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気のせい…?

作者: 愛原桜

     今から、10年前…。


知り合いの子供が実際に体験した出来事を、書き込んでいきます。

何年も前のため、だいたいこの時期と推定しています。

あくまでも、不思議に思ったことですので、解釈はそれぞれの受け取り次第になります。


・・・・・・・10年前・・・・・・・


あれは10年前のこと、同じアパートに住む友達と、学校終わりによく夕方まで遊んでいました。


当時は小学生で、学校では嫌がらせなどの人間関係に悩み、適当に毎日を過ごしていました。


ある日、友達の家で遊ぶ事になり、その日は時間を忘れ、夢中になって夕方を過ぎたのを知らないまま、外は暗くなっていました。

急いで帰り支度をして、いつものように友達に「またね^_^」と言い外にでました。


友達の家は少し離れた場所で、2つの公園の横を通って真っ直ぐと左。

アパートの中心に挟まれある公園と、山付近に近い片隅にあるもう一つの公園。

もう一つの公園には名前があって、ある子供は[お城公園。また別の子供は、うしろ公園。]

その子供はうしろ公園と覚えていました。


うしろ公園はすぐ横にあり、人気(ひとけ)が無くなると不気味な雰囲気で、夜は怖くて行けず、一人では通れません。外壁に描かれたかわいいうさぎや動物の絵も、夜は不気味に見える。

今日は遅くなりすぎて、街灯一つのこの場を抜けるのに勇気がいりました。


子(暗いな…。今日は遅くなっちゃったから、急いで帰ろう。)


横にある公園をその子は小走りで駆け抜けようと思ったら、アパートの外壁のすぐ下に、鍋がありました。

なんでこんなところにあるのだろう?と変に思った子供は無視して早く帰ろうとまた小走りに家へと向かいました。


さっきの鍋がどうもきになってしまい、振り返ってみると、うしろ公園のや真っ暗と一つの街灯に照らされた鍋の景色が、なんだか怖くなり、急いで走り出しました。


何度も何度も振り返りながら、まるで何かに追われているかのように息をきらしながら走り家へとつきました。


特に、何があったわけでもないのに、背後に嫌な気配を感じたような気がして、

何故だか、恐怖心から走って家に帰った。という話でした。


気のせいだったのかな?

その子も私もモヤモヤのまま、今も残ったまま、久しぶりに大きくなったその子にうしろ公園の事を尋ねると、まだそこにある事と、誰も遊ばなくなって錆びたブランコや何年も重ねて剥がれ落ちた外壁の絵が不気味に笑っているそうです。


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