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20 陰陽師

 「は!? 大蜘蛛の討伐!?

 あんた、賭博の借金がヤバイからってそんな危ない仕事受けようとしてるんでしょ?」

 

 とある陰陽寮にて悪霊祓いである陰陽師達が騒いでいた。

 

 「うるせぇな。

 蜘蛛たった一匹で1両だぞ!

 やらねぇ手はねぇ」

 「馬鹿! その大蜘蛛って言ったらあの天王山にいる妖魔四天王のテリトリー近くじゃない!」

 

 妖魔四天皇…ここらの地域ではそう呼ばれ恐れられている者達。

 東北に存在する妖魔の国々を守る門番かのように人界と妖魔界を隔て君臨している。

 それぞれ、鬼族、天狗族、妖狐族、蜘蛛族、とそれぞれの種族を収めた族長達を人間は王と例え呼ぶ妖魔4天王と。

 

 「安心しろ、この前、偵察に行ったんだけどよ。

 ただ大きいだけでそんな強く無さそうだったって」

 

 女性の陰陽師は頭を抱えた。

 

 「あんた、また何も考えずにそんな危険な事をして!!

 あの不楽が妖魔に潰されたばかりだって言うのに」

 

 不楽と呼ばれる城塞都市が消、え危険な妖魔が後を立たず黒い霧の中から現れては近くの街や村を襲っている。

 その影響で現在、陰陽寮本部は厳戒態勢を取り多くの陰陽師を各地に配置した。

 

 その為か現在、陰陽寮内は人がおらずがらりとしている。

 そんな中、一つ3人の組が話し合っていたのだ。

 

 陰陽寮では、村人や国から陰陽師達に依頼できるシステムがある。

 その一つが木の看板に貼られている依頼だ。

 中には個人に依頼する方法や陰陽寮からの推薦などがある。

 

 木の看板は比較的に村人の依頼が貼られている事が主だ。

 危険度が分からず貼られている為、賭博要素がある。

 その為、一回一回偵察をし自分自身で危険度を把握する必要があるのだ。

 

 「不楽はここからまあまあ離れてるし、依頼のあった蜘蛛はずっと前からあそこに貼られてただろ?

 大丈夫だって。

 それにお前だって妹やおっかさんの為に金が入り用なんだろ?」

 「確かに……そうだけど…」

 

 …

 

 一行は話を進めこの依頼を飲む事に決定した。

 依頼主はイズワ村の村長だ。

 話を聞くとこの蜘蛛は時折、山から降りては大切に育てていた牛や馬と言った家畜を襲うらしい。

 

 「任せてくださいよ!!」

 

 そう勢い良く村を離れ出ていったのだが…。

 今現在…。

 一行はなぜか蜘蛛では無く、青い子鬼と対峙していた。

 

 「話を聞いてほしい。

 俺は君達と戦う気は無い。

 できればその剣を収めてはくれないか?」

 

 それもその子鬼は和解を申し出てきている。

 一行はその事に困惑し警戒した。

 

 「子供の鬼? 

 ちょっとこれ…まずくない…親が近くにいるんじゃ…」

 

 女性の陰陽師がそう言い数歩下がって辺りを見渡している。

 その他の人達も同様だ。

 俺では無い何かを恐れ辺りを見渡しているらしい。

 

 一体何を探しているのだろう?

 そう考えていると女性の陰陽師がゆっくりと近づき屈んで目線を合わせてきた。

 

 「僕? こんな所でどうしたの?

 お父さんやお母さんは?」

 「おいおい、妖魔相手に何やってんだ!?

 さっさっと離れろ」

 

 この女性の対応にシュラが怒ったらしく頭の中に声が聞こえた。

 

 『なんだ?こいつは…。

 舐めてるのか?

 ルーク、さっさと始末しろ』

 

 目をぱちくりさせていると女性は手を頭に載せ撫で始めた。

 

 「大丈夫よ、だってまだ子供じゃない。

 私達を倒す力なんか持ってないわよ。

 ほら、お腹空いてない?

 おむすび食べる?」

 

 そう言い女性は背中にかけていた風呂敷を外し開いて見せた。

 どうやらくれるらしい。

 

 「なんだ?

 くれるのか?」

 

 友好的な奴らである。

 俺はそれを掴み口に運んだ。

 毒は無い…いや…それどころかこれは…。

 

 「美味い!」

 

 そう言えばまともな食事を食べたのはいつ以来だっただろうか…。

 あのアイラが作ってくれた黒焦げのパンと目玉焼き以来だ。

 このおむすびとやらは塩が入っているのだろう、しょっぱい。

 ただそれだけ…。

 なのになぜだ!?

 これ程の深い味わいは!?

 今まで食べた事がない旨さだ。

 

 俺は気づくと全てのおむすびを平らげていた。

 

 「そんなにお腹が空いてたの?

 ほら水筒の水も飲む?

 よしよし」

 

 竹で作られた水筒、水を運ぶ物らしい。

 それを飲み終え俺は気づいた。

 

 はっ…いかん! 奴らのペースに載せられた!!

 

 「ゴ……ゴホン!」

 

 咳払いをして仕切り直そうとする。

 

 「は…話しを戻そう。

 君達…この先にいる蜘蛛達から手を引いてくれないか?」

 

 それに対する反応は様々だった。

 このパーティーの構成は男1の女2で組まれている。

 そのうちの男の方は蜘蛛…達、と言う言葉に考えぶかそうに一人でボツボツと話し始め、女というか女性陣は俺を二人で囲み観察している

 

 「この子、なんか偉そうに話しててかわいい」

 「かわいい…」

 

 「蜘蛛……達…?今の言葉がホントだとしたら、まずくないか?

 いや? 偵察した時は一匹だったけどな?」

 

 どうやら、敵意は無いらしい…。

 聞いてた話しとなんか違うが。

 

 俺は無事、難を乗り越えたのだろうか?

 読んでいただきありがとうございます     m(_ _)m

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