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仲間探し①

 冒険者ギルドとはどんな場所か?



 まず、冒険者の維持管理が最初に来る。

 これは冒険者として登録した人間の情報の保管だ。

 そして冒険者として活動しているかの確認。魔石の換金履歴である。連絡も無しでは一ヶ月、連絡があろうと一年間何も活動していなければ登録取り消しとなる。

 あとは死亡した冒険者の情報が手元に来れば、死んだという事を身内に伝える。



 次に魔石の管理。

 管理というか、売買かな? 冒険者に持って来させた魔石を購入し、貴族や商人に流す。

 これを一括管理しているとモンスターの駆除状況を把握できるので、ダンジョン管理と言い換えることもできる。

 そうそう。魔石の管理ってのは値段の管理でもあり、冒険者ギルドで取り扱う値段が基準になるようにしているらしい。


 付け加えると、個人売買は海月では禁止されている。自由にさせると魔石の値段が操作され、要らぬ混乱を引き起こす。重要な品目だからこそ、厳格に管理される。

 この法律を破った場合は全財産の没収、資産が少ないようであれば奴隷落ちとなる。

 死刑にせず穏当な裁きになるのは、稼げる奴は稼がせた方が得だからだろうね。



 あとは、冒険者への相談受付。

 ダンジョンを攻略する冒険者の問題を解決することで、より多くの魔石を持って来いという訳だ。

 弟子入り先の斡旋、武器防具の相談から健康管理に人間関係、持ち込まれる悩みはダンジョンに関わる事だけなんだけどな。


 そしてこれは俺のように「仲間がいない」という悩みにも対応している。





 俺はギルド内にある相談受付窓口を経て、パーティ募集カウンターにやって来た。


 ここでは仲間の死亡による補充メンバー募集や新規パーティの立ち上げなど、俺のように仲間を探している冒険者がたくさんいるので、ここに来れば何とかなるはずだ。

 生涯の仲間は難しいかもしれないが、一時的にでもパーティでダンジョンに向かう経験を詰めるというのであれば問題ない。

 気が合うかどうかは一緒にダンジョンに行かない限り分からないものらしいし。



 まず、俺はパーティメンバー募集の所をざっと見るが。


「うん、無理」


 補充要員を欲しがるパーティは、だいたいではなく全て俺より先に進んでいる人たちだ。

 普段の討伐モンスターが書いてあるけど、小鬼じゃなくて大鬼とか、まず駄目だろう。大鬼って、十日ぐらいダンジョンにこもらないと戦えない所に居るんじゃなかったか?

 俺の経験が少なすぎる。


 そんなところに入った場合、俺の身の丈に合わない危険なところまで進む事になる。

 そして早死にする。

 これは無い。



 そう思った俺は、今度は新規パーティ立ち上げのコーナーに向かった。

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