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血肉を喰らう者、再臨

初投稿記念で6話連続大放出しました。

次の話から1日1話くらいの頻度にします。

「カァッ!」


 両翼が一斉に羽ばたいた。

 血翼からは先程の深紅の羽が、骨翼からは毒々しい紫色の骨が交互に飛来する。

 俺は冷静に避けて対処するも、骨がマキビシのようにばら撒かれており、避けるスペースが狭い。


 それより――――


「【捕食葬送】」


 先程の鴉が居なくなったからか、無作為に酸弾を放てる余裕が無くなってきた。

 あの猛攻は回復手段があったから成立するのであって、それを潰されては容易に攻撃が出来ない。


「近付こうにも骨が邪魔だな」


 紫色の骨は見るからに触れると毒の状態となってしまう代物だろう。

 これみよがしにばら撒き続けているのが良い証拠だ。


「【捕食葬送】」


 だが壁を使えば踏む事は無い。

 見え見えの罠に引っ掛かる程間抜けではない。


「カァァァァァァァァ!!!」


 グラウ=レイヴンが雄叫びを上げ――――――

 否ッ!


「カァッ?!」


 俺は手榴弾を口に投げ込み爆発させた。

 何とかして行動をキャンセル出来たようだ。


 一瞬、空気が口の中に吸い込まれるような感覚がした。

 周囲には骨がばら撒かれている。

 それらを回収する為の行動だったのだろう。

 ただの回復か、あるいは骨の一斉発射か――――

 どちらにせよ厄介な事になっていた。


「【捕食葬送】ッ!」


 グラウ=レイヴンが怯んだ隙に刺突を挟み込む。

 そして、離れ際に酸弾を数発お見舞いした。

 一瞬の隙は猛攻の対象だ。

 それを見逃す程お人好しではない。


「カァァァァァァ――――カァ……!」


 吸い込みモーションを垣間見たその瞬間、更に手榴弾を投げ込んだ。

 これが最後の手榴弾、次のモーションは防げないだろう。


 ならば――――

 ここで削りきる!


「終わりだ!」


 引き金を引いた。

 何度も、何度も、何度も!


 無数の酸弾は一直線に空を裂き、グラウ=レイヴンの眼球へと突き刺さる。

 そして、腐食は瞬く間に全身へと広がった。


「カァァァァァァァァァッ!!」


 絶叫がドームを震わせた。

 次の瞬間――――

 腐肉が泡立つように溶け始める。

 血翼が崩れ、骨翼が砕ける。

 巨大な身体が内部から腐り落ちていく。


 やがて――――

 ドォン!!


 死肉の巨体が崩壊し、ドームの地面へと崩れ落ちる。

 骨が砕け、腐肉が飛び散った。

 数秒の静寂の後、システム音が鳴り響いた。


[ダンジョンボスを撃破しました]

[血翼の腐王鴉 グラウ=レイヴンを倒しました]

[腐王鴉の嘴短剣を入手しました]

[腐王鴉の眼核を入手しました]

[1000HGを入手しました]

[ランク10になりました]


[ダンジョンの入り口まで転送します]


◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇


 いつの間にかダンジョンの入り口付近に立っていた。

 初のボス討伐を成し遂げ、感極まる思いだ。


「達成感半端無いな……!」


 激闘を済ませた俺は報酬を確認していた。

 驚異の1000HGに、遺物が二つ。

 強敵との戦闘後は旨い報酬があるから辞められない。


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


腐王鴉の嘴短剣

攻撃力 30

毒効力 1秒毎5

血翼の腐王鴉グラウ=レイヴンからドロップする遺物。

腐肉を喰らう王の嘴から作られた短剣。

その刃は死肉を好み、腐敗した血を啜る。


【腐王吸命】

種類 アクティブ

再使用 5秒

腐王の力を武器に纏わせて攻撃するスキル。

与えたダメージの10%を体力及び魔力を回復する。

状態異常の相手を攻撃した時、更に追加で20%回復する。


腐王鴉の眼核

体力 10

魔力 10

自動魔力回復 1秒毎1

状態異常命中 +30%

血翼の腐王鴉グラウ=レイヴンからドロップする遺物。

濁った黄金色の宝玉がはめ込まれた耳飾り。

それは死肉を見つめ続けた王の瞳である。


【死肉の王眼】

種類 パッシブ

状態異常の相手を攻撃した時、同じ状態異常を重複させて付与する。


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


「中々陰湿なビルドが出来上がりそうだな」


 特に気になるのが【死肉の王眼】だ。

 状態異常を重複させて付与するという事は……例えば腐食の状態を与えたとして、20%防御力ダウンの上に更に20%防御力ダウンを重ねる事が出来る。

 つまり、40%防御力ダウンになるという事だ。

 その上、出血によって効力を上げているとなれば……その効果は計り知れない。


「リリース初日にしては中々素晴らしい育成状況だ。良いスタートダッシュを切れたと言っても過言ではない!」


 だが……まだ、まだだ赤月よ。

 俺の育成はまだこんなものじゃない。

 今、俺の装飾には二つの空きスペースがある。

 見知らぬ二つの装飾を装備すれば、更なる成長が見込めるだろう。


「高笑いが止まらないな〜はっはっはっは!」


 ダンジョン攻略の成功に笑いが止まらないまま、ひとまずは街に帰る事にした。


※リリース初日です

なんで初っ端ソロでダンジョン攻略してるんだこの人……怖い()


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


名前 赤月

階級 ランク10

所持金 1790HG

武器 血酸嘴砲【血腐食霧】

武器 腐王鴉の嘴短剣【腐王吸命】

防具 血羽の屍外套【死肉伝播】

装飾 腐王鴉の眼核【死肉の王眼】

装飾 なし

装飾 なし


ステータス

体力 60

魔力 40

攻撃力 30

防御力 20

自動魔力回復 1秒毎1

状態異常命中 +30%

状態異常耐性 +40%


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

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