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忌み姫は孤高の鬼王に愛される  作者: 藍凪みいろ
第一章 鬼の国
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第2話 鬼の国


 王城を出てから数時間後。

 私を乗せた馬車は港へと辿り着いた。


 私はゆっくりと止まった馬車から降りて、鬼の国【神月かみつき】行きの大型客船が停車している場所へと向かい歩き始めた。



 海岸沿いの道を少し歩いて私は鬼の国【神月かみつき】行きの大型客船の前まで来て足を止める。


「この船ね」


 私は目の前にある大型客船を見上げて呟き、船に乗り込む為、再び歩き始めた。


王城を出てから数時間後。

 私を乗せた馬車は港へと辿り着いた。


 私はゆっくりと止まった馬車から降りて、鬼の国【神月かみつき】行きの大型客船が停車している場所へと向かい歩き始めた。



 海岸沿いの道を少し歩いて、私は鬼の国。

 【神月かみつき】行きの大型客船の前まで来て足を止める。


「この船ね」


 私は目の前にある大型客船を見上げて呟き、船に乗り込む為、再び歩き始めた。



 船内の中に入ると沢山の人で溢れていた。

 私は船内を歩きながら、行き交う人々を横目に見て、客室へと足を進める。


「209号室、ここね」


 予約していた客室の前にたどり着いた私は部屋のドアにある客室番号が書かれたルームナンバープレートを見てから、鍵を開けてドアノブに手を掛けてドアを開ける。

 

「やっと、この重たい荷物を置けるわね」


 部屋の中は思ったよりも広々としていた。

 割とデカめのベッドが部屋に入ってすぐのドア側にあり、ベッドの前には棚が置かれていた。


「これ、一人部屋なのよね? 二人部屋並みの広さね、何か落ち着かないわ……」


 広い部屋の中で、独りポツリと呟きながら、手に持っていた重たい荷物をカーペットが敷かれたベットの側の床に置く。


「疲れたわ、鬼の国に着くまでゆっくりしましょう」


 私は目の前にある白いベッドに倒れ込み、疲労感のある身体を白いベッドに預けた。

 時折、廊下から聞こえる人の足音が私の耳に届く中、私は徐々に意識を手放していった。


         ❀❀❀


 船内アナウンスの声で目を覚ました私はベットからゆっくりと起き上がり壁に掛けられている時計を見ると時刻は1時になっていた。


「もう1時なのね」


 まだ昼食を食べていないからか、空腹感が押し寄せる。

 私はベットから立ち上がり、財布を手に持って客室である部屋を後にした。



 船内にある食堂に着き、食券を買い。

 呼ばれるまで窓際の席に座り待つことにした私は窓から見える穏やかな雲が流れる晴れた空を見上げてぼんやりとしていた。


「どんな方なのかしら……」


鬼の国【神月かみつき】の王。

 陛下から聞いた話しによると鬼の国の王は冷酷で人間が嫌いであるらしい。

 

 冷酷で人間嫌いってことだけでも上手くやっていけなさそうだ。

 私はまだ会ってもいない鬼の国の王に不安を感じながらも自分自身にきっと大丈夫よ、上手くやっていけるわ。と言い聞かせたのであった。

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