生成するんだ!」
雷の弾幕、電流、極太ビーム、暴風の環境、そして眷属による放電――――
麻痺により動けなくした所で確実に仕留めようとする設計だ。
バキュン!
バキュン!
眷属に蒼白なる弾丸を当てると、簡単に霧散する。
どうやら、攻撃を当てるだけで対処可能のようだ。
その代わり眷属を大放出しているのだろう。
「ほら、おかわりだ!」
俺は再度『割れやすい機動弱化ポーション』を投擲する。
この猛攻でさえ、素早さを下げた状態だ。
これが元の速度で襲って来るとなれば、回避は困難を極める。
「メェッ!」
「もう効くか――――動け動け動けぇ!」
ドゴンッ!
一瞬麻痺で動けなくなるも、間一髪で回避に成功した。
この麻痺に加え、暴風の環境で動きにくくなっている。
制作者から「回避出来るものならやってみろ」と言った悪意が感じられるな。
「上等だ、回避してやらぁ!」
俺は『機動強化ポーション』を飲み干した。
全力で攻撃を回避してやる。
バチンッ!
「この!」
バキュン!
バキュン!
俺は電流を躱しつつ、次々に蒼白なる弾丸を撃ち込む。
かなりの弾を当てたが、これでもまだ倒れないか。
「メェ~メェ~メェ~」
ストーム=ラムもラストスパートをかけるように、攻撃が激しくなる。
身体から眷属とは違う綿雲を生成した。
バゴンッ!
「ちっ……! 駄目押しの落雷か……!」
猛攻撃に追加で、上空の綿雲から雷が落とされる。
もう1回『割れやすい機動弱化ポーション』を投げ入れる隙すら無い。
「しゃらくせぇ! 倒れろストーム=ラム!」
バキュン!
バキュン!
バキュン!
バキュン!
俺は『魂縫双銃』を連射する。
『機動強化ポーション』で底上げされた素早さにより、電撃の猛攻を躱しつつ連撃を続けていく。
この勢いのまま仕留める!
「メェ……!」
ストーム=ラムの身体が灰色に染め上が――――
バキュン!
バキュン!
バキュン!
バキュン!
バキュン!
「撃たせるかよ!」
弾幕と弾丸の応酬、黄色と蒼白が交差した時。
その場に立っていたのは――――
「楽しかったぜ」
[エリアボスを撃破しました]
[嵐雲羊 ストーム=ラムを倒しました]
[『嵐角雷環』を入手しました]
[『積乱雲の浮遊飾』を入手しました]
[5000HGを入手しました]
[ランク31になりました]
羊、爆散。
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名前 『赤月の夜』赤月
階級 ランク31
所持金 58000HG(1700BP)
武器 魂縫双銃【魂吸収弾】
武器 魂縫双銃【魂吸収弾】
防具 縫魂礼装【魂枯渇転化】(紅砂のガンマン)
装飾 腐王鴉の眼核【死肉の王眼】
装飾 毒蜜女王の毒腺輪【紫蜜ノ血】
装飾 喰種魂【飢餓脂肪】
ステータス
体力 240+235
魔力 235
攻撃力 100
防御力 30
素早さ 50
毒効力 1毎3(+1)
吸収効力 1毎2
自動魔力回復 1秒毎4(+1)
自動魔力消費 1秒毎5
状態異常命中 +100%
状態異常耐性 +30%
職業
調薬師 熟練度3
【調薬図鑑】【脆弱化】【調薬観察眼】
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